山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ブログの異常現象

2010-02-21 00:01:12 | 宵宵妄話

普通でないこと、いつもと違う状況を異常というのは、まさに読んで字の如しなのですが、このところ私のブログでは異常現象が続いています。先週あたりからブログへの毎日のアクセス数が急激に増えて、それまでの3~4倍もとなったのです。これに伴い訪問者数も確実に50人くらいは増えて、一体何がどうなったのだろうかと、嬉しいよりも心配の方が先になっています。幾ら世の中は気まぐれだといって、こんな偏屈ジジイのブログに、まさかサイバー攻撃でもないでしょう。

現在gooのブログには、約137万件の加入があり、毎日訪問者数が多い順からその1万番までの順位が発表されるのですが、長いことそれらは自分には無関係なことだと思っていました。それがある時突然そのランク付けに入ったことがあり、びっくりしたのですが、その後も偶にランク入りすることがあったりして、半年ほど前からはランク入りの頻度が少しずつは多くなってきてはいました。それが、このところ一挙に毎日4千番~8千番台くらいになってしまったのです。特にアクセス数の方が異常で、多い日は1400を超えるようなこととなりました。それまではせいぜい500台を超えるのがやっとでしたのに、一体何が起きているのかと気になり出しています。

私のブログは、くるま旅くらしの記録や思いなどを紹介するのをベースとしていますが、そのイメージしている対象は同世代もしくはその前後の世代の方たちです。ネットを自在に使いこなしている世代とは少し違って、ブログを読まれる人の数が、ある程度限定される世代なのだと思っています。ですから、そのような世代の方たちがアクセスを一挙に増やすなどとは到底思えないのです。その上に、私のブログは、時々写真を載せたりはしていますが、概して長文が多く、従って理屈も多く、頑固老人の思い上がりのトーンの書き散らしといった感じがあり、とてもじっくり楽しみながら読んで頂けるような代物ではないと思っています。要するに読みにくい、というのが的確なコメントだと思っています。倅なども、お父さんのブログを最後まで読むのは大変だ、などといっていますので、若い世代の人からは全く振り返ってもらえない現実の中にいると思っています。

これらのことは、委細承知済みなのです。世の中の多くのブログを拝見しますと、短文と画像・映像と記号・絵文字などが多用されていて、面白おかしく、時にちょっぴり哀しみに触れたりしていて、その構成内容がスマート感あふれるものが多いのですが、私にはそのようなことができるはずもなく、チャレンジしてみょうなどという気持ちも全くありません。有名人といわれる方たちのブログの殆どが、みな同じようなスタイルに見えるのは、私が老人である証拠なのかもしれません。

敢えて老人ぶるつもりもないのですが、若者の軽さに合わせて自分も一緒に若返ろうなどと言う気にはなれないのです。老人は老人なりのスタンスで、人生の終わりを全うしたいと思っています。画像は大切だと思いますが、あくまでもメインは文字であり、文章なのだというのが私の考え方なのです。

一昨年あたりから、毎日5千字以上を書くというのが自分に課したノルマなのですが、この中でブログの占める割合が一番大きく、殆どがブログだけで5千字近くになってしまいます。この他に日記と雑文やメモ等を併せると、書かなかった日を含めても目標は概ね達成されたと思っています。そんなに毎日書きまくって、どんなつもりなのかと不思議に思われるかもしれませんが、本当に伝えたいものを伝わるように表現するためには、書くという修練が絶対に必要だと思っています。この修練は終わりのないものだと思っていますが、その修練の先に目指しているのは、エッセーを書くということです。自分で納得のゆくエッセーが100篇も書けたら、それを土産に残してあの世に行くのもいいなと思っています。

ブログの中には、エッセーの卵が幾つか入っていると自分では思っていますが、それを孵化させ育てる力が自分にはまだ不足しており、その力の向上は書くこと以外に道がありません。毎日四苦八苦しながらの取り組みですが、しかしこの苦しみは必ずしもつらいものではなく、喜びなども時々付随しているのです。その喜びの最大のものは、何といってもブログを読んで頂けるということです。なぜなら、書くというのは、ただ自分のためにだけではなく、むしろ誰かに自分の思いを伝えたい、読んで頂きたいという思いの発露でもありますから、直接・間接にその反応を感じた時は、本当に嬉しく思うのです。たとえそのコメントが厳しい批難の内容であっても、何かが伝わっていると思えば、それだけで嬉しいのです。

ですからブログのアクセス数が急増したということは、私の喜びも急増したということになるのですが、ここで生来の天邪鬼が動き出し、まてよ? これは何なんだ、と心配になったわけです。世に「好事魔多し」ということもあります。とかく好いことには邪魔が多いということわざですが、「上手くいっている時が、実は一番危ない状況なのだ」と学生時代恩師から聞いたことばが耳に残っており、それがどんなときでも消え去らないのです。疑い深い性質(たち)なのかもしれません。

でもこの恩師の話されたことばは、真実をついているように思います。脱線しますが、例えば日航の会社更生も、トヨタの今のピンチも、皆絶好調の時の油断から来ているところがかなり見受けられるように思います。ものごとが何ごとも順調に運んでいる時が一番危険な時期なのだという認識が働いておれば、恐らく違う道が続いていたのではないかと思えるからです。ま、これは大変難しいことであり、そう思っていてもなかなか行動にまで移せるものではないようです。とかく人間は良いことがあれば、舞い上がって有頂天になってしまう存在なのですから。

今回のブログの異常現象は、素直に受け止めれば、私にとっての大きな励みになると思っています。とにかく有頂天にならない範囲で、素直にこの現象のパワーを自分への励みとして使わせていただこうと思っています。このような長文だらけのブログを読んで下さる方が、毎日200人以上もいらっしゃるということは、真に有難いことであり、毎日1000回を超すアクセスを頂けるというのも、実に嬉しいことです。心からお礼申し上げます。

新しく訪問された方には、今日のブログだけではなく、過去のブログの中から気に入ったものを掘り起こしてお読み頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。

コメント
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