朝5時半に起き
風呂に入り
着物を着る
洋服やいらないものは
まとめてキャリーバックに詰め
その荷物を家に送る
気分も
からだも
身軽になった
7時まえには
旅館を出て
献茶式がよく見えるように
能舞台の向かいの回廊に席をとり
あとはひたすら待つのみ
まだまだ回りは我ら11名と
場所を設定する関係者ばかり
早く来すぎたかもしれにない
まだ7時少し過ぎだ
満潮は8時48分
ひたひたと潮が満ち来る
空は青く風もない
気温は15度か18度とか
予報では言っていたが
朝はもっと下がっているはず
着物を着ているかぎりは
何とか耐えられた
11名で羽田から萩そして宮島と移動して
ここで17名と合流,総勢28名
何年か久しぶりに会う知人や
先週会ったばかりの茶友も
お顔を見れば心強い
他県からの参加ということで
みな赤いリボンを付けている
時間になり
能舞台には
するするとお家元が進まれ
献茶が始まる
初めは観光客の
がやがやと見物する騒音が
聞こえていたが
そのうちそれも気にならなくなる
諸々の雑念を吹き払うほどに
お家元の献茶のお姿は
清々しい
,
時刻が移るほど
潮は引きはじめる
月の引力
大自然のはたらきを
しかと見るに
大勢の人らの中だが
静寂とういことばが
心に浮かんだ
ここは
神域