「徒然草」の七十八段に、兼好法師は、流行を追う軽薄を嘆いています。
今様の事どもの珍らしきを、言ひ廣め、もてなすこそ、またうけられね。世にこと古(ふ)りたるまで知らぬ人は、心にくし。いまさらの人などのある時、ここもとに言ひつけたることくさ、物の名など、心得たるどち、片端言ひ交し、目見あはせ、笑ひなどして、心知らぬ人に心得ず思はする事、世なれず、よからぬ人の、必ずある事なり。
アイルランド発祥といわれるハロウィンの日本での騒ぎも、流行に踊るだけの風潮のように思われます。不肖は流行に鈍感なヘソ曲がりのほうですので、流行作家の作品もあまり手に取りません。
「方丈記・徒然草」 「日本古典文學大系」 岩波書店
今様の事どもの珍らしきを、言ひ廣め、もてなすこそ、またうけられね。世にこと古(ふ)りたるまで知らぬ人は、心にくし。いまさらの人などのある時、ここもとに言ひつけたることくさ、物の名など、心得たるどち、片端言ひ交し、目見あはせ、笑ひなどして、心知らぬ人に心得ず思はする事、世なれず、よからぬ人の、必ずある事なり。
アイルランド発祥といわれるハロウィンの日本での騒ぎも、流行に踊るだけの風潮のように思われます。不肖は流行に鈍感なヘソ曲がりのほうですので、流行作家の作品もあまり手に取りません。
「方丈記・徒然草」 「日本古典文學大系」 岩波書店