山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅の記録完成

2009-09-24 00:22:57 | くるま旅くらしの話

北海道の旅から戻って、一番気になるのは、旅の記録を作成することです。旅の記録というのは、毎々の旅の様子を冊子にまとめて残すという仕事なのですが、これを始めてからもう6年以上が過ぎ、いつの間にか冊数も20冊近くになりました。1週間以上の旅をした場合にそのようなまとめ方をしていますから、多分記録を作り始めてからは、もう20回ほどの比較的長い日数の旅をしたことになるのだと思います。

なぜ、このようなめんどくさいことを始めたのかといえば、それは勿論旅の3つのフェーズ、前楽、現楽、後楽の内の最後の後楽のためです。記録を残しておけば、どんなに時間が経っても、その旅の様子をありありと思い起こすことができ、何度でもそのときの感激や感動に浸ることが出来るからです。そして、記録は自分のためだけではなく、もしかしたら自分以外の人たちに旅の面白さを味わって頂けるかも知れないと考えるからなのです。

というわけで始めたわけですが、その実際といえば、そう簡単なものではなく、何度ももう止めようかと挫折しかかったことがあります。というのも、毎年ほぼ同じような場所に、同じような季節の中での旅なのですから、その出来事の内容は違っていても、全体的な環境はそれほど違ってはおらず、だんだん書く情熱が冷めてきてしまうのです。この気持ちとの葛藤が毎回旅を終えた後、しばらく続いてきました。半ば惰性的に続けてきているというのが実態だったような気がします。

しかし、この頃になって必ずしも無駄にはなっていないのではないかと、少し思うようになりました。継続は力なりといいますが、このような馬鹿げたことを続けることでも、もしあと10年続けたとしたら、それらは何かの自分の力となるのではないかと考えるようになったからです。私は今、密かに考えているテーマがあります。それは今後益々本格化する高齢化社会を迎える中で、同じ仲間世代の方たちが、セカンドライフをどうつくり、生きてゆくかを考える上で、くるま旅くらしの秘めている可能性を、その重要性をもう一度アピールしたいということなのです。そのときにこれらの記録が、資料として役立ってくれるのではないかと思うようになりました。

そういいながら、現在の私は、一旦出来上がった記録をもう一度取り出して読み返すということを殆どしていません。何度も読み返したりすると、次のものを書く上での鮮度が落ちるような気がし、又既成の情報が邪魔になって書きにくくなってしまうと考えているからです。いざと言う時にだけ読み返せば良いと思っているのですが、家内はその反対で、結構今までの記録をしっかりチエックしていて、時々何年か前の旅との違いを指摘したりします。それが刺激になって、又新しい旅のあり方を考える時のヒントとなることが結構あるのです。そのことが記録の有効性を証明してくれているのかも知れません。やがては、それは私自身の力となってくれることでしょう。

というわけで今回も3日かけて印刷と製本に取り組みました。今回はブログの記事が携帯での作成の割には結構長文だったので、改めてゼロベースで書くのはやめ、ブログ記事を多少修正して使うことにしました。最終的に50日間分で96ページのボリュームとなりました。これに行程(軌跡)地図、写真を加えて100ページとなり、かなりの厚さです。本当は加筆修正すると150ページくらいになる可能性があり、そうすると手づくり製本の限界を超えてしまい、2分冊としなければならなくなりますので、我慢しながらの作成となった次第です。とりあえず30冊を作る事にしました。パソコンのプリンターでの印刷枚数3000枚を終えるのに2日掛かりました。製本は1日です。今回は家内に少し手伝って貰いましたので、その分楽になり助かりました。この3日間は全くの印刷・製本の職人、しかもかなり腕の落ちる職人でした。

職人の喜びは、モノが完成した時にあります。30冊を積み上げた時には、心底ホッと安堵し、知らず笑みが湧いてくるような気がします。改めて数えてみたら、これが19冊目の完成となっていました。つまり職人として、19回目の喜びをものにしたということになります。ヤレヤレでした。今日は内情報告でした。

   

ようやく完成した旅の記録、「09北海道くるま旅くらしでこぼこ日記」

 

<ご案内> 

この記録については、一部を知人に配った後は、ご希望の方には1部600円(送料込)でお送り致します。少し高いのですが、その最大の理由は送料(200円超)の負担が大きいからです。お申し込みは私のホームページ「山本馬骨のくるま旅くらし元帳」(このブログのブックマーク蘭をクリック)をご覧頂き、手続き下さい。

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