ヤッパウミハイイヨネ

川口I-STORMバラクロ水曜6時


 

スイマーズショルダー 第10話

2006-05-23 10:10:08 | スイマーズショルダー物語り(全24話)
 2004年8月3日・・・、手帳には『退院』と言う文字がグチャグチャっと消されている。まったく、思い込みというか、能天気というか・・・・。退院どころか、泣きの1週間が続いた。術後3日は地獄の痛み・・・・甘かった。昼間はなんとか同室の方々と話しをしたり、痛いながらも時間は過ぎる。問題は夜、朝が来るのが遅いっ!なんで夜はこんなに長いんだっ!
 心の中は痛みと格闘しているが、相変らず平気な顔をして、人の痛みを慰めている。同室の4人(自分含む)は同じ日に手術をした仲間なのだ。
 手術の内容はそれぞれ・・・、やけどで皮膚移植(自分の皮膚)、皮膚がん摘出、ひどい虫歯からほほ骨に膿が溜まり手術で治療。皆、それぞれ大変だ。
 「あなたは明るいわねぇ、見てると元気がでるわ」と、少しでもお役にたったかな?我慢強いわけではない、考えるのが面倒なだけだ、考えた所でしょーがない、なるようになるさ。
 8月8日は病院の近くで花火大会があった。ラッキーな事にこの病室から真正面に見える。もうっ、特等席じゃん!7時に始まる。皆早々と夜の洗面を済まし、窓に向け椅子を並べる。病室の前を通りかかった、車椅子のレディが、・・・何事?と覗いていたので、「花火が始まるから、どうぞ!」とお誘いした。彼女の部屋は反対側なので見えないのだ。
 用事を済ませた彼女を部屋に入れると、調度、花火が窓一杯に広がった。私は普段閉めてはいけない、部屋のドアを閉め、あかりを消した。窓に室内が反射する事無く、とてもきれいに見えた。一人の方が「ドア、閉めちゃって怒られないかしら・・・」と心配する。大丈夫!大丈夫!怒られたら開ければいいよっ!・・皆、笑っている。まるで、修学旅行の夜だ。
 「あらっ?なんで閉まってるのかしら?」ナースが夜の検温にやって来た。「あら~、きれいねぇ」・・・、そのまま電気を点けずに体温計を配る。別室の彼女に、「あらっ?あなたこっちで計る?」と体温計を渡して行った。ナースは部屋出てドアを閉めてくれた。みんなで、「良かったね~」と顔を見合わせた。そして、2時間幸せな時間を仲間と過ごした。いい時に入院して良かったぁ(笑)

      -----------火曜日につづく------------
 
 
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3 コメント

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暗い過去 (ウォーターボー飲)
2006-05-23 12:45:35
このような試練があってこそ

TIコーチになれたのでせう

も一度バックDVDに撮って貰いたいので

今度ご指名致しまする



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ものは考えようだね(笑) (ホワ)
2006-05-23 21:35:05
特等席での花火見物、良かったねと言うべきかなぁ、、、(笑)

TIコーチの資格取得おめでとうございます

早業だね~♪

これって私にとってもラッキ~なことだよね

むふふ、、、(笑)

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TIレッスン (yossy)
2006-05-24 08:53:00
ホワ様、ボー飲様、

プライベートレッスン承りますよ~、時間延長無料で(笑)

サロンはあれです、どうもメカ操作が。。。。



そうそう、研修の時サロンで水流MAXで泳がされました。

激流に向かう感じで超~気持ち良かった。

今度サロンにお越しの際は是非MAXをリクエストして下さい
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