東京多摩借地借家人組合

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家賃滞納者の鍵替え家財処分 「追い出し屋」被害相次ぐ

2008年12月06日 | 追い出し屋被害 家賃保証会社
賃貸住宅の連帯保証を請け負う業者らが、家賃を滞納した入居者に強引に退去を迫る「追い出し屋」の被害が広がっている。被害者の多くは低所得者ら。弁護士らは「新手の貧困ビジネス」と批判し、救済に乗り出しているが、家賃保証業務を規制する法律はない。

 ■思い出の品処分され

 「閉め出すぞ」。福岡市の女性(38)は携帯電話の通話が耳から離れない。約3年前まで、1K、家賃約4万円のアパートに長女(17)と住んでいた。家賃保証会社が連帯保証人になった。消費者金融などからの借金があり、家賃を滞納した。

 「取り立てが来たら、娘に嫌な思いをさせる」。女性は妹の自宅に一時避難した。まもなく鍵が交換され、会社から「荷物を預かる」と連絡が入った。1日千円の「保管料」を求められた。

 女性は滞納家賃を分納し、家財の返却を求めると、保証会社は「もうない」。七五三など娘の思い出が詰まった4冊のアルバムも失った。

 親族宅に身を寄せ、06年秋、家賃約5万円のアパートに移った。入居時に東京の保証会社と契約を結んだ。勤め先のスーパーの時給は600円台で、月収は10万円余り。借金返済を優先させ、また家賃を滞納した。保証会社に「サラ金まで(車で)乗せてやろうか」と言われたという。女性は「家賃が払えなかった私が悪いけど、悔しい」。

 保証会社は「違法性があるとは思っていない」と説明する。

 ■30%近い遅延利息

 「荷物をまとめて出て行け」。10月、大阪府柏原市の男性(63)は保証会社からこう脅されたという。

 昨夏、家賃8万5千円のマンションに入った。約10年前にエステ店を廃業し、借金が残った。「他人に迷惑をかけたくない」と、入居時に保証会社と契約を結んだ。9月の家賃を滞納すると、保証会社から玄関ドアに督促の紙が張られ、損害金5千円を請求された。


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