村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

冬日和

2014-11-16 00:18:43 | 村雨庵 茶事茶会
馳けてゐる少年少女冬日和 立子

立子とは
星野 立子ホシノタツコ
1903年(明治36年)11月15日 - 1984年(昭和59年)3月3日)は、
昭和期の俳人。
高浜虚子の次女。
虚子の一族でも特に評価の高い人物の一人である。
女流では中村汀女、橋本多佳子、三橋鷹女とともに四Tと称された。
≪ウィキペディアより≫



明日は茶事
デレラ嬢の茶名披露の茶事

水屋の支度には今日は三名が参加
パキパキと料理の下拵えをする
午後四時頃に蒸したての蟹真薯を
味見の為に持ってきた
丁度小腹もすいている時間だ
出来立てのふっくら真薯をムシャムシャ
味見にしては大きいが頗る美味



すっかり忘れていたが
昨日の片付けで古い五徳の箱が出てきた
ずっと昔に骨董屋から買ったものの
一度か二度使っただけ
その時
爪の形が見かけないもので
何だろうと思ったが
よくよく見ると葵だった



一部壊れていたので知り合いに修理に出したところ
直って戻り おまけに同じような五徳を作ってくれた
それ以来古い五徳は箱の中にしまったまま
もっぱら
そのレプリカの方を使う


亭主のデレラ嬢は
四畳半の炉を開いて
灰を清め
五徳を調整しつつ釜の高さを計る
試しに釜に柄杓を掛けてみて
炉縁と柄杓の間に指一本入るくらいが
丁度よい釜の高さだ
明日の茶事は
出てきた
古い方の五徳を使おう




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ひとまろ

2014-11-14 23:41:04 | 三十六歌仙
今度の日曜日はデレラ嬢の茶事
社中の茶事で
客は三名
水屋は二名
亭主を入れて六名
少人数でも支度には変わりない
一人ではもう支度は出来ないので
手伝ってもらい何とか半分以上は片付いた
でもまだまだ仕事はある


柿本人麻呂
斉明天皇6年(660年)頃 - 養老4年(720年)頃)は、
飛鳥時代の歌人。
名は「人麿」とも表記される。
後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれ、称えられている。
また三十六歌仙の一人で、平安時代からは「人丸」と表記されることが多い。
≪ウィキペディアより≫

歌は
ほのぼのと 
あかしの浦の 朝ぎりに 
島がくれゆく 
舟をしぞ思ふ


他の代表歌は

天離アマザカルる
鄙ヒナの長道ナガヂを
恋ひ来れば
明石の門トより
大和島見ゆ


東ヒムガシの
野にかげろひの 立つ見えて
かへり見すれば
月かたぶきぬ


ま草刈る
荒野にはあれど
黄葉モミヂバの
過ぎにし君が
形見とぞ来し


近江の海
夕波千鳥
汝が鳴けば
心もしのに
いにしへ思ほゆ




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落葉焚

2014-11-14 01:16:41 | 茶の事
木曜稽古の予定だが
無しにした
日曜日の茶事の用意
と風炉のかたづけと
道具の整理
広がったまま
あとは明日に持ち越し
何をするにも時間がかかる
ぼーっとしている時間の方が長い



落葉焚き

紅葉を掃き集めてたき火をする
かつては「たきび」も身近にあった

風物詩のひとつでもある
俳句では冬の季語



焚火かなし 消えんとすれば 育てられ 高浜虚子



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紅葉

2014-11-13 00:22:08 | 村雨庵 稽古 
夜に雨が降っていたようだ
地面が濡れている
今日は水曜稽古
何を掛けようかと思ったが
紅葉が良いだろうと
この軸


去年も11月にこの軸を掛けたので
その時書いたブログを下記にうつした





紅葉 

山めぐる
時雨の奥のもみぢ葉は
掃く散らし程か
焦れはつらむ

印は丈山だが
印譜に載っていないので
石川丈山風の画賛だ

石川丈山 いしかわ-じょうざん
1583-1672 江戸時代前期の漢詩人。
天正(てんしょう)11年10月生まれ。
徳川家康の近習を辞し,藤原惺窩に師事する。
寛永12年(1635)から京都にすみ,詩仙堂をたてて隠遁。
書にすぐれ,茶人としても知られた。
寛文12年5月23日死去。90歳。
三河出身。名は重之,凹。通称は嘉右衛門。号は四明山人など。
《デジタル版 日本人名大辞典+Plus》



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もみじ踏み分け

2014-11-11 23:46:11 | 紫廼茶話会
茶の稽古
今日の菓子は
色づく照葉の鉢に 
金団は山の錦


軸は天祐
大徳寺169世 
天祐紹杲テンユウショウコウ 134世萬江嗣。
寛文6年(1666)寂、81才。
自号は夢伴子・実夢叟・柔兆子。
大仙門下三玄派。

寄付は冷泉為綱の色紙
冷泉為綱レイゼイタメツナは冷泉家13代(1664年 - 1722年)

猿丸太夫の歌
奥山に
もみじ踏み分けなく鹿の
声聞くときぞ
秋はかなしき





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呉須赤絵

2014-11-10 22:20:31 | お勉強
月に一度の○○研究会
先月は台風でお休みしたので
二か月ぶり
久しぶりだが
正直
この何年かのこの時間に
何を勉強したかを
その都度 次々と忘れて
ほとんど覚えていない
でも
勉強すること 
それだけは忘れない
勉強することを続けたら
いつか 少しは身につくだろうから





写真は呉須赤絵の皿
花と鳥が赤と緑で
のびのびと描かれている
そして裏を拝見すると
高台まわりには砂がついている
これが重要だ




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貧にして

2014-11-09 23:31:47 | 茶の事
日曜日
今日は何もない
とのんびりしていたところ

ピンポンが鳴って
デレラ嬢が来庵
そうだった
次の日曜は彼女の茶事
その道具を届けに来たのだ
茶事の道具の箱を開けて
並べる
足りない道具はうちのを使う
煙草盆はどうする
炭道具もいろいろある
どれをつかうか相談しつつ決める
それが楽しい


お昼ちかくなったので
カップラーメンでも食べかと聞くと
デレラ嬢は
きょうは駄目のようだ
そうか
じゃ おにぎりでも作ってあげるね

でもおにぎりも手間がかかるか
新潟の美味しいごはん
インスタントの味噌汁
冷奴にオリーブオイルと醤油をかけ
京都はりまのちりめんじゃこ
ほうれん草の軸にポン酢を掛けて
出来上がり

「はい  ご注文のかんたん定食」



貧しい昼食だけど
一緒に食べよう




貧にして 住持去るなり 石蕗の花   漱石



京都のつわぶきは
葉がもっと小さく
楚々としていた




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秋はいぬ

2014-11-09 01:09:51 | お勉強
今日は
月に一度の茶の稽古
休んでいたので四ヶ月か五ヶ月ぶりだ
雨が降りそうなので道行の上に雨コートを着て出掛ける
コートを着ていて ちょうど良い


昨日は立冬
いよいよ冬がやってくる

秋はいぬ
風に木の葉は散はてて
山さびしかる
冬は来にけり     実朝

実朝はご存じ鎌倉三代将軍
歌人でもあり
歌集『金槐和歌集』がある
小倉百人一首には
93番に鎌倉右大臣としてのっている

世の中は
つねにもがもな
なぎさこぐ
あまの小舟の
綱手かなしも


稽古は午後からなので近くの喫茶店でケーキセット
時間をはかって稽古場へ向かう

ご指導頂く先生やお仲間の皆様にお目にかかり
ただただ嬉しい
茶の稽古の態度も真剣
道具の扱いも慎重
久しぶりの稽古は新鮮だ

帰りはお仲間でひと休み
お昼に寄った喫茶店へまた寄る
そのお喋りも楽しい






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山里

2014-11-07 23:55:48 | 茶の事
今日は中野の研究会
前の方に席を決めて

知り合いのエム先生に偶然お目にかかった
御年87歳とか
お顔の艶も宜しくお元気だ
嬉しくお話をしたがお別れのとき
「別れを悲しまず、サラッとお別れしましょ」
心に沁みる言葉だ

そうだ
そうだ
サラッといこう
研究会に出かけて 
良かったぁ


新宿で降りて茶道具屋へ
デレラ嬢へのプレゼント用の茶杓を買うのだが
さて どれにしようか
すごく混みあっている
ゆっくり考えられない程だ
研究会の人が流れてきているのだろう
それらしき方ばかりで溢れている

お店がすくまで
甘いものでも食べようかと
悩んだ茶杓二本を預けて
しばし出かける

小田急ハルクの地下にある
ハルチカ
写真がそれだ

ハルクの地下にある
庶民派居酒屋の集まりだが
望むお店とは違う
場所を変えるのも面倒
お腹と相談し お好み焼きにした
予定とは違ったが お腹は収まった

お店に戻ると皆様はお帰りのあと
今度はゆっくり選び
一つに決めた

茶杓の銘は
「山里」


山里は
冬ぞさみしさまさりけり
ひとめも草も
枯れぬと思えば

源宗于朝臣



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薄もみじ

2014-11-06 22:16:11 | 茶の事
昨日の稽古の時
やってきたお弟子様が 
「木戸が堅くて閉まらない」と訴える
慣れているわたしが
レールから外れてしまった木戸を持ち上げて
何とか元に戻そうと ジタバタ木戸を動かしたが
無理だった

荷物の配達の人が木戸を開けた時
戸が外れてしまったようだ
鍵の掛からない戸はなんとなく心細い
まして開けたままだと
不用心だが


稽古が終わるまで戸は開けたまま
夜中には戸をレールから外してまって
紐で結わいておいた



梅干と 
皺くらべせん 
はつ時雨 
一茶


雨が降っている
その中、戸を直しに
外注修理部が来てくれた
ジャッキで持ち上げて
戸をはめた

これで 安心


午後は予約の病院へ行ったが
12月まで来なくともよいとのこと
ほっとした
宮島に旅行へ行きたいのですがと伺うと
どうぞ何でもできますよとのお答え

これも良かった


写真はさわわさん手作りの金団
「薄もみじ」
そういえば去年も届けてくれた
嬉しい









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塵を拂う

2014-11-06 00:53:28 | 村雨庵 稽古 
今日は村雨庵の開炉
いつもと同じく「関」の軸でも掛けようかと思ったが

今日の掛物は
明堂宗宣の「拂塵」
塵チリを拂う

煩悩を払い心を清め茶に向き合おうとの思いである
自分の部屋の塵はたまるばかりだが・・・


明堂と名の和尚様は現在もおられるが
今日掛けたのは
江戸時代の明堂和尚だ

明堂宗宣ミョウドウソウセン
江戸後期の臨済宗の僧。
大徳寺四百二十九世。
丹波生。
明堂は道号、宗宣は諱、舂米子・返照山人と号する。
森川曽文に学び、卓抜した画技で知られる。
墨竹を得意とする。
天保8年(1837)寂、70才。
≪美術人名辞典より≫

また≪兵庫県篠山市のホームページ≫には
大徳寺 明堂和尚
「我一休にあらず、半休なり!」

明堂和尚臨済宗の名刹で、
茶道でも有名な大徳寺、
京の北、紫野の在り、
その山内には千利休、
小堀遠州などが草案を結び、
茶の場と切っても切り離せない寺である。
文化11年(1814)12月17日、
この大徳寺の429世として明堂和尚が迎えられる。
和尚は明堂宗宣と称し、
明和5年(1768)篠山藩老田塩家に生まれる。
のちに大徳寺東溟和尚に参禅し、臨済宗を極めた。
さらに一休禅師にゆかりの深い、
滋賀堅田の祥瑞寺の住持も兼ね、
その風貌は一休禅師によく似ていたといわれる。
しかし、明堂和尚は
「我は一休に遠くおよばず、半休にて足れり」
と自ら半休道人と称し
常日頃から茶の湯を好み、
詩を作ることや書画を画くことを楽しみにした。
その中でも墨で竹を描くことを最も得意とし、
竹のすがすがしさを終生愛した。
明堂和尚の画き残したものが篠山の地に何点か残っているが
禅僧らしい何の屈託もない素晴らしいものである。
天保8年(1837)9月25日、70歳にて世を去るが、
死に際して「殺活自在 茲七十年 不会仏法 罪過弥天」の遺偈(遺言)を残している。


明堂和尚の軸をいくつか持っているが
その文字も絵も好きだ
かの有名な大徳寺418世宙宝宗宇との
合作の掛物なども拝見したことがあり
茶掛けとして中々である

上記のように
「常日頃から茶の湯を好み」とあり
納得した





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木の葉いろいろ

2014-11-05 00:20:06 | 紫廼茶話会
紫兎先生の火曜稽古

寄付は抱一 
本席の床は飛鳥井雅章
雲の文様の料紙に細かい見事な文字が続く
古今集の歌切だ
歌を読み下しつも
拝見して飽きない


写真の平棗
とても綺麗だ
古いものではなく
輪島だそうだが
銀地に紅葉ぬる葉が何枚か
甲には紅い板屋楓
胴にはいろはもみじと柿の葉
茶杓の銘は「むらさめ」



三尺の
山も嵐の
木の葉哉   芭蕉



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羊の開炉

2014-11-03 23:19:25 | 羊遊会
羊の遊ぶの会
羊遊会の開炉だ

今日は
道具の取り合わせの会
予定している茶事の道具を並べて
足りないものや合わないものなど
道具の調子を整える
来年の茶事であるから
まだまだ先のことだが
準備しておくことは結構だ

まず炭手前から始まるが
炉になって初めて
炉の炭は大きい
香も練香
練り香はもう一人の羊さんが以前に練ったものだとか
久しぶりの練香の香りが新鮮だ

釜の湯が沸く間に
羊の姉様が作ってくれた
昼食を取る
四角い赤絵の皿に新米で炊いた
三種類のおにぎり
左の海苔
丸い鉢に野菜の煮物
ハス、里芋、人参、鳥団子、蒟蒻
その前の小鉢に香のもの
牛の柄の模様の鉢には芋きんとん
クチナシで黄色に色づけたとか
パイナップルも入れてあるとか
中々美味しい
それと紅白なます
各自に小松菜の胡麻和えと
豆腐とキノコの味噌汁
これこそ
正しい日本の昼食だと
私は思う
わがやのそれとは大きく違う
羨ましいばかりだ

その後お菓子を食べ
濃茶に後炭 
薄茶で終わる
時間は夕方までかかったが
茶事のようで楽し

炉開きや
左官老行く
鬢ビンの霜   芭蕉





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菓子部の今日は金団づくり

2014-11-02 23:58:39 | 菓子
今日は菓子部の会
練馬から松風さまもいらして
四名で二種の菓子作り
主菓子は金団を30個

何でも一人でするのは苦手だ
誰かとお喋りしながらするのが 
良い

去年だったか
松風さまと一緒に買った籐とおしを
今日は初つかい


で 「きんとん」とは何だ

留学のため中国へ渡った僧が
持ち帰ったといわれる「こん飩(とん)」からきたといわれます。
あん玉や求肥を小さな芯として、
練って裏ごししたそぼろ状のあんをまぶした御菓子です。

と甘春堂のホームページに書いてある

なるほどね
色によって季節を表せる重宝なお菓子であり
案外簡単であるが
まずは
色をつけない白い金団
中は栗餡なので
イガのように刺した
松風さまのとわたしめの作ったもの
形は少々変だが
味は良い
あっという間に
三口で食べた

これなら
3個は食べられる
いや 4個かも







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高輪の茶会~南青山の美術館へ

2014-11-01 23:32:44 | 茶事 茶会 
11月ついたち
朝から小雨が降っている

今日は茶会
グランドプリンスホテル新高輪秀明にて
友人の還暦とその教室15周年記念の茶会



茶室は村野藤吾の設計 
ホテルのエレベーターを3階にて降り
右方向の通路を通ると
雨の向うに和風の平屋建て
初めての茶室へ誘われる事は
ワクワクするほど楽しい
朝いちばん9時10分席入り
香煎席から濃茶、薄茶、点心と順にまわり
終わりは11時頃

まだ時間がある
ロビーのラウンジで珈琲を飲む
ゆったりした時間
たっぷり話してもまだ1時になっていない
早起きは お得 



まだ雨は止まない
予定通り根津美術館へ行く
11月3日までの「名画を切り、名器を継ぐ」

予想通り 満足




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