村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

つくま江の

2023-05-04 23:20:07 | 村雨庵 稽古 

 良暹法師 リョウゼン ホウシ
つくま江の
底の深さをよそながら
ひけるあやめの
ねにてしるかな

つくま江は筑摩江
琵琶湖にある入江。
歌枕。

よそながら とは
余所乍 ヨソナガラ
遠く離れた所にいながら。
他の所にいて。

この和歌の良暹リョウゼン とは
良暹(生没年不明)
平安時代中期の日本の僧侶・歌人。
出自・経歴については不明。
比叡山(天台宗)の僧で祇園別当となる。
その後大原に隠棲、
晩年は雲林院に住んだといわれている。

一説では、
康平年間(1058年 - 1065年)に
65歳ぐらいで没したともいわれている。
1038年(長暦2年)9月の「権大納言師房家歌合」など
いくつかの歌合に出詠している。

百人一首の70番は誰もがご存知
さびしさに宿を立ち出でてながむれば
いづくも同じ秋の夕暮
 良暹法師 リョウゼン ホウシ
 
今日は木曜日
今日も心地よい一日
連休でもお茶はあるので
それぞれ予約の時間に
お出まし頂くのを
薫風の中ゆっくり待つ楽しみは格別

写真はわが家の
カンアオイ(寒葵)
ウマノスズクサ科カンアオイ属。
ギフチョウの幼虫の食草としても知られる。

狭い庭だが葉の柄が異なるものが四ヶ所に咲いている。

成長が非常に遅い植物。
里山の落ち葉の中でひっそりと開花。
ハート形の大きな葉を地に伏せ、
その根元に、先端が3つに裂けた
小さく堅い筒状の花(萼筒)を咲す。
花に見える部分は萼ガクで、
花弁は退化。
常緑性で、花が咲き終わると
新しい葉が伸びて古い葉と交代する。
結実してタネができる初夏には
すでに新芽の形成が始まり、
晩夏になると、
株元に葉で包まれたような小さな花芽ができ、
秋には蕾を出して萼筒を開く。
絶滅危惧種らしい。
地下では、棒状の堅い根茎が短く這い、
わき芽をつくってゆっくりとふえていく。
成長が非常に遅い植物。
生息域を1キロ拡大するのに
1万年程度かかるとか。

コメント
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