村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

丿貫ヘチカン

2021-04-29 23:25:54 | 茶道具、古美術、骨董

丿貫ヘチカン
というと
変人で有名な茶人。
ある日、利休を茶に招く。
庵の前には落とし穴がある。
察した利休はわざと落ち、
用意の風呂に入り、
そののち茶をした。
との逸話

『茶話指月集』には
丿貫が手取釜1つで雑炊も煮、茶の湯も沸かした。
とある。

丿貫ヘチカンは
戦国時代後期から安土桃山時代の伝説的な茶人。
紹鴎の門で茶を修め、
山科に庵を構えた。
数々の奇行をもって知られた。

秀吉の北野大茶湯の野点に、
丿貫は約2.7メートルの朱塗の大傘の茶席を設けた。
秀吉は驚き喜び、諸役免除の特権を賜ったという。
(久須見疎安『茶話指月集』ヨリ)

「丿貫は、
侘びすきにて、
しいて茶法にもかかはらず、
器軸をも持たず、
一向自適を趣とす」
「異風なれ共、
いさぎよき侘数奇なれば、
時の茶人、
交りをゆるし侍りしと也」
(藪内竹心の『源流茶話』ヨリ)


写真は横浜高島屋の7階の美術画廊
5月4日まで開催。
中村康平 茶碗展
ー現代の古典ー
写真の掛け軸は
「丿貫の杖」

案内状を頂戴したので
サカチカさんと
賢々と横浜高島屋へ
横浜駅周辺はいつもながら
混んでる。
若い人達が多い気がする。

画廊で康平先生にご挨拶。
マスクをとって写真を撮りましょうと。仰る。
かろうじて眉毛を描いてあったが、
化粧無し口紅なし。
マスクのままでも良いんじゃない。
と思ったが声には出せず。
身だしなみ宜しいサカチカさんは
ちゃんと口紅あり。
でも先生も賢々も塗ってないし、
そんなこと誰も気に止めないから。
まあ いいか。
はいムーミンの。チーズケーキ。

コメント
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