村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

柳緑花紅

2021-04-15 23:34:18 | 村雨庵 稽古 

禅語 柳緑花紅
柳は緑 花はくれない

「色も違ひ形も異るが、
何れも眞如法界の表相で、
差別のまゝ眞實平等の性相を現はして居るの意。
東坡の詩句に、
『柳緑花紅眞面目』とあり」とある
(禅語字彙ヨリ)


今日は木曜稽古
コロナ禍のお稽古ゆえに
稽古の時間は予約制。
次のお弟子様が見えるので
そうそうのんびりゆっくりは出来ない。
二箇所の炉でお点前するのは、
かつてを思えば、ほとんどマンツーマン。
でも自分で点てたものは、
自分でのむゆえに
お客様のお稽古を充分にできない。
他のお弟子様のお点前も見るという見稽古もできない。
今までと様式が変わると
良いことも残念な事もある。

今日の生菓子は
金団で「花くれない」
緑と桃色の半分ずつわかれている。
柳は緑花は紅
貴方はあなた
私はわたし
人と比べず
おのれと比べよ

そうそう
お菓子の銘にさえ、
気ずかされる事もあるのだ。
なんたって茶の道は凄いのだ。

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自在と手取り釜の後炭

2021-04-14 23:18:59 | 村雨庵 稽古 

炭手前の順
炭斗を運びだし
灰器持ち出す

初炭は
羽、鐶、箸、香合、釜の蓋
と順に並べ袱紗をさばいて釜の蓋をする
が釣り釜の時は鐶はいらないので
羽、箸、香合、釜の蓋

釣り釜の時の後炭の順番
後炭は羽、香合、釜の蓋
鐶掛け、釜敷、釜あげて、
掃いて(初ばき)直して、灰まいて
掃いて(中ばき)炭つぎ
掃いて(後ばき)釜寄せ
水をつぐ

写真は後炭で水を釜に
ついで、
濡れ茶巾で釜を清めているところ

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妹背の山の中に落つる

2021-04-13 22:34:35 | 能・謡

流れては妹背の山の中に落つる
吉野の川のよしや世の中
 『古今集』読み人知らず

今日は謡の稽古
「弱法師ヨロボシ」をはじめる
今日のお稽古の中に
「妹背イモセの山の中に落つる。
 吉野の川のよしや世と思いも果てぬ心かな」
と言う詞章があるは
古今集の上記の読み人知らずの
和歌を引いたもの。
何事もままならぬ世と諦めきれぬ心よ、の意。
と謡本に説明があった。

 



謡の予約には時間が早かったので、
ヨックモックで一人で昼食。
写真の
キッシュのランチをたのみ食べ始めたが、
食べ方が早い。
この調子だと
予約時間までには、
たくさん時間があまりそう。
塩気のある左下の小鉢。
サラダのドレッシングも味が濃いめ。
ワインに合いそうだと
思わず手を挙げて
グラスワインを頼んでしまった。
今まで一人でワインを飲んだ事はない、
初めてのことだ。

 



春の湖に足をひたひたするが如く。
美味しかった。
なんて変な感想。

ずっとお酒を口にしてないせいか、
すぐ酔っ払ってぽーっとしてきた。
顔も火照ってきたし、
マスクは最小限度しか外せない。
しわ沢山。シミいっぱい。
その上たるみもブルドッグなみ。
マスクは決して外すまい。

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六歌仙の覚え方

2021-04-12 20:45:19 | 覚えよう

恋しけば
形見にせむと
我がやどに
植ゑし藤波
今咲きにけり
赤人

山部 赤人ヤマベノアカヒト、
生年不詳 - 天平8年(736年)?)、
奈良時代の歌人。
後世、山邊(辺)赤人と
表記されることもある。
姓は宿禰。
大山上・山部足島の子とする系図がある。
官位は外従六位下・上総少目。
三十六歌仙の一人。

六歌仙の語呂合わせ
《ある小僧 大喜びで 踏みならす》

・在アル=在原業平
・小コ=小野小町
・僧ゾウ=僧正遍昭
・大オオ=大友黒主
・喜ヨロコビで=喜撰法師
・文フミならす=文屋康秀

今日は古筆の研究会
先生のお庭の藤の花が満開
二輪草か一輪草が群れ咲いていた

 

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「悪魔の炎」

2021-04-11 22:12:17 | Weblog

久しぶりに辛子さんさんと
お目文字
写真は日比谷の紅鹿舎
ピザトースト発祥のお店。
悩まずピザトーストセットを食べる。
メニューにある
珈琲「悪魔の炎」を注文したお客様がいて
お店の電気が消えますよと
お知らせあり。
電気を消して
ぐるぐるレモンにウイスキーを掛けて火をつける
大層幻想的だそうな。
直接みていないから、
今度はやってみないと。
ぜひとも
ご一緒に。

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高野切コウヤギレ

2021-04-10 20:13:53 | 覚えたい古筆

お習字で高野切を臨書している

高野切コウヤギレ
高野山文殊院に巻九の断簡が伝来している。
古今和歌集を書写。

古今和歌集は二十巻。
醍醐天皇の勅命で和歌では初めての勅撰和歌集。
『万葉集』に撰ばれなかった
古い時代の歌から
撰者たちの時代までの和歌を撰んで編纂し、
延喜5年(905年)4月18日に奏上された。

高野切は
古今和歌集の書写本で
一番古いと言われている。
古今和歌集(905~)の撰者は
紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑の4人。

伝承筆者は
紀貫之(870?~945?)だが
高野切の書写年代は
二の手の筆者推定から導き出してみると、
十一世紀半ばとなり
紀貫之ではあり得ない。
一の手と三の手も
二の手の時代の人物となりうる。

推定される筆者は
一の手は女性(佐理の娘)か、藤原行経
二の手は源兼行
三の手は藤原公経

お習字も実際に筆を持つよりも
こうして、あれこれ時代や内容を
知るのが私は楽しみであるが、
忘れるのも得意ゆえに
知ってもすぐ影かたちなく消え去る。
能書きを調べてばかりで満足して、
本を眺めて実際の臨書は全くはかどらない。
結局一文字も書かず
墨さえ擦らず
とほほ

写真はむかしむかし
松風様から頂戴したもの
風になびいている鯉
生きている

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春の夜や宵あけぼのの其中に

2021-04-09 23:07:31 | 茶の事

春の夜や宵あけぼのの其中に
蕪村

四月もはや明日は十日
もうすぐ春とは言えなくなる頃合いになる。

今日は大仏の日・大仏開眼の日
聖武天皇の発願で
745年(天平17年)に制作が開始され、
752年(天平勝宝4年)のこの日、
奈良・東大寺の大仏が完成し、
開眼供養会が盛大に行われた。

明日(4月10日 )は
女性の日(婦人の日・婦人参政記念日)


今日は南方録の勉強に
新橋まで。
人が多い。


茶入の袋のはずし方
せい高き茶入は袋を下へ、
低き茶入は茶入を上へ
 と覚書三十にあり。

先日、社中で柄杓の湯返しの件で質問があった。
改めて調べて見ると。

棚の根本は台子にあり。
普通の棚の場合は
台子・長板に準じ、
荘る、荘らないにかかわらず
湯返しをする。
運び棚は何れも湯返ししない。

写真は御覧の通り
ペコちゃんの藤娘

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花にうかるる春の日の

2021-04-08 23:29:15 | 村雨庵 稽古 

よの人は
花にうかるる春の日の
ながきをひとり
知るすまひ哉
 樋口一葉

黄エビネや海老根も花を持ちはじめた
庭に出て芽生えた草木をみるのが楽しみだ

写真はゆきもち草

今日は木曜稽古
早起きして
頂いた筍で炊き込み筍ごはんを炊く
出汁をちゃんととらず省略したが
筍はとても良い香り
そして美味
春の贈り物を食べよう

今日は
予約表を見ると
KABA.ちゃんが見える
ラッシュに会わないように早くに見えるので
早めに
種火を入れたり釜をかけたり
したくをしてると
KABAちゃんと森金さんが
続いてみえた
掃除機や畳を拭いたり
手伝ってから
それぞれの点前のしたく
今日はその後サカチカさんにケンケン

コロナ禍の点前の稽古は
一人で点前と客とを兼ねる
見稽古も機会がなく
会話も成り立たず
何となく
味気ないことである

春のお菓子でも愛で食べて
お茶を味わおう
届いたお菓子は
求肥の胡蝶の形で
銘を春の舞
それと白と赤のお饅頭

甘いお菓子とお抹茶を飲めば
遊びに出かけられなくとも
気持ちは落ち着く
はず

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旅箪笥の薄茶点前

2021-04-07 23:41:56 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古

写真は
自在に手取釜
木地の炉縁
旅箪笥の薄茶点前

干菓子を出す。

仕込茶碗を茶道口に置いて総礼。
「一服差し上げます」

右足を立て、左足敷居いっぱいまで進め、
客付の右足から七歩で座る。

茶碗勝手付に仮置き。
旅箪笥の鍵を開け、
戸を旅箪笥の勝手付に立てかける。

水指に点前に引く。(半出し)
棗下ろし茶碗おきあわせる。

水屋に戻り、建水を持ち襖を閉めて、道具畳に進む。
旅箪笥正面に七歩で座り、
蓋置右手で取り左手にのせ、
居前にまわり炉横三つ三つに置く。

居前の位置から右手で旅箪笥の柄杓を取り、
扱って蓋置に引いて、
居前を正す。

左手で茶碗とり右手で居前に向こうに置き、

棗を右手で取り、茶碗と膝の間に置く。

この後は常の如く。
棗、茶杓清めて薄茶を点てよう。

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くたびれ心の桜草

2021-04-06 21:23:50 | 短歌・俳句の事

若き身のくたびれ心
それに似る
うす紅いろの桜草かな
与謝野晶子


今日は用事がない
寝坊してゆっくり起きた
というより
元気に起きれない
のろのろして又寝たりして
10時半過ぎ
この所よく雨が降ってる
お天気病なので
低気圧がやってくると具合が悪い
夜はぐずぐず眠れない
夜中の2時にだいたい目覚めて
4時頃までじりじりしてる
明日はお茶のお稽古日
朝は7時に起きないと
頑張ろう

写真は
辛子さんからの郵便に付いていた切手
大きな切手だ
調べると
2012古事記
古事記編纂1300年記念 神々の道しるべの
日本略史之内 
素戔嗚尊出雲の簸川上に八頭蛇を退治したまふ

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草も木も あまねく芽ぐむ

2021-04-05 22:19:54 | 能・謡

草も木も あまねく芽ぐむ 春雨に
袖は濡れても かひなかりけり
藤原俊成

今日は
謡の稽古
冷たい雨が降っている
原宿へと出かける
次なる謡をはじめるので
先生に録音をお願いする
姿勢を正し
真向かって先生の謡を拝聴する
ひとり贅沢を味わうひとときである

写真は
土曜日にも写真を撮った
近所の藤の木
あっという間に花房が長く伸びて花咲く
傘を持っていたので通り過ぎたが
戻って写真を撮った

皆様お元気でしょうか
暫く
お目にかかれない日々が続き

淋しいです

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峰のはなぞの

2021-04-04 23:43:08 | 文の会

 春山朝といへる心を
      鴨祐為
よしの山峰のはなぞのほのぼのと
おもかげにほふ朝かすみかな

今日は文の会
大和物語を音読する
しおりの入ってるところを見ると
令和2年2月29日
一年以上前
その間は本も開かずいた
一人では何もせず
と言うことだ

大和物語とは
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる。
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを
主題とする170余編の説話を収録。

久しぶりに会うのがとても嬉しくて
雑談に明けくれたのち
ようやく読み始めたのが
少しでも満足
楽しかった
誰もみな
人に逢いたいのだ

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型物香合

2021-04-03 23:15:41 | お勉強

今日は横浜の朝日カルチャー教室へ
香合のお勉強
型物香合のお話しもあった。
黄交趾大亀、染付辻堂、菊蟹、染付有馬筆、
オランダの白鳥、周茂叔、隅田川、拍子木、
笠牛、台牛、張り子牛などなど
美術館所蔵品のスライドを説明をうける

「形物香合相撲」番付表は
安政2年(1855)出版。
染付85種、
交趾64種、
青磁29種、
祥瑞19種、
呉須16種、
宋胡禄2種、
計215種の唐物を
東西に分ける。
行司に塗物香合3種、
頭取に和物の焼物の代表的なもの7種、
勧進元に呉須台牛と紅毛2種の計3種、
差添に南蛮・寧波染付の2種の、
総計230種。
その他は世話人の部。

型物と言ってもその型は今と違うから
たくさんは出来ない
いくつか数えるほどだと。
なるほど
だから美術館のガラス越しに見るしかないのか。


写真は
ひとの駐車場の片隅。
植木鉢の藤の木は
今年も美しい花を咲かせはじめた。
かつてエス先生の四月の月釜。
透木釜は藤の花の地紋だった。
いまだ他で見たことがない。

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藤原実頼フジワラノサネヨリ

2021-04-02 23:35:26 | 和歌と歌人

藤原実頼フジワラノサネヨリ
 和歌・歌人78
 まだ知らぬ人もありけりあづまぢに
 われも行きてぞ住むべかりける
『後撰集』

藤原 実頼は、
平安時代前期から中期にかけての公卿・歌人。
藤原北家、関白・藤原忠平の長男。
村上天皇の時に
左大臣として右大臣の弟・師輔と共に
朝政を指導して天暦の治を支えた。
しかし、後宮の争いでは師輔に遅れをとり、
外戚たる事ができなかった。
冷泉天皇が即位すると、
その狂気のために関白職が復活し
実頼が任じられた。
次いで円融天皇が即位すると
摂政に任じられている。
また、有職故実に通じ、
小野宮流を創始した。
(ウィキペディアヨリ)

今日は何もない日
中国ドラマ韓国ドラマなど
ビデオを楽しむ
他になあんにもしない
ぐだぐだの一日

写真はわが狭庭の
芽を出しはじめた
シャクヤク
はじめは赤いのに
だんだん緑になってきた

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人に逢はず

2021-04-01 23:27:31 | 村雨庵 稽古 

人に逢はず雨ふる山の花盛
夏目漱石

木曜稽古
もう四月だ
今日はエアコンもつけず
茶室は自在に手取り釜と
もう一つの炉は透木釜で
茶室は丁度良い温度になっている

昨年は自粛中でお茶の稽古は無しだった
よって自在も透木釜も稽古は無し
二年ぶりの炭手前である

茶の稽古は積み重ね
その月には
その点前をすること
お休みすると一年も空いてしまう
一月に初釜をしなかった
二月に大炉をしなかった
後炭所望をしなかった
七事式をしなかった
茶会をしなかった
茶事をしなかった
などなど
出来ないことがいくつもあったが
コロナ禍では仕方ない
出来ることをしよう
点前の稽古は積極的に苦手克服
奥伝の勉強も
各自のノートを完成させよう
茶道具の勉強
掛け物
やきもの
茶花
取り合わせのこと
出来ることはまだまだある

写真は知らなぬまに咲いていた
ゆきもち草

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