「百端の学」は、よく知らなかった言葉です。将棋の森内俊之名人が、扇子に揮毫しているという事を耳にしましたが、出典は司馬遷の「史記」です。
「亀策列伝、巻六十八」に以下のように書いてあります。
博(ひろ)く芸能の路を開き、悉く百端の学を延ぶ。一伎に通ずるの士は、咸(み)な自効を得たり。
「芸能」とは芸に優れていることを指し、「芸と才」とは、ともにすぐれた能力の意味です。
つまり「人間は様々な修練によって、学問や技能などを身に付けなければならない」としています。 古代の中国では「六芸(りくげい)」といって、人格形成のための必要な教養とし て、次の6つがあげられていました。すなわち、「礼(礼儀・作法)、楽(音楽・歌舞)、射(弓)、
御(馬術)、書(学問)、数(数学)」。要するに、士がよりよい社会生活をするための教養として、身につけるべき才芸や技能を意味しており、その範囲は極めて広く、文武、芸能などの全般にわたっています。
日本でもこれを手本にして、平安・鎌倉時代以降、「今様、朗詠、舞楽曲、雅楽、歌舞、笛琴、
鼓、蹴鞠、囲碁、花道、書道、美術、能楽、音楽」などの芸能や武術を幅広く修得することが要請されてきたようです。
世に、学ぶべき「百端の学」がありますが、この中から、わずかに一芸であってもそれに秀でることは難しいことではないかと思います。
「亀策列伝、巻六十八」に以下のように書いてあります。
博(ひろ)く芸能の路を開き、悉く百端の学を延ぶ。一伎に通ずるの士は、咸(み)な自効を得たり。
「芸能」とは芸に優れていることを指し、「芸と才」とは、ともにすぐれた能力の意味です。
つまり「人間は様々な修練によって、学問や技能などを身に付けなければならない」としています。 古代の中国では「六芸(りくげい)」といって、人格形成のための必要な教養とし て、次の6つがあげられていました。すなわち、「礼(礼儀・作法)、楽(音楽・歌舞)、射(弓)、
御(馬術)、書(学問)、数(数学)」。要するに、士がよりよい社会生活をするための教養として、身につけるべき才芸や技能を意味しており、その範囲は極めて広く、文武、芸能などの全般にわたっています。
日本でもこれを手本にして、平安・鎌倉時代以降、「今様、朗詠、舞楽曲、雅楽、歌舞、笛琴、
鼓、蹴鞠、囲碁、花道、書道、美術、能楽、音楽」などの芸能や武術を幅広く修得することが要請されてきたようです。
世に、学ぶべき「百端の学」がありますが、この中から、わずかに一芸であってもそれに秀でることは難しいことではないかと思います。