山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第56回>

2018-07-20 05:24:03 | くるま旅くらしの話

【今日(7/20:金)の予定】 

マオイの丘公園 →(R274・R12他)→ 北海道博物館 →(R12他)→ 札幌北IC →(札樽自動車道)→ 小樽IC →(R5)→ 道の駅:スペースアップルよいち(泊)

 

【昨日(7/19:木)のレポート】 天気:曇りのち晴れ

<行程>

道の駅:三笠 →(R12他)→ 美唄市郷土資料館 →(R12・D)→ 三笠市博物館 →(D)→ 道の駅:三笠 →(R12・R234・D)→ 岩見沢市郷土科学館 →(D・R234・R12他)→ 江別市郷土資料館 →(R12・R274)→ 道の駅:マオイの丘公園(泊)

<レポート>

 三笠の道の駅の朝は曇りだった。今日は終日の曇りかと思っていたら、9時頃には青空が戻って、いい天気となった。風があり少し涼しいくらいの感じなので、暑さが気にならないのがありがたい。この分で夕方まで行って欲しいと思った。朝、付近を散策したのだが、道の駅の脇をやたらに大型のトラックやトレーラーが通るので、どういうわけかとその方向に歩いて行ったら、かなり大規模の工業団地があるようなので、なるほどと首肯した。三笠市というのは一体どこが中心部なのか良く判らない。道の駅のある辺りは、R12が走りイオンなどの大型のショッピングモールがあるので中心に近いのかと思っていたのだが、どうやら違うようだ。少し山手の方へ行くと開拓に関わる碑が建っていて、それによるとこの辺りは農業地帯で、湿地で土質が悪く、相当に苦労して地元の組合が総力をあげて改良に取り組んだようだった。開拓精神の逞しさを表象するような碑だった。

 さて、今日は4カ所の郷土館や博物館を訪ねる予定にしている。先ずは昨日パスしている美唄市の郷土資料館を訪ねることにして、昨日来た道を戻って町の方へ向かう。15分ほどで着いて、早速中へ入る。美唄は石炭依存の町かと思っていたのだが、決してそうではなく屯田兵の入植を初め、農業その他の産業も町を支えていることを知った。しかし一時は石炭が中心だったことに変わりはなく、その証としてなのか、巨大な石炭柱が据えられているのを見て圧倒された。よく整理された資料があって、追ってじっくり読むのに助かるなと思った。

美唄市郷土館に展示されてる巨大な石炭柱。昭和25年に採炭されたもので、重さが3.5トンもあるという。このような黒いダイヤが、この地には多く存在していたのだ。この資源が一時この国のエネルギーを賄ったことを思った。

 次は三笠市の博物館に向かう。この博物館はどこにあるのか、町の中心部にあるのかと考えながらナビに従って向かったのだが、車は中心部らしい市街地を走り過ぎて郊外に出て山の中に入り、幾春別という地区の少し先の方にあった。三笠市というのはかなり広いのだと思った。ここは少し料金が高いので、何か特別のものがあろうと期待しながらの入館だった。入って見て度肝を抜かれるほど驚いたのは、巨大なアンモナイトを初め様々な大きさの化石がずらりと並べて陳列されていた。この地は化石ではかなり有名な所らしく、それについての解説や展示が細かく丁寧になされていた。その他にも様々な種類の生物の化石が数多く展示されており、何だか数億年前の世界が固まって目前に現れた感じがした。奥の部屋に特別企画なのか、生命の歴史について誕生から様々な進化のプロセスを経て人に至るまでを解りやすく解説した展示があった。その後の展示室には、三笠市の開拓の歴史についても解りやすい展示があり、大いに参考になった。それらの中でこの地には空知集治監があった場所であり、これが町の始まりとなっているようで、かなり丁寧に集治監の解説がなされていた。又この地には幌内炭鉱があり、平成の初めまで採鉱が行われていたということも知った。大いに満足して次に向かう。

北海道各地の博物館や郷土資料館を訪れると、どこにでもアンモナイト化石の2~3個は展示されているけど、この三笠博物館は別格である。大小様々なアンモナイトの化石がずらりと並んでいた。解説も詳細である。

 次は岩見沢市の郷土科学館である。ここは邦子どのは入らず自分一人が見学する。この展示には手づくりの資料が各所に置かれており、それを頂けるので、大いに助かった。詳しいことはここには書かないけど、岩見沢は道路と鉄道が早期に整備されたことにより大きく発展した町である。炭鉱もあり、町の産業は大いに賑わったのだと思う。邦子どのはこの町出身の作家辻村もとこさんに関心を持ったらしく、中には入らずにロビーに提示されていた紹介内容を見て心を動かされたようだった。

 その後は今日の最後の訪問先江別市の郷土資料館に向かう。間もなく到着して早速中に入る。この町は石狩川の氾濫で過去相当に苦労したようだった。開拓の当初は屯田兵の力によるものが大きかったようで、何点かの資料等が展示されていた。その他特徴的だったのは、この地では縄文等の遺跡が多いということで、数多くの土器などが発掘されており、それらを復元したものが年代順に大小さまざま400個も展示されており、これには圧倒された。江別という場所は、縄文の時代から多くの人々が暮らしていた場所なのだということを知った次第。町の歴史年表等は有料で頒布して頂いた。追ってじっくり読むことにしたい。これで今日の訪問は終了する。

展示室のコーナー三方に時代順に並んだ縄文土器の数々。今まで見てきた縄文土器の展示の中では、これほど多くの復元土器を見ることはできなかった。

 今日の宿は当初恵庭の道の駅を考えていたのだが、恵庭はかなり混雑するので、ゆとりのある長沼町の道の駅:マオイの丘公園に行くことにした。途中で買い物などをして17時過ぎ到着。くるま旅らしき車は少なくて、今夜は静かな夜を送れそうである。気温もかなり下がって来ており、少し涼し過ぎるような感じもする。この贅沢をしっかり味わわなければならないと思いつつ夜を迎える。

コメント
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