山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第46回>

2018-07-10 04:43:57 | くるま旅くらしの話

【今日(7/10)の予定】 

道の駅:ひがしかわ道草館 →(D・R) 天侯が不安定なため様子を見てから予定を決める

 

【昨日(7/9)のレポート】 天気:曇り一時雨

<行程>

千望峠駐車場 →(D)→ 上富良野町資料館・土の館 →(D)→ 道の駅:びえいビルケ白金 →(D)→ 三郷名水 →(D)→ 四季彩の丘 →(D・R237)→ ゼルブの丘 →(R237・D)→  道の駅:ひがしかわ道草館(泊)

<レポート>

 昨日とは打って変わった陰鬱な空が夜明けを待っていた。再び雨模様の天気が始まった様である。今朝は1時半頃に起き出し、ブログを書いて出した後、二度寝をして5時半頃に起き出し。そのあと1時間半ほど山の方に向かって歩いた。この辺りは農場となっていて、麦や大豆やビートなどが栽培されているのだが、1kmほど山側に歩くとたちまち両側が森となっており、それを少し歩くと左方に中富良野町へ抜ける道があり、その中間くらいの地点に富良野風景画館というのがある。ここには奥田さんという絵描さんが住んでおられ、何度かそこを訪ねたことがある。そこまで歩こうと思っていたのだが、片道が7km近くなりそうなので、4kmほどあるいた地点から折り返すことにした。早朝の散歩は気持がいい。この辺りは熊君たちが出るという話は聞いていないので、道端の野草などを観察しながらの歩きとなった。そろそろ花期を迎え出したのか、様々な野草たちが花を咲かせていた。ウバユリ、ウツボ草、ヤナギラン、コウリンタンポポ、シカギク、それにエゾシモツケ、ヨツバヒヨドリ等が開花を開始していた。もう半月もすると、邪魔くさいほどの咲きぶりとなるに違いない。熊君に会うことも無く、花たちを見ながら車に戻る。

 今日は月曜日なので、多くの資料館や博物館は休みである。この近くでは上富良野町の土の館という所だけが開館しているので、先ずはそれを見た後、久しぶりに白金エリアに行って見ることにしようと考えている。ビルケノ森インフォメーションセンターが新しく道の駅となったと聞いていおるので、そこも是非見ておきたいし、雨が降らなければその近くにある三郷名水を汲んでソーメン等を食べることにしたい。北海道に来てもう1カ月半近くにもなるのにソーメンを作って食べるチャンスがないというのは実に不可解な話なのだ。たくさん持参しているのに。

 先ずは近くにある資料館の土の館へ。ここも何度も前の道を通っているのに入るのは初めてである。土の館という言葉からは、農業生産に関わる資料等が展示されているのだろうと軽い気持ちで入ったのだが、中に入って見てその規模の大きさと内容の素晴らしさに驚いた。菅野という農業機械を扱う企業を立ち上げた方の話が中心になって、この資料館が作られたということなのだが、単に農業機械だけではなく、農業そのものの世界史的なことも詳しく調べて解説があり、また農業を営む上で最も重要な土そのものについても詳しく展示・説明がなされていた。又耕作に絡む様々な農具、農業機械の発展の歴史等についても詳しく展示と解説がなされており、何といっても圧巻はずらりと並ぶトラクターやプラウの実機の展示だった。歴史的に揃えられており、中には蒸気機関を動力にした110年前の大型機械等もあって、その迫力に圧倒された。この土の館は、農業を志す人たちや、農業に取り組んでいながらスランプなどに陥っている人たちには必見の場所ではないかと思った。

土の館に展示されている今から110年前の蒸気トラクター。蒸気機関車が畑を耕作しているかのようだこの他にも数々の歴代のトラクターが並んでいた。農業に関心ある人は、この土の館を訪ねれば数多くの大切な情報を手に入れることができるに違いない。

 その後は念願のそうめんを食べるべく先ずは新しい道の駅:びえいビルケ白金に行くことにして出発する。日新ダムの脇を通る道は何度も往復しているので、懐かしい気分となる。山の中の道は少しも変わっていないなと思いながら、道の駅に着いたのだが、こちらの方は新しさというよりも車と人の多さで溢れておりがっかりするほどだった。そうめんを食べる前に三郷名水を汲もうと行って見たのだが、何とそれはもう無くなっていたのである。廃屋があるだけで水汲み場は跡形も無く消えていた。この土地の所有者が止めにしたというような立て札があった。すっかり調子が狂ってしまった。それに加えて雨も降り出していたので、道の駅に戻るのは止め、そのまま美瑛の方向へ行くことにして、花の名所の一つである四季彩の丘へ行くことにする。

 行って見た四季彩の丘の花たちは今一尚早の感じがしたが、観光客は溢れんばかりの盛況だった。その大半はアジア系の人たちで、遠慮会釈も無く大声で話をして旅の気分を満喫しておられるようで、日本人とは違うな、やっぱりと思ってしまう。この頃は観光バスだけではなく、レンタカーで回る人たちが増えているようで、「わ」ナンバーの車が目立っている。観光立国などと国は謳っているけど、この人たちを受け入れるインフラが本当に出来上がっているのか、その危うさを思ってしまう。ゴミ処理の仕組みも無く、有料の泊りの施設も無く、買い物だけをさせるだけの環境しか出来ていないのに、外国からの車利用の人たちが増えて来た時は、様々な問題が起こるに違いない。日本のくるま旅の世界は、外国人はおろか日本のリタイア者の受け入れに対しても真に半端な状態であり、道の駅や高速道のSA等に車があふれる状態になっている。もう20数年くるま旅をしているのだが、年々旅の環境が悪化しているのを感じないわけにはゆかない。

 四季彩の丘で邦子どのがコロッケ二種を2個ずつ買って来てそれが昼食となってしまった。そうめんは遠い世界へ走り去ってしまった。いつ何の心配も無くそうめんを食べられる時が来るのか。真に今年の北海道の夏は異常ばかりが続いている。

 四季彩の丘を出た後は、今日の宿は東川町の道の駅にすることにして、ひがしかわ道草館に向かう。途中、美瑛町の入口付近にあるゼルブの丘という花の名所に寄り一休みしたが、ここも花の咲き具合は今一だった。20分ほどで道の駅:ひがしかわ道草館に到着する。この道の駅にも何度かお世話になっている。旭川に近くTV等も良く映って、良い場所だと思っている。

 夜までに大分時間があるので、しばらくTVを見ていたのだが、全国各地での水害の被害の大きさにがくぜんとした。知人の住む場所も含まれており、難を逃れて居られればいいがと無事を祈るばかりである。それにしても100人を超える死者と行方不明の方が60人近くもいるとは、未曾有の大水害ではないか。北海道にもいつやって来るか想像もつかない。とにかく安全に早やめの万全を期すことが肝要だなと改めて思った。ここ東川町も先日の大雨で避難指示が出た場所があり、要注意なのかもしれない。明日は雨との予報なので、油断しないように対処したい。

コメント
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