山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第49回>

2018-07-13 05:18:04 | くるま旅くらしの話

【今日(7/13)の予定】 

クッチャロ湖キャンプ場 →(R275・R40)→ 美深アイランドキャンプ場(泊)

 

【昨日(7/12)のレポート】 天気:朝の内一時晴れのち曇り

<行程>

終日クッチャロ湖キャンプ場に滞在(泊)

<レポート>

 朝5時頃外を見た時は雲の間に青空が見えていた。何となく晴れる予感がした。しかし天気予報を見てみるとずっと曇りのマークが続いていた。どうしても天気のことが気になる毎日なのである。その後一時は青空が広がり、ソーラーも活動し始めたのだが、1時間もしない内に雲がたちまち全空を覆ってしまった。どうしても今年の北海道は青空とは縁のない関係が続いているようである。長袖のシャツを着ているのだが、その上にTシャツを重ね着ても寒いくらいの毎日なのである。関西以西の水害による被災地の方々のことを思えば、愚痴など言っている場合ではないのだが、それでもつい何度も繰り返している毎日だ。

クッチャロ湖畔の景観。1時間ほど青空が覗いた景色が広がっていた。推進が1mほどしかないこの湖は静かで穏やかで、いかにも北海道らしい癒しの雰囲気をたっぷり含んだ場所である。

 今日はどこへも行かないで、ここで一日ゆっくり過ごすことにしている。従って特に書くこともない。ゆっくりと言っても何もしないわけではなく、朝の散歩は熊が出たという道などを通って1時間半ほど景色を楽しんだし、朝食の後は家を出て以降一度もしなかった車の汚れを落とすべく汗をかいたりしてほどほどに疲れるくらいの動きはしているのである。本来ならば、今までの資料館等を巡って得た資料等の整理をしなければならないのだが、それをやり出すと余計に疲れてしまうので、旅の目的のことは忘れることにしている。となると、早速一杯やりたいところなのだが、これは邦子どのの厳しい目があるので、夜近くならないとダメなのである。何か事が起きた時、酔っていたのでは車は動かせない。ご尤もである。かくして最高のゆっくりは寝床に潜るということになる。

 というわけで、昼には待望のそうめんを茹でて食べた後は、久しぶりの午睡となる。14時頃目覚めて気分快調。そこで思い出した。そうだ、この町にも郷土資料館があったっけ。今日は休館ではないので、一寸覗いて見ようと思い立つ。邦子どのは休んでいるので、自分一人で歩いてゆくことにした。15分ほど歩いて赤レンガの倉庫風の建物に到着する。予てから知っていた場所なのだが、中に入る気になったのは今日が初めて。ドアが閉まっているので、所定の連絡先に電話すると直ぐに担当の方がこられて開けて下さった。

 それからしばらく館内を見て回る。町の歴史を見ると、明治の17年頃にこの地に和人が一人住んで漁をしていたとの記録があるとか。明治24年に枝幸村他3村(頓別・歌登・礼分)併せての戸長役場が置かれたという。明治33年には板垣退助他1名が、頓別の国有林435万坪を払い下げたとあったが、その後のこの町との関係は何も記されていなかった。頓別村が開村したのは大正5年とのことである。その他この町のウソタンナイ地区では有望な砂金が採れることで有名である。一時はゴールドラッシュのようなことが起きたとのこと。現在でも砂金は少しながら採取出来るというのは、担当の方の話だった。それから8千年前の頃の縄文遺跡があり、何点かの出土品が展示されていた。担当の若者の話では、現在の浜頓別は漁業と農業が経済の中心となっているとのこと。昔は林業も盛んだったのが、今は衰えて製材所等はなくなっているとのこと。今泊っているキャンプ場のあるクッチャロ湖は、白鳥等の渡り鳥の休息中継地としてラムサール条約に登録されて観光資源の一つとして活用しているというような話だった。北海道一の憩いの場として大いにPRして欲しいものだと思った。現在町内に道の駅を建設中という話も伺った。来年が楽しみである。又町では、隣村の猿払村と一緒に北オホーツク100kmマラソンというイベントを控えて、駐車場などを造る工事が進められているようだった。いずれの市町村でも如何にして人を呼ぶか、集めるかに苦労されているようである。大いなる成功を願いつつ車に戻る。

 時々雨が降りだしたり、止んだりする天気が続いていたが、今日もこのような空のままで終わることになりそうである。夕焼けは今回はどうしても無理なようだ。多分もう一度くらいは来訪するであろうから、その時はあの空全体が真っ赤に染め上がる雄大な夕焼けを見てみたい。そのようなことを思いながら今日の1日が終わった。

コメント (2)
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