yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

モラべックのパラドックス

2016-12-08 06:35:16 | 文化
人工知能技術は21世紀最大の発明ともいわれます。
AI(人工知能)に関する用語の中に、「モラペックのパラドックス」があります。すなわち、「歩く」とか「会話する」というような人間にとっては簡単なことが、AIには難しいことですが、一方、AIは計算や記憶といったことは容易にできます。こうした、人間にとって容易で、AIでは困難な逆転現象は「モラペックのパラドックス」と呼ばれています。
なぜそのようなパラドックスが起きるのでしょうか?理由はいろいろありますが、ざっくり言ってしまえば、人間(動物)とAIは根本的に設計が異なるからだといえます。人間にとって難しいこと(たとえば複雑な数学の問題を解く)を肩代わりしてもらうためにコンピューターが生まれましたが、その延長に今のAIは存在しています。人間(動物)はというと、何が起きるかわからない大自然にうまく適応し生き残っていくために知能を発達させていきました。そもそもスタート地点からしてAIと動物の知能はずいぶん違うのですから、両者の溝が深いのも当然といえます、そのような理由から、いまだに「人間のような心を持った」ロボットはいませんし、人間は自分でシャツにアイロンをかけなければなりません。

五木田和也 「コンピューターで脳がつくれるか」 技術評論社
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