山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

キャンピング&RVショー2010を見に行く(1)

2010-02-15 01:38:39 | くるま旅くらしの話

2月12日から14日まで、幕張メッセにて開催されていた、キャンピング&RVショー2010に行って来ました。今乗っている旅車を買ったのも、このショーを見に行っての衝動買いでした。もう8年も前の話ですが。当時の開催場所はお台場の屋外でしたが、最近はメッセの屋内の大展示場に定着したようです。雨天時のことを考えると、安心できることは重要だと思います。今年は3日間とも雨模様の寒い日が続いたようですが、来客の方はどうだったのでしょうか。

私が出向いたのは、開催日の12日でしたが、平日とあってか、来客は思ったよりも少なくて、じっくり見るのには好都合でした。とにかくピカピカの眩しいような車が溢れるように並んでおり、この中から1台を選ぶというのは大へん難しいだろうなと思いながらの見物でした。ビルダー各社とも様々な工夫を施されており、同じベース車でも出来上がりはそれぞれの特徴を活かした見事なものとなっていました。

   

 幕張メッセの中で開催された、「キャンピング&RVっショー2010」の会場風景。

 東京から離れたところに住んでおられる方は大変だと思いますが、もし旅車を買い求めたいと思われる方は、このショーは必見ではないかと思います。高額の買い物となるわけですから、カタログだけではなく、実際に本物がたくさん並んでいるのを見比べて、自分に合うものを選ぶのが大切だと思います。各地でいろいろな形でこのようなショーが開催されていると思いますが、毎年2月のこの時期に行なわれる、この地でのこの催しが、恐らく日本では最大の規模ではないかと思います。何だか宣伝っぽい話ですが、一度は見ておかれることをお勧めしたいと思います。

ところで、現在の私は正直のところ、新しい旅車にさほど関心がありません。現在使っている車(グローバル社製キング5.3)は8年目になりますが、所々部品などに寿命が来て不具合な箇所が発生することもありますが、概ね至って健康で、旅を支えてくれています。この車をとても気に入っています。オッドメーターは13万キロを越えましたが、旅車としてはまだ青年期を迎えたばかりだと思っています。車の寿命というものが、一体どれくらいのものなのか良くわかりませんが、きちんと健康管理を行い、不具合箇所の手当てを早めに行なってやれば、予定している88歳まで付き合ってくれるのではないかと期待しています。その前に私の寿命の方が尽きてしまうのかも知れず、これは面白い競争だな、などと思ったりしています。

一般的には乗用車などは5年程度で買い替えというケースが多いようですが、旅車でも同じサイクルで買い替えをしてゆくというのには疑問を感じます。ビルダーや販売サイドの方から見れば、早めの回転を期待されるのは当然ですが、くるま旅のユーザーという立場からは、気に入った車を早い回転で買い替えるというのは、本当の旅をしていない感じがします。気に入らないのであれば話は別ですが、そうでないのなら馴れた車で旅をするのが安心・安全のように思うからです。尤も目的が旅ではなく、新しい車に乗りたいだけ、持ちたいだけというのなら、経済的に余裕がおありの方は、お好きなようにされればいいことで、ケチをつけるようなことではありません。

今年のショーを一回りして感じたのは、トータルとして大型化しているかな、ということと軽自動車等の小型の旅車の内容が一層充実してきている、ということなどです。これらの傾向については専門家の方が、様々な形で紹介されていると思いますので、私からは何も申すことは無く、ただそう言う感じがしたということだけです。景気の沈滞と自動車業界の低迷の中で、旅車の販売は右上がりだと聞いていますが、その傾向は二つに分かれている感じがします。それを表わしているのが、大型化と軽自動車キャンカーの仕様の充実ということなのかもしれません。大型化は設備の充実化の現われであり、軽自動車は低価格で旅車を持ちたいというニーズの強さを表わしているのだと思います。

ところで、今もし仮に私が、1千万円の宝くじが当たって、旅車を1台選ぶとしたらどのような選び方をするでしょうか?どうせありもしない現実ですが、試みに私見を述べてみたいと思います。先ず軽かどうかということですが、後々の維持費のことを考え、一人旅のことだけを考えれば、ちょいと手を出したいところですが、家内と一緒の旅の方が優先ですから、やはりキャブコンかバスコンを選ぶと思います。

それではどのようなキャブコンやバスコンを選ぶかといえば、これには幾つかの条件があります。先ず①は安眠が確保できること。②は国内の旅をするに当たって車の取り回しに苦労しない大きさ。勿論我が家の駐車場(7mが限界)に入らなければなりません。③雨天時も車内での調理が可能なこと。④発電機を回さなくても電源や熱源が常時確保されていること⑤夜間のトイレを車の中で済ませることができること⑥着衣等の荷物の収納にさほど苦労しなくて済むこと⑦家内の就寝時でも支障なくパソコンを使える空間があること⑧外部から使える収納スペースが大きいこと、等々です。

これらの条件を完璧に満たすということになれば、恐らく予算不足になるに違いありません。ある程度どれかを犠牲にして、選ぶとすれば、6m以内の大きさのキャブコンかバスコンになると思います。そしてソーラーと燃料電池を取り付けて貰えることを条件にしたいと思います。発電機は不要です。勿論電力を確保するに必要なバッテリーは付けて貰わなければなりません。この条件が基本で、その他に特に留意するのは、内装等に新建材などを使っていないものを選びます。あとはレイアウトやデザインということになりますが、これらは個別に相談ということになるでしょう。ざっと、このような条件で該当する車を探し出し、その後ビルダーさんと相談しながら決めてゆくということになると思います。

これから夫婦二人でのくるま旅などを計画されている方も多いと思いますが、私どものような衝動買いは、当たり外れが多いと思いますので、要注意でしょう。私どもは幸いにして良縁に恵まれ、気に入った車と出会うことが出来ましたが、後になってビルダーさんが倒産してしまいました。これは衝動買いの所為ではないと思いますが、真に残念なことでありました。車を選ぶ基本は、どのような旅をしたいのかということで決まるものだと思いますが、それらを漠然と考えるのではなく、できれば事前にレンタルなどでくるま旅を経験するなどして、実際の旅の中でどのような車の機能や装備が有効なのかを確認されるのが、一番確実だと思います。そしてもう一つ付け加えるとすれば、購入後のメンテナンスやサービス体制がしっかりしていることを確認されることも大切かと思います。

新車のまばゆい輝きを見ながら、この中から1台を選ぶ人の幸せを思いつつ、購入された後の、充実したくるま旅の実現を願ったのでした。

 

「山本馬骨のくるま旅くらし読本」発行のご案内

この度、前著「くるま旅くらし心得帖」の続編として、自作による「山本馬骨のくるま旅くらし読本」を刊行しました。副題を「60歳からのくるま旅くらしの楽しみ方」として、くるま旅くらしの意義、考え方、楽しみ方の理屈や事例などを紹介することにしました。又付録として、くるま旅くらしに関する何でもQ&Aを付加しました。これからくるま旅くらしを始めようとされる方には、これ一冊で旅の要領の凡そがお解かり頂けると思います。

第2版の作成を終了し、新たに20冊を用意しました。1冊1000円(送料・振込手数料込み)でお頒けいたします。

ご希望の方は、メール(pdl-taku.9930@themis.ocn.ne.jp)にて〒、住所、氏名、冊数をご記入の上お申し込み下さい。お支払いは、同封の振込用紙にて最寄の郵便局にてお振込下さい。メールのPdllはLの小文字です。

※より詳しく内容をお知りになりたい方は、私のホームページ「山本馬骨のくるま旅くらし元帳」にアクセスしてご覧下さい。アクセスはこのブログの右側にあるブックマーク欄から出来ます。

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