日本人で二人目の女性宇宙飛行士 山崎直子さんは、1970年 千葉県松戸市に生まれ、アニメ 「宇宙戦艦ヤマト」などを見ながら育ち、これらから影響を受けて宇宙を志したということです。東京大学工学部航空学科および大学院修士過程を経て、宇宙開発事業団(現JAXA)に勤務しながら宇宙航空飛行士となり、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士候補者に選ばれました。2008年11月11日にスペースシャトルのミッションを遂行するため搭乗が決定。2010年4月5日から15日間、宇宙を飛行しました。これは日本人女性としては2人目となる快挙でした。当時、長女がいたので、ママさん飛行士といわれました。
1999年に宇宙飛行士候補者試験に合格してから、15日間スペースシャトルに滞在して2010年4月20日に地球に帰還するまでは4088日間(約11年間)でした。この間の記録をまとめて「夢をつなぐ 山崎直子の4088日間」という良本を出版しました。
その中に次のようなことが書いてあります。
波の音。砂の感触。地球に生まれたことに感謝せずにはいられない。ヒューストンに戻り、帰還式典を行った。その時私の口から出たのは、「この美しい地球に生まれたことを、誇りに思って下さい」という言葉だった。(中略)
宇宙から帰ってきてしみじみ思ったことは、夫と娘が自分のすぐそばにいるという平穏な生活が、なんて貴重なのだろうということだった。(中略)どんな存在も、決してムダというものはなく、世の中のすべてのものには意味がある。その美に満ちあふれた地球を、宇宙という外側の世界から見たとき、その思いは確信となった。どんなに悲惨な災害が人々を襲おうとも、飢餓や貧困、差別や格差が厳然としてあろうとも、それでも生きている世界は美しい。私はそう思う。そして、この美しい世界を、私たちは守って、次の世代に渡さなければならない。今より少しずつ、よりよい姿で。(中略)私一人の思いはほんの小さなものでしかない。でも、すべての大人たちの夢や希望が子供たちに受け継がれていけば、未来はきっと明るいものではないだろうか。私は今、そう思っている。
山崎さんは去る10月には次女を出産して、宇宙飛行士としての第一線の仕事から身を引かれたということです。
山崎直子 「夢をつなぐ」 角川書店
1999年に宇宙飛行士候補者試験に合格してから、15日間スペースシャトルに滞在して2010年4月20日に地球に帰還するまでは4088日間(約11年間)でした。この間の記録をまとめて「夢をつなぐ 山崎直子の4088日間」という良本を出版しました。
その中に次のようなことが書いてあります。
波の音。砂の感触。地球に生まれたことに感謝せずにはいられない。ヒューストンに戻り、帰還式典を行った。その時私の口から出たのは、「この美しい地球に生まれたことを、誇りに思って下さい」という言葉だった。(中略)
宇宙から帰ってきてしみじみ思ったことは、夫と娘が自分のすぐそばにいるという平穏な生活が、なんて貴重なのだろうということだった。(中略)どんな存在も、決してムダというものはなく、世の中のすべてのものには意味がある。その美に満ちあふれた地球を、宇宙という外側の世界から見たとき、その思いは確信となった。どんなに悲惨な災害が人々を襲おうとも、飢餓や貧困、差別や格差が厳然としてあろうとも、それでも生きている世界は美しい。私はそう思う。そして、この美しい世界を、私たちは守って、次の世代に渡さなければならない。今より少しずつ、よりよい姿で。(中略)私一人の思いはほんの小さなものでしかない。でも、すべての大人たちの夢や希望が子供たちに受け継がれていけば、未来はきっと明るいものではないだろうか。私は今、そう思っている。
山崎さんは去る10月には次女を出産して、宇宙飛行士としての第一線の仕事から身を引かれたということです。
山崎直子 「夢をつなぐ」 角川書店