山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

RVパークに失望

2024-06-14 01:10:48 | くるま旅くらしの話

 5月の初めから今月の初めにかけて1カ月ほどの旅をして来ました。先日書きましたように九州方面を中心とする旅でした。何人かの知人との再会を果たし、ご歓待を頂き存分に幸せを味わわせて頂くことができました。又訪問先もほぼ予定通りに訪ねることができたのですが、幾つか残念なことがあったのは、天候に災いされたことでした。一つはあまりにも天気が良過ぎて、暑さに危険を感じて、吉野ヶ里遺跡や信州の将軍塚古墳などの探訪を不意にしたことでした。又、逆に悪天候のため、しまなみ海道の多々羅大橋の空中散歩は断念しました。旅全体を通して一番感じたことは、己れ自身の老化がかなり進んでいることを実感したことでした。夜中に突然足が攣り、あまりの痛さに眠るのも叶わず、又日中の神社やお寺などの参詣の際には、石段や階段を上るのに息切れがしたり、足が上がらなくなったりして、否が応でも老人になっているのを思い知らされたのでした。90歳までくるま旅を続けるためには、体力の維持や健康管理に留意することは勿論ですが、もう一つ大切なことは、今迄の様な移動中心の旅ではなく、訪問先は的を絞るようにして、なるべく滞在時間の多い旅をつくってゆくことだなとしみじみ感じました。30泊31日で総走行距離5,452kmの旅でした。

 旅の中で問題を強く感じたことが一つあります。それはRVパークという日本RV協会が提唱されているくるま旅のための宿泊施設のことです。RV協会が定めた条件を満たす、快適で安心して車中泊が出来る場所ということなのですが、福岡で実際お世話になり、また他の場所でもその実際を幾つか見たりしました。その感想を述べますと、私の体験としては、これでは看板に偽りありとなってしまうのではないかということです。RV協会さんが定めた条件というのがさっぱり分からないのですが、その条件というのは本当にくるま旅を指向している人たちが欲しているものなのかどうか、現状を見る限りでは、理解されていないと実感しました。

 私が考えるくるま旅の宿泊のための条件というのには、次のようなことが含まれると考えています。①駐車スペース(余裕ある)が確保されていること。②昼夜を通してトイレが確保されていること③給排水が可能であること④電源が確保されていること⑤ゴミ処理が可能であること。⑥使用料が安価であること(1泊2千円以下)⑦当日でも予約無しに簡易に使用が可能なこと⑧責任者(管理者)が明確であること。などです。これらの全てを満たすことが出来るとなると、整備されたキャンプ場のレベルとなってしまいますので、RVパークとしては実現困難ということになってしまうと思いますが、道の駅などの公共施設と併せて運営するならば、実現は可能だと考えます。

 実際に体験した現状では、これらの条件はかなり曖昧で、いい加減なものとなっているといわざるを得ません。経営者が本当にくるま旅の人のことを考えているとは思えず、料金だけせしめようとしているだけと云った感じがします。福岡では、RVパークに2泊しましたが、それは大型のショッピングモールの中にあって、駐車スペースは一般の来客用と変らず狭くて、5.25mの長さの私の車では、後部ドアを開けるのが困難な状態でした、トイレは昼間は他の商業施設のものを使用可能ですが、夜間はダメ、ゴミ処理はできず、給排水も不可でした。辛うじて電源装置は用意されていましたが、私の場合は不要なので使ってはいません。このようなレベルなのに、使用料は、1泊2千5百円であり、管理者などは居なくて無人の利用者任せの扱いでした。話をすることも叶わず、真につめたいあしらいだと感じました。やむを得ず5千円を支払いましたが、もう二度とここを利用することは無いと思いました。又三重県のある施設では、道の駅の一部にRVパーク専用の駐車スペースが設けられていて、ここにはコイン利用の電源が備えられており、これは理に叶っていると思いました。その他の設備は道の駅任せであり、道の駅の方には車中泊は遠慮されたいとの張り紙がありました。宿泊料金がいくらなのかを知りませんでしたが、利用者は一人もおらず、20台近くの旅車が道の駅の駐車場に泊っていました。もう一カ所奈良県の場合は、温泉施設に併設されていましたが、日中はトイレなどはOKだとしても、温泉が閉まった夜間は草原の中に取り残された様な場所で一夜を明かすことになるので、道の駅よりも不安の大きい場所となってしまっています。

 このようにRVパークの実態は、設備も使用要領も区々で、とても安心で快適な旅が楽しめる場所にはなっていません。福岡以外のどの場所も利用者は皆無でした。資料ではかなりの数のRVパークが開設されており、中には条件を満たす優れた所もあるのだと思いますが、私が見た限りでは、道の駅に勝るようなRVパークは殆ど見当たりません。これではどんなにRVパークを増やしても、利用者は殆どないという実態が続いてしまうのではないでしょうか。使用料ばかりが高くて、設備も道の駅以下というのでは、利用する気になれという方が無理であり、従って無駄だということになってしまうのではないでしょうか。日本RV協会さんには実態を把握されて、本当にくるま旅の人たちが安心して快適な車中泊が出来るようなRVパークを作るべく、条件を見直しして経営者と折衝して、取り組んで頂きたいと切望する次第です。

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