yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

壺中の蛇

2016-08-07 05:06:12 | 文学
「今昔物語」の巻19、「本朝・仏法、第21話」に「壺中の蛇」という説話があります。欲の深い僧侶が、仏にお供えされた餅を自分勝手に取り集めて酒壺に入れて保存し、酒造りをもくろみました。しばらく経ってから酒壺の蓋を取ってみると、餅は蛇に変化していましたので、驚いて取り落とし棄ててしまいました。
 この寓話の教訓は、次のようなことだといわれています。
 同じ物を見ても、愚かな人間には、虚像しか見えないが、純粋な人間にのみ実像が見える。
 また、正しい行いをする人には、それに相応しい幸いがあるが、邪な人には天罰が下る
とも解釈されます。

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