村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

残火の茶事

2019-11-12 23:33:48 | 茶事 茶会 
源氏物語はちょっとお休み
今日は茶事に出掛ける
残火の茶事だという

寄付で掛け物を拝見し
露地に出て腰掛へ

腰掛で汲みだしを頂戴し
迎付を受け席入す
今日は手術して五十日くらい
正客を賜るが
まだ躙り口から入れないので
初めての体験
貴人口より席入
ご次客の足を怪我されている
想忘庵様と二人


床に軸が巻いてあり
正客の私が掛ける
それが決まりのようだ
連客一同は掛物から道具畳へ
常のように拝見
亭主と挨拶し
初炭が始まる
正客必ず「お流れ拝見」と炉に寄る
亭主は釜にカンを掛けると
すぐ釜を水屋に下げ
ふかし釜にする
亭主は炭をつぐ
客らは炭のお流れを拝見し
いつものとめ炭が入っても
ふかし釜がかかるまで
炉に寄っているのは
残り火の茶事ならで

帰りに香合を引き
拝見し挨拶
そののち吸物八寸
菓子椀に椎茸と干し柿
炙り昆布
頂戴して
中立する
腰掛へ待つと
銅鑼ひとつ打ち残して迎付
後入
床は双荘モロカザリ
床柱の花釘に花が掛けられている
道具畳には水指と茶入
濃茶が始まる
茶入茶杓仕服を拝見中に
亭主は炭斗を持出し後炭
拝見した三器の問答の後
座布団
煙草盆
干菓子器
薄茶をゆるゆると頂いて
薄器と茶杓拝見中に
小さい桑炭斗を持出されて
炭をつぐ
拝見の挨拶
常のように送礼の挨拶をし
露地へ
亭主は躙り口から無言で見送り
客らは寄付へ戻り
残火の茶事は終わった

炉の茶の時にする茶事で
佐々木三昧の「茶事」に載っている

知らないことが
まだまだ沢山ある
久しぶりの茶事
無事に済み安堵したが
主菓子が出なかったそのせいか
帰りには皆でいつもの喫茶店へ
全員モンブランのケーキセット
食べたらホッとした
コメント
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