
このマガジンラックは12年前に居間用に作ったものです。
材料は 取手、側板 チーク
底板、脇板 ピーラー(米松の柾目)
仕上げ オイルフィニッシュ
オスモエキストラクリアー
オスモノーマルクリアー
メンテナンス クルミオイル(年1回)

組み手は「四方胴付きほぞ、割くさびほぞ留」で、通しほぞに「くさび」を打ち
込み抜けにくくする構造です。

私の木工のポリシーとして、木の感触を大切にすることがあります。
ニスや、ウレタンなど合成の塗料を木の表面に塗装してしまいますと、木を触るのでは無く、合成樹脂を触ることになり、木の良さを感じることはできません。
そこで、当方では木に植物性のオイルを擦り込む「オイルフィニッシュ」という方法を主に使っています。
オイルは木に染みこみますと、表面を硬化させます(布に油が付き、しばらくすると布が堅くなる)。しかし、木の表面を覆っているのではありませんので、木が空気や、水分を出し入れする(呼吸する)ことを妨げません。
従って、年数が経つと表面が変化(タンニンが酸化することによる発色等)してきます。これが経年変化です。
メンテナンスとして、クルミオイル等を擦り込むことで、表面はより硬化し、耐久性が増してきます。
家具は使い込むことで、進化します。