山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その15)

2011-06-06 03:44:43 | くるま旅くらしの話

【第18日】

 

白銀荘→(富良野名所観光)→道の駅:南ふらの→(狩勝峠経由)→道の駅:しかおい(泊)

 

白銀荘で迎える朝は夏でも少し寒さを覚えるほどのものだと思う。何といっても標高千メートルもあるのだから、猛暑の日にはここへ逃げてくる人も多いようだ。ここのすぐ下の方に無料の湧き湯もあるのだけど、こちらの方はかなりの熱さなので、落ち着いて入るのは無理だと思う。また、来た道の少し先には、カミホロ荘や凌雲閣などの更に標高の高い場所に湧く秘湯もあるので、ちょいと覗いてみるのも良いかもしれない。とくに凌雲閣の湯は絶壁の上に湧いている感じがして、まさに秘湯そのものである。

さて、今日のコースは富良野の見どころを訪ねて、その後は十勝平野を目指し、狩勝峠を経由して鹿追町の道の駅:しかおいに泊るように考えて見た。

まずは昨日来た道を、戻るのではなく反対にそのまま進行すると、上富良野町の中心街に出ることができる。この中心街の近くに日の出公園があるので、ちょっと寄ることにしよう。ここは丘一つが花の公園になっており、かなり目立つ存在だ。丘のてっぺんまで道が作られており、散策を楽しみながら上富良野一帯の景観を楽しむことができる。この季節にはラベンダーは終わっているので、少しさびしい感がするかもしれない。富良野の花は、やはりラベンダーが一番のように思う。1時間ほどかけてゆっくりと散策したいものだ。

さて次はどこへ行こうかなという感じだが、花を観るのならば、そして有料を覚悟しなければならないけど、それならばこの町ではやはりフラワーランドかみふらの(☎0167-45-9480)に行くしかあるまい。ここはR237では西側に位置している。日の出公園とは反対側の少し旭川よりの山手にある。この辺りで有料なのは珍しい。気が向いたら行って見てはという程度である。

その後は千望峠に行き、十勝岳などの連峰の景観を眺めて見てはどうか。千望峠は、フラワーランドと同じようにR237の西側に位置しており、道道581を行けば、途中に展望の利く公園と駐車場があるので、そこからの眺望を楽しみたい。ここの駐車場には何度も泊ったことがある。

上富良野の後は、隣の中富良野町にあるファーム富田(☎0167-39-3939)に寄ることにしたい。ここはラベンダーでは北海道を代表する観光名所である。しかし残念なことに、この時期ではもうラベンダーは残ってはいないのではないか。でもラベンダーの名残は随所で確認できると思う。ドライフラワーや香水などの加工品類も豊富に作られ店に並べられている。それにラベンダー以外の花も多く植えられているので、飽きることはないと思う。勿論ここも入場は無料である。場所はR237を右手に少し入った所にあり、直ぐに判るはずだ。

富良野と一口に言うけど、富良野には富良野市を中心に近郊には上富良野町、中富良野町、それに南富良野町があり、それらを合わせるとかなりの広さとなる。各所にそれぞれの特徴のある名所等があり、これらを全部見るというのは、とても1日などでは無理な話である。せめて1週間くらい滞在すれば、一通りの輪郭くらいは判るだろうとは思うけど。

というわけで、次は富良野市に向かうことにしたい。ここが富良野の中心部となるけど、街の中にはさほど目立つものもないので、郊外にある麓郷の森へ行くことにしたい。麓郷の森は多くの方がご存知のTV長編ドラマ「北の国から」の初期のロケが行われた場所であり、その後整備されて今では観光名所となっている所である。R237を行けば案内板があるので、それに従って行けば6kmほどで着くことができる。ドラマのファンだった方には懐かしさを覚えるものが幾つも残っていることだと思う。

麓郷の森の後は、来た道を戻り、R237を南下して南富良野方向へ向かうことにする。途中にメロンやスイカの産地が広がっており、沿道には直売所も多い。ちょっと寄って、気に入ったものがあればゲットするのも良いのではないか。メロンもスイカもかなり安く手に入れることができると思う。因みに私の場合は、いつも嶋田農園というのを贔屓にさせて頂いており、ここでメロンやスイカを買わせて頂いている。その品質には十二分に満足している。

引き続いてR237を南下し、しばらく行ってからこの道と別れてR39の方へゆくと坂を下った辺りに南富良野町の道の駅があるので、ここで一息入れることにしたい。その後しばらく長い登り坂を走ると、やがて狩勝峠に至る。晴れた日のこの峠からの展望は、展望視野日本一といわれるほどの景観で、眼下に十勝平野の広がりを俯瞰することができる。PAに車を置いて、峠の展望台の方を少し散策することをお勧めしたい。

峠の下り道は、幾重にも緩やかなカーブが現れてドライバーとしては要注意であると同時に運転を楽しむ時間でもあるといえよう。各合目ごとに標高を書いた表示板があるのも面白い。坂を下り終えるとそこが新得町である。ここは新得そばの産地として有名である。これから行く鹿追町もそばの産地である。余談だが、北海道では内地の委託栽培をしているそば畑が増えているようである。何年か前、美瑛町の北西の丘展望台付近を散策していたら、そば畑の脇に長野県業者からの委託栽培の旨の説明板があり、今頃は信州そばも北海道で栽培されているのだと知り、何だか妙な気持ちになったのを覚えている。恐らく今では北海道が日本一のそばの生産地となっているのではないか。

さて、新得町を過ぎたら清水町に入るが、ここでR274との交差点にぶつかるので、これを左折して鹿追町の方へ向かう。16kmほどで道の駅:しかおいに着く。道の駅は町の中心部にあって、近くには幾つかの立派な福利厚生施設が点在している。まだ入ったことはないけど、温泉施設も近くにあったように思う。駐車場も広く、給油施設もあり、夜間の大型車の出入りもないので、泊りには好都合である。近くに蕎麦屋さんもあるので、それを味わうのも良いのではないか。今日はここに錨を下ろして、静かな一夜を味わいたい。

コメント
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