村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

三十二帖・梅枝

2019-11-06 22:48:01 | 源氏物語五里霧中
六条院の完成と栄華
梅枝 ウメガエ
(源氏39歳春)

明石の姫君の入内が近づき、
源氏は贅ゼイを尽くした準備を整える。
その一環として名香メイコウの調合が
ひろく諸家に呼びかけられ、
梅の咲く春のある日
薫物合タキモノアワセが行われるのだった。
晩春、明石の姫君の裳着モギが盛大に行われる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


今から十五年以上前だが
香道を習い始めたとき
先生から
源氏物語の梅枝のお話しがあった
源氏物語に書いてあるように
平安時代からお香は使われていたと

明石の姫君の裳着モギと東宮姫トウグウヒ入内ジュダイの
まず第一の支度シタクとして
薫物タキモノ作りをする
今の練香ネリコウのようなものをつくるのだが
六条院の姫君達に薫物タキモノをつくらせ
のちに
薫物合タキモノアワセをする
結果
黒方クロボウは朝顔の姫君
侍従香ジジュウコウは光源氏
梅花香バイカコウは紫上
荷葉カヨウは花散里ハナチルサト
明石の君は百歩香ヒャクブコウを
それぞれ良しとされた

光源氏は審査をした蛍兵部卿宮ホタルヒョウブキョウノミヤに
「八方美人だね」と言ったとある
どの時代にも忖度ソンタクはあるようだ

香木は全て輸入品
中国経由で輸入されるが
香の薫りは
始めは香木としての唐様カラヨウの薫りだったが
平安時代には工夫され
薫物タキモノとして練香のようになり
薫りも和様ワヨウへ変化したと
源氏物語文学セミナーの先生のお話しだ

その頃すでに
六種ムグサの薫物タキモノがあったようだ
代表的な薫物タキモノ・六種類の総称。
・春の梅花バイカ
・夏の荷葉カヨウ
・秋の菊花キッカ
・冬の落葉ラクヨウ
・侍従ジシュウは秋だが
 主たるものに従うと言う慎ましき薫り
・黒方クロボウは冬
または儀式用
と聞いた


今日から村雨庵の茶の稽古が始まった
まだ入院生活が染みているようで
朝七時には起き
動き始めた
午前中にお菓子屋さん
それと大工さんが来た
先日の台風で木戸が後ろに傾き
蹲ツクバいの垣根も酷い状態で
修理が必要なのだ
台風のあとの散らかりようと
草木は刈ったものの
九月末から出入りのない露地は荒れ放題
その寂しさは自ずと出ているが
何事もこれからだ



写真は
稲穂神
美しいお顔だちの
お年を召した男神
良いことがありそうな
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする