yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

反則負け

2009-10-18 08:44:58 | 将棋
  今回は将棋における「反則負け」が話題です。
去る10月14日に女流王位戦五番勝負の第二局が戦われました。この対局の終盤で石橋女流王位は、自分の歩を飛び越して角を動かして敵陣に成りこみました。石橋さんは挑戦者の清水女流二冠にそれを指摘されて錯覚に気付き、しばらく呆然としてショックで言葉も無かったそうです。少し前からほぼ勝ちの局面になっており、数手前から詰め筋を読んでいて、自信満々で指した手が実は錯覚だったのです。

日曜日の午前に放映されているNHK杯戦でも2004年に豊川六段が二歩の反則で負けたのを見たことがあります。豊川六段は相手の田村五段に詫びて、潔く投了しました。
また、敵陣から自陣に角を移動すると竜馬に成ることができますが、自陣内で角を移動した場合は成ることができません。それをうっかり成ってしまったプロの反則負けもあります。角という駒は斜めにいくつでも動くことができて動く範囲が広いので、こうしたミスが起こる可能性が高いと言えるかも知れません。
不肖、私も、かつて会社間の対抗戦に出場した時に反則負けをした苦い経験があります。相手に王手をかけたところ、王将が逃げたので詰める最後の手を指しましたら、動いた王将の向こうに香車があって私の王将に当たっていました。すかさず相手の右手が伸びて来て私は王将を取りあげられ、貴重な一勝を進呈してしまいました。恥ずかしい不注意でした。
ほかにも、パソコンを相手に将棋を指している時などには、二歩の反則や、自分の王将が王手になっているのをうっかり見過ごして負けることがあります。王手をされたら逃げるか合駒などの対応手段を採らなくてはいけないのに、それを怠ったということで反則負けになります。将棋において王将は詰めるものであり、取るものではない、という言い訳は通用しません。
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