花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

北京五輪 その3

2008-08-23 23:36:14 | Sports
☆星野ジャパンの敗戦について思ったこと
 北京五輪の野球は、日本がアメリカとの3位決定戦に敗れ4位となりました。金メダルを期待していただけにがっかりですが、予選からの戦いぶりからすると「やはり」といった感じがしないわけでもありません。敗因はいろいろあるでしょうが、私には今回の結果につながっていると思われるある言葉が頭を離れません。それは、日本の代表選手が発表された後、それまでのシーズンで散々打ち込まれていたジャイアンツの上原投手が選ばれたことについて、星野監督が「悪いところは分かっている、五輪までには立ち直らせてみせる」と言ったことです。確かに、五輪の予選では上原投手はいいピッチングをみせました。その意味では星野監督は嘘は言っていません。でも、本人も努力しおそらくコーチも復活させようとあれこれ手を打っていたと思いますが、それでも出ては打たれる上原投手を簡単に「立ち直らせてみせる」と言ったその言葉に、私は星野監督の過信を濃厚に感じました。もし実際その発言に過信があったとすると、それは五輪での選手起用や作戦にも現れるはずです。そして、短期決戦の国際舞台では致命傷となって現れることでしょう。仮に星野監督に過信があったとして、その過信の源を探れば、昨年のアジア予選の激烈な戦いを制したことに端を発しているのではないかと思います。成功体験から生まれた過信をひきずる日本と敗戦を踏まえて打倒日本を期す韓国。金メダルとメダルなしの差はそこにあったように思えてなりません。