yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

野風増の詩 芹沢博文

2021-01-19 06:52:38 | 将棋
「破天荒の盤外記(野風増の詩)」という本に出会いました。(写真 下)故・芹沢博文氏の著作です。見返しに毛筆の揮毫(写真 下)がありました。
 「のふうぞ」は中国地方(岡山県など)の方言で、やんちゃ、生意気などという意味です。河島英伍氏に、このタイトルの歌があります。
芹沢博文氏は将棋のプロ棋士です。昭和9年(1936)静岡県沼津市生まれ、14歳で高柳俊夫九段の内弟子になり、18歳で四段、プロデビュ-、24歳で八段になり、天才といわれました。1984年に九段となりましたが、1987年に51歳で他界しました。将棋は本格的、正統派でしたが個性が強くて、自由奔放な発言もありましたのでファンも敵も多いでした。酒豪。入退院3回。無頼派ともいわれました。「将棋は苦し酒は楽し人生は哀し」(写真下)をよく揮毫しました。日本酒に関する次の文もありました。
酒はうまいということがわかった。俗人どもが新潟の越乃寒梅、峰ノ白梅、雪中梅などを、確かに名酒であるが宝物のように扱っているこの風潮、ケッケラケ、である。新潟の三梅といい名酒には違いないが、八海山という大きな山がある。この酒、冷やして飲んだら、三梅は三倍ふっ飛ぶ。この八海山は、まれに見る名酒である。ご賞味あれ。
私は自分用の冷蔵庫があり、そこにウイスキ-でもブランデ-でも八海山でも放りこんでおく。キ-ンと冷えきった八海山をグイ呑みに注ぎ、それこそグイットと飲むと胃の腑にしみ渡る。実にうまい。だが、日本酒はうますぎて困る。あまりにうまい。止まらない汽車に乗ったようなもので、どこまでも飲んでしまうのが日本酒である。

 不肖もこの正月にこの「八海山」を少し賞味しました。






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