山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第30回>

2018-06-24 04:23:55 | くるま旅くらしの話

【今日(6/24)の予定】 

終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在予定

 

【昨日(6/23)のレポート】 天気:晴れ

<行程>

別海町ふれあいキャンプ場 →(R243・D・R244・D)→ 野付半島ネイチャーセンター(原生花園散策)→(D・R244・R272他)→ 中標津町郷土資料館 →(R272・D)→ キャンプ場(泊)

<レポート>

 珍しくも快晴の朝だった。一時の晴れかと思っていたのだが、今日はずっと晴れの予報だとのこと。本当ならばもう少し晴れの日を増やして欲しいものなのだが、今度は暑くなるのが心配なので、今のところはこの程度で満足して喜ぶのが至当なのかもしれない。とにかく今日は久しぶりに野付半島のネイチャーセンターへ行って原生花園の花たちを訪ねた後、まだ行っていない中標津の郷土資料館を訪ねることにしたいと考えている。

 9時少し前準備を完了して野付半島に向けて出発する。野付半島は日本最大の砂嘴である。気の長くなるような年月をかけて、海が砂を運んで陸を作り、そこに植生が生まれて楢等の樹木が生い茂るほどとなり、今度は反対側の海がその陸を侵食しているという、大自然が織りなす実に不思議な活動なのである。砂嘴の先端までは約26kmもあるという。そしてその先端は今なお成長して長くなっているという。ネイチャーセンターはその砂嘴のかなり先端近くに建っているのだが、先端までは数kmはあるのではないか。ネイチャーセンターのある位置から原生花園が内側の海に向かって広がっており、毎年ここへ来るのを楽しみにしている。

 10時少し過ぎに到着して、邦子どのとは別行動で、散策道をトドワラまで往復する。トドワラというのは、かつて繁茂していたトドマツが海食によって枯死させられて、その名残りをとどめている場所である。ネイチャーセンターからは2kmほどはあるのではないか。どんな花が咲いているのか、一種たりとも見逃さずカメラに収めようとゆっくり歩きながらの取り組みだったのだが、残念ながらやはり野草たちの開花には少し早いらしく、見られたのは一番多かったのがセンダイハギ、次がエゾカンゾウ(=エゾキスゲ、エゾゼンティカ)だった。ハマナスも少し咲いていた。他に見られたのは、シコタンキンポウゲ、タチスボスミレ、ウツボクサ、キジムシロ等だった。概して黄色い花が多く見受けられたのが印象に残った。全部で10種余りしか見つけることが出来なかった。ハクサンチドリやクロユリ等もあるかと期待したのだが、残念ながら発見はできなかった。蝦夷梅雨の寒さが影響しているのかもしれないなと思いながら、次の目的の中標津郷土館に向かう。

センダイハギの花。萩といってもヤマハギの仲間ではなく、マメ科の植物である。この花は別海町の花となっている。原生花園の中では現在最も多く見られる花だった。

エゾカンゾウの群生の開花の様子。この花は原生花園の場所ではセンダイハギよりも少なかったが、半島の入り口近くの草原には半ば黄色い花で埋め尽くすというような場所もあった。

 少し道に迷ったあと郷土館へ。たくさんの農具や生活に使われた民具などが展示されていた。開拓の歴史に関わる解説などはなかったが、置かれていた資料などからこの町は戦後の昭和21年に標津町から分村して生まれたのだということを知った。だから、それまでの歴史といえば、標津町と同じということになるのであろう。追って頂戴した資料等をしっかり見ることにしたいと思っている。

 郷土館を出た後は、今日はとにかく天気が良過ぎて暑くてたまらない。この急激な天気の変転に二人とも少し疲れを覚えているので、早々にキャンプ場に戻って静養することにする。静養とは即ち眠ることである。キャンプ場についてからは早速午睡の時間となる。

 夕刻に起き出して外を見ると、今日は土曜日とあってかテント持参の家族組の人たちが多いようで、4~5張りのテントが設営されていた。くるま旅の人ではなく、道内の近隣の人たちが殆どのようだった。1週間も泊っているのは自分たちだけの様である。食事を済ませた後は、少しばかりサッカーのワールドカップなどを見て、早々に寝床に入る。明日は再び天気は雨模様となるらしい。暑さのことを考えるとホッとするけど、暮らしのことを考えると憂鬱な気分になる。

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