山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

'11北海道くるま旅( 第43日)

2011-07-25 05:43:39 | その他
《今日の予定》
終日クッチャロ湖畔キャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
今日もここでゆったりと過ごすつもりでいる。できることならブログを書くのを止めて休止日としたい。その方がこれを読まれる方もホッとされるのではないかと思う。なにしろ写真一枚も無い、同じような長文・駄文の連続なのだから。
とはいうものの、今日は一つだけやらなければならないことがある。蚊取り線香を買いに行くことである。昨日、ここは蚊などの虫が多いことに気がつき、蚊取り線香を吊す容器を3つも取り出したのだが、肝心の線香本体が無かったのだ。北海道というか、北国の虫たちの毒は悪質で厳しく、一度刺されたら痒みと傷が治るまでに半端でない時間を要するのだ。虫に刺されて入院するという、とんだ災厄を被った人の話も、一人や二人ではない。北海道の旅では、蚊取り線香は必携・必需品である。事前にこれの在庫を確認しなかったのは、真に迂闊だった。
ということで、10時過ぎ、歩いて町中に買い物に出掛ける。キャンプ場からは20分ほどの距離に、小さなショッピングモール(?)があり、そこのホームセンターで蚊取り線香とヒューズを買う。昨日の車と冷蔵庫のトラブルで、iさんにすっかりお世話になり、予備のヒューズなどを用意しておこうと思った次第。板ヒューズも欲しかったのだか、ガラス管ヒューズしか無かった。この地で必要なものを思ったように手に入れるのは簡単なことではなさそうである。
浜頓別町は道北を流れる頓別川がオホーツク海に注ぐ川口の町である。この町の名を有名にしているのは、なんといっても砂金の採取だろう。その歴史のことは分からないけど、この川の本流なのか、それとも支流なのか、砂金が採れるということで、全国からそのファンがやって来る。勿論今では趣味の世界であり、時々それらファンのために砂金を撒いているという話を聞いたりする。ま、そんな事はどうでもいいけど、採れた砂金は本物だし、それを追いかける人たちの夢も本物である。大自然の中に夢を探すという地道な行為は悪いものではない。iさん初め何人かの砂金採取をこよなく愛する方たちの、熱の籠もった話を聞いて、そう思っている。
浜頓別町のもう一つの自慢はクッチャロ湖の存在だ。この周囲約27キロメートル、面積14平方キロメートル弱の湖は、昨日紹介した通り白鳥の飛来する、ラムサール条約加盟の湖である。海跡湖というのだそうで、長い年月をかけて海を取り込んでできたものだという。水深はごく浅いようで、真に穏やかな湖面は時として鏡のように対岸の風景を逆さに映すことがある。この湖畔にあるキャンプ場はまさに癒やしの場に相応しい。涼風にもたれて湖畔のさざ波を見ていると、心が洗われてゆくのを実感するのである。まだ白鳥たちには会ったことはないけど、寒い季節の好きな彼女たちも、この穏やかな湖がこよなく気に入っているに違いない。昨日、日本の最北の湖と書いたが、間違ってはいないかと、地図を見て確認した。自分の住む守谷市は茨城県では最も面積の小さな市で、約37平方キロメートルなのだが、この湖はその3分の1もあるのである。この湖の他にも稚内市近くに大沼というのがあるけど、あればやはり沼なのであろう。最北の湖は間違ってはいないと思
っている。
買い物から戻り、その後はまことにグータラの限りを尽くして夜を迎えたのだった。その有り様を伝えるのは、酷暑に苛まれて働いておられ方々の怒りを買うのは自明のことだし、何よりも自責の念が強い。この歳になって特段善人ぶるつもりも無いのだけれど、一人安楽を貪ることに後ろめたさを感じてしまうのは、生来の貧乏性と臆病者の証しの為せる性質に違いない。今日はその様な一日だった。
コメント
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