【第16日】
当間スポーツランド駐車場→(①案~層雲峡観光 ②案~旭山動物園見学 ③案~天人峡観光)→道の駅:あさひかわ(泊)
フィールドボールという競技を知っていますか?この競技場の駐車場に泊ったので、簡単に紹介することにしたい。というのもここがその競技の発祥の地だからである。黙っていては失礼というものであろう。北海道ではパークゴルフが盛んだが、こちらの方は十勝エリアの幕別町が発祥の地で、今は全国にも広がりを見せている。フィールドボールはパークゴルフに似たルールの競技なのだが、用具が違うのだ。使用するボールはテニス用のもの、そして使うクラブはゴルフのアイアンなのだ。アイアンは、ショートアイアンを1本だけ使う様である。パークゴルフの場合は、用具もボールも専用のものがつかわれるので、ゴルフといっても随分と勝手が違うのだが、このフィールドボールはテニスのボールを使って本物のゴルフクラブを使うので、ややゴルフに近い。競技場のコース取りなどはパークゴルフとほぼ同じような感じだ。実際プレーしたことはないので解らないけど、ボールの衝撃が大きいので無理をすると腱鞘炎などになりやすい感じがする。実際プレーしている人に訊いてみたら、今のところ日本広しといえどもフィールドボールはここ当間町と隣の愛別町に1カ所、計2カ所しかないとの話だった。あまり普及していないのは、何か理由があるのかもしれない。
さて、今日は旭川市近郊の観光をしたいと考えている。博物館や資料館等も幾つかあるけど、観光名所に絞って、候補地を3つ挙げることにしたい。それは、層雲峡、天人峡、旭山動物園である。層雲峡と天人峡は双方とも大雪山の麓にある観光名所であり、そのロケーションは真反対側にある。山好きの方なら天人峡側から層雲峡側へ、或いはその反対のコースの縦走にチャレンジしたいところだと思う。どちら側にもロープウエイがあり、相当の高さまで運んでくれるようになっている。一般的には層雲峡の方が有名だが、天人峡も羽衣の滝などの名瀑があり、なかなかの場所である。この二つの場所は夫々行くまでに時間がかかるので、一日で両方を観るには無理がある。どちらか一つと旭山動物園の見物を組み合わせてはどうかと思っている。
ここでは層雲峡と旭山動物園の組み合わせを紹介したい。ただ、ちょっと心配なのは、旭山動物園は超人気の場所であり、午後の訪問では駐車場にすんなり車を止められるのかが問題だ。さりとて早朝に動物園を訪ねるのも悩ましい。ま、行ったとこ勝負ということにしよう。
先ず層雲峡だが、これは昨日来た道をR39に戻り、右折して愛別町方向へそのまま50kmほど行けば、到着する。スケールの大きい渓谷の景観をゆっくり楽しむことにしたい。見どころはいろいろあるので、その中の幾つかを選んで訪ねたら良いと思う。詳しいことは、現地で観光ガイド資料等を入手されるなり、或いは事前にネットなどで調べておかれてはと思う。結構広いので、時間がかかると思う。余裕があれば黒岳へのロープウエイの下にある温泉などに入って見るのも良いかもしれない。
層雲峡からは、旭川方向へ来た道を戻って市街に入り、「永山3-19」という交差点を左折して道道37号線を4kmほど行けば、動物園への入り口の「上兵村」という交差点があるのでそれを左折すれば直ぐである。旭山動物園は、その名の通り旭山という標高300m足らずの小高い山の山麓にあり、その隣は市民の憩いの公園となっている。ここにはキャンプ場もあり、野営宿泊も可能だ。私的には、ここに1週間ほど泊りこんで、動物園に通う年間フリー切符を買って、毎日動物たちの観察をしてみたいなどと思っている。特に夏期は夜間の見学を一部開放されるので、夜の動物の生態を観るには良い機会だと思う。残念ながらまだその夢は実現はしていない。この動物園は動物の生態を自然の状況に近づけて観察できるように様々な工夫がされており、子供でなくても面白い。活発に動き回る動物に人気が多く集まっているようである。百獣の王ライオンなどはただ、ひっくりかえって足を延ばして寝ているだけなので、子どもたちは、なあんだという顔をして通り過ぎてしまう。北海道といえども夏はかなりの暑さなので、全般的に動物たちは日中はぐったりしているようだ。ま、童心に還って動物たちの観察のひと時を楽しめば良いと思う。
動物園の見物が終わったら、今夜の宿へ向かうことにする。どこが良いかいろいろ考えて見たが、明日は美瑛町の丘巡りをしたいと考えているので、ちょっと窮屈かもしれないけど、市街地にある道の駅:あさひかわにすることにした。この他にも昨日の当間スポーツランド、R12方向にある春光台公園、東川町の道の駅:ひがしかわ道草館などがあるけど、偶には大都会の中にある道の駅での夜を味わうのも良い経験かもしれない。利用者も多いと思うので、多少の喧騒は覚悟しておかなければならないと思う。場所は、R237沿いにあり、動物園からは少しややこしい。市街地のJR旭川駅の方に向かい、それを通り越して少し行くとR237への案内板があるので、そこを左折すればよい。ナビがあれば心配は不要です。動物園からは30分もあれば行ける場所だ。すぐ傍がショッピングモールとなっているので、買い物には便利だと思う。
もう一つの天人峡の方は、当間スポーツランドからは、R39に出てこれを左折して旭川市街の方に向かい、動物園へ行く道と同じ道道37号線に入り旭川空港方面へ向かう。空港を左手に見てそのまま道なりに進むとやがてR237に出るので、これを左折して少し行ってから道道213号線に左折し、そのままどこまでも行けば天人峡に至ることになる。途中に左折して旭岳に登るロープウエイの方に行く道があるが、時間に余裕があれば寄って見るのも良いと思う。天人峡の方は滝や温泉などが楽しむことができると思う。
なお、天人峡へ行く場合は、コースとしては先に旭山動物園を観てからの方が楽だと思う。そしてこの場合は、宿は道の駅:あさひかわではなく、旭岳ロープウエイの駐車場で泊る方が翌日の美瑛の丘巡りには好都合ではないか。近くには温泉もあり、少しさびしいかもしれないが、高山なので暑さを避けるいには好都合だ。静けさは抜群の保証付きだ。
【第17日】
道の駅:あさひかわ→(美瑛の丘巡り観光)→(白金温泉経由)→十勝岳山麓・白銀荘駐車場(泊)
今日は北海道の中では有名な観光地の一つでもある美瑛を訪ねることにしたい。美瑛は丘の町である。先人の開拓の成果が実って、かつての原生林は放牧や畑の広がる丘陵となって、今は農業用地の他に別荘や花畑などもあり、所々に小洒落な洋館風のペンションや戸建ての家が点在している、内地ではあまり見ることのできない景観が広がっている。これらを巡って観光を楽しもうというわけである。
旭川の道の駅からは、そのままR237を南下すれば美瑛町には30分ほどで到着できる。まずは道の駅:びえい「丘のくら」に寄り、観光案内の資料などをゲットしたい。道の駅は美瑛駅の近くにあり、駅舎は以前は倉庫として使われていた石積みの建物を利用しており、これを「丘のくら」と称しているようだ。
美瑛町の丘を巡るには、大別して2つのコースがあり、R237を富良野の方に向かって右側にあるのがパッチワークの丘、左側にあるのがパノラマロードである。まずは道の駅を出て、R237を横切り、北西の丘展望台へ向かうことにしよう。各所に案内標示があるので、それと地図を見ながら進めば良いと思う。展望台からは、天気が良ければ大雪山系の山々のつながりを遠望できると思う。又その反対側の方の丘には、○○の木と呼ばれる丘の上に立つ白樺やポプラなどの樹木が良く似合う風景を楽しむことができる。何故パッチワークの丘なのかが直ぐに理解できるはずだ。かなり広いので、ここは車で回った方が良い。坂が多いので貸し自転車などでは体力に自信がないと相当に厳しい。
この季節はラベンダーなどの花は終わってしまっているので、その他の花のある場所としては、ぜるぶの丘がある。これは美瑛町の入り口にあるので、道の駅に行く前にちょっと覗いてみるのも良いと思う。規模は小さいけど手入れの行き届いた花の公園がそこにはある。
パッチワークの丘を終えたら、R237に戻り、富良野方向へ向かうことにする。パノラマロードはよりスケールが大きいので、車で順次回れば良い。見どころとしては次のようなものがある。
*新栄の丘展望公園(美瑛町美馬牛新栄)
*三愛の丘展望公園(美瑛町三愛)
*四季彩の丘(美瑛町新星第三 ☎0166-95-2758)
*拓真館(美瑛町拓真 ☎0166-92-3355)
*柳川おし花学園(美瑛町新星みどりケ丘 ☎0166-95-2887)
展望公園はいずれも景観に特徴があって、新栄の丘は大雪山の写真を撮るのに向いている。三愛の丘は美瑛の町や雄大な丘の展望を楽しむことができる。この他にも展望の利く場所は幾つもあるので、自在に走りまわって車を止めて楽しめばよい。拓真館は、この地の魅力に惹かれて住みつかれた写真家前田真三の写真館だ。館内には数々の美瑛の丘の四季の風景写真が展示され、販売されている。一見に値すると思う。又柳川おし花学園を敢えて入れたのは、この場所が写真を撮るのには素晴らしい場所と思っているからである。私のパソコンの壁紙はここの風景写真を使っている。赤い屋根の洋風の建物とその前庭のハーブの花たち、それらが裏の丘の景観と見事に調和した絶品的な景色なのだ。是非そこで写真を撮ることをお勧めしたい。
柳川おし花学園の景観。毎年丘に植えられる作物が変わり、あるいは季節によって丘の色が変わるので、いつ行っても印象的な景観だ。らベンダーは7月下旬くらいまでしか見られない。(2009-7-22撮影)
又パノラマロードの入り口辺りにある、かんのファームという花の丘も一見に値すると思う。R237の脇にあるので、気軽に立ち寄ったら良いと思う。それから四季彩の丘というのは、少し奥まった所にある花の園である。ここはスケールも大きく、園内をトラクターにけん引された馬車(?)が走っている。北海道らしさを十二分に味わえる場所である。そしていずれの場所も全て入場は無料なのが嬉しい。
さて、丘巡りを終えたら、今日は少し人里を離れた高地で温泉につかって、ゆっくりと休養を取りたい。行く先は吹上温泉保養センター白銀荘である。(上富良野町十勝岳 ☎0167-45-4126) 白銀荘は白樺街道と呼ばれる道道966号を白金温泉の方に向かい、そこからさらに十勝岳向かって高度千メートルほどの所にある。全くの山奥なので、あまり暗くならない内に到着できるように留意された方が良いと思う。ナビならばどこからでも行く道は分かると思うけど、目指すは白金温泉である。白銀荘は十勝岳登山の登山口の一つともなっており、昔の山小屋を大改造して保養センターが誕生したということらしい。ここは宿泊施設もあるけど、500円を払えば、駐車場泊もOkである。かけ流しの温泉は最高の泉質で、露天風呂からは十勝岳を見上げることができる。勿論夜は静かだし、早朝には野に住む野鳥たちの鳴き声で目覚めることになると思う。