yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

政府の大きさ

2018-05-10 06:07:22 | 文化
政府の大きさを計る指標として、人口100人に対する公務員の数という視点があることを知りました。日本及び諸外国を比べてみますと、日本、3.3人、アメリカ、8.1人、イギリス、7.3人、フランス9.6人、ドイツ、5.8人です。非常勤や外郭団体の職員なども勘定に入れると、上記の数値は異なることになるかもしれませんが、日本の公務員が大きい数値であるという事ではなさそうです。このことは意外に思われる方が多いかも知れません。江戸時代の役人を推計すると100人当たり2~3人だそうです。現代より少ないですが、江戸時代には福祉制度がなかったので、その分多くの役人が必要でなかったのです。
ところで日本で公務員比率が瞬間最大であったのは、昭和20年、敗戦直前の13.5人でした。多くの軍人がいたからです。これは、不幸な時代であったと言えるでしょう。

       磯田道史 「江戸の備忘録」 文春文庫

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薫風通ふ春五月 | トップ | 歴史と戦争 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化」カテゴリの最新記事