yoshのブログ

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とうごうさんぴん 坊主丸儲け

2011-12-23 06:51:55 | 文化
昔から「くろよん」とか「とうごうさんぴん 坊主丸もうけ」とか言われる言葉があります。これは、直接税の補捉率のことです。直接税とは個人が国や地方自治体に納める所得税や住民税のことです。「とうごうさんぴん」とは、10割、5割、3割、1割の意味で、「坊主丸儲け」とはゼロのことです。すなわちサラリーマンに対する税の補捉率は10割、自営業は5割、農家は3割、政治家は1割、宗教法人はゼロという意味です。皆様、同じ日本国民でありながら、税の負担がこのように異なるのは不公平とは思いませんか。
仮に、各層の納税額が同じと仮定すると、(10+5+3+1+0)/40=19/40=0.48となり、つまり納税者が支払うべき税金の48%しか補捉されていないという事になります。取るべき所から税金をきちんと取れば税収は約2倍になります。きちんと徴税すれば、政府の言う13兆円の増税目標額はすぐに達成できそうです。ある東京の山の手の知人の近所には、ベンツをはじめ、車を4台も所有しているお寺があるそうです。つまり「とごうさんぴん」は直接税の補捉が難しいという現状を示しています。近頃、増税論議が盛んに行われていますが、まず、税収の確保を公平に行うべきではないでしょうか。
誇張かも知れませんが、かつて政治家が10%しか払っていなかったというのもあきれた話です。政治家にもサラリーマンと同様の捕捉率があれば、単に税収の面から考えれば現在の政治家の数を十分の一にしてもいいという事になります。(但し現在は捕捉率も改善されているそうですが。)
直接税をきちんと徴税するのはかなり難しく、一方消費税のような間接税は、所得の多少や職業の種類に関係無く、消費に比例して課税され、かつ確実に徴税できるので、より公平な税とも考えられます。直接税の比率を減らして間接税の比率を増す政策は、多くのヨーロッパなどの先進国が採用しているようです。ただし、低所得者の衣食住にかかる税負担が高額所得者に比べて相対的に大きいという課題もありますから、低所得者には一時金を与えるなどの配慮が必要かも知れません。
コメント
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