大間キャンプ場→大間フェリー乗り場→函館フェリー乗り場→函館市内知人宅→函館・恵山知人宅→東大沼キャンプ場(泊)
《昨日のレポート》
七戸の道の駅周辺は、新幹線七戸十和田駅の設置に伴い大変貌の時を迎えているようだ。旧市街が全く見えない草っ原には道の駅しか無かったのに、今は直ぐ傍に新幹線の駅があり、その脇に巨大なショッピングモールが建設中である。これが完成すれば町の様子はかなり変わるに違いない。良くなるのか、その反対なのか判らないけど、良くあって欲しいものだ。早朝新幹線の駅の方に行ってみた。駅の脇に七戸町の交流センターというのが併設されており、町の歴史や観光名所などが紹介されていた。駅前にはレンタカーの店が2店舗あるだけで、他は駐車場ばかりである。山奥を切り開いて造った地方空港のような雰囲気だ。駅からの交通手段はバスか車しか無い。車の運転のできない人にはなかなか馴染みにくい環境だなと思った。七戸の本当の町づくりはこれからだなと思った。
今日の行程は、横浜町の道の駅に寄った後、むつ市経由で尻屋崎に行き半野生馬の寒立馬(かんだちめ)を見に行くことにしている。その後は大間崎のキャンプ場に行き錨を下ろすだけである。途中気が向いたらどこか温泉にでも入ろうと思っている。
七戸の道の駅の産直品売り場「七彩館」の開店は9時からだ。それまではのんびり過ごす。開店後直ぐに中に入り獲物を探す。まだ新しいのが補填されていない物が多く、待った割にはがっかりだった。
9時半頃横浜町の道の駅を目指して出発。野辺地から無料の自動車道を使ってみたが、途中迄しか出来ていなかった。それでも少し早く道の駅に到着。ここで昼のお弁当用にホタテ入りコロッケや焼きおにぎりなどをゲットする。一息入れて尻屋崎に向かう。尻屋崎へはむつ市から県道を20数キロ行くことになる。前後を走る車も殆どなく、快適なドライブだった。やがて左手に青い海が、右手に巨大な採石場とセメント工場が見えてきた。そこを通過して少し行くと尻屋崎への道のゲートがあった。ここからは馬の放牧地となっており、この様な区切りが設けられているのだろう。2~3頭の馬が迎えに来ていた。正午少し前に岬の灯台近くの駐車場に車を留める。
先ずは腹ごしらえ。直ぐ傍で草を喰む馬たちを見ながら、こちらも先ほどのコロッケや焼きおにぎりを食する。うめぇ~。おっと、これは山羊さんか。
昼食の後相棒は早速カメラを手に出かけて行ったが、こちとらは急に眠気が襲って来てどうにも我慢ができず、1時間ほどの午睡となる。暑いのだけど窓を開けると風が通って気持ちがよい。極上の昼寝だった。旅の訪問先でこんな贅沢ができるのもくるま旅ならではの恵みというものであろう。感謝。
目覚めた後は、交代して馬たちの撮影に。親子連れの馬たちが5組ほどいて、子馬たちの仕草がかわゆい。陽気がいいので、何とも眠いらしく、両脚を伸ばして眠り呆けている子が何頭かいた。母馬は逞しい脚を大地に据えて草を喰み続けている。その目は優しい。何とも言えない優しさである。白い灯台と紺碧の海。馬たちにとって、今が一番嬉しい季節なのであろう。何度もシャッターを切った。
足元の草むらをみるとアズマギクの紫の花が咲いていた。ウシハコベも咲いていた。少し歩くとスカシユリやキスゲの花もあった。いずれも皆小さな花ばかりで、スカシユリやキスゲが超小型なのは、この地の自然環境の厳しさの証なのであろう。寒立馬と呼ばれる馬たちの厳しい冬を想った。
15時過ぎ今日のゴールの大間崎にあるキャンプ場を目指して出発。1時間半ほどで到着。少し雲が出てきて風が強い。とにかく今夜はここに泊まるだけ。自分たちの他は誰も泊まる人は居ないようだ。地震や津波が襲ってこないことを祈りつつ、念の為運転席の窓のカバーは掛けず、直ぐに避難できるようにして、眠りに就く。尚、抜け目なく、マグロを漁師さんの店で手に入れ、一杯を味わったことを申し添えます。失礼。