花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

続・サッカーと野球

2011-09-11 08:36:07 | Sports
 サッカーと野球の違いについて思ったことをもうひとつ。それは、仮に自分のひいきのチームが負けたとして、野球の方が慰めがあるように思えることです。例えば、試合に負けた巨人ファンは肩を落として家路に就きつつも、「小笠原のホームランが見られて良かった」とか「沢村の真っ直ぐは凄かった」と、自らを慰めることが出来ます。私自身、ジャイアンツ時代の松井選手が宣銅烈投手(ソン・ドンヨル)と対決した時、試合の勝ち負けとは全然別のところで、二塁打を打った松井選手のスイングの速さに驚き、宣投手の150キロのストレートや切れ味鋭いスライダーに「これは打てないな」と感心したのを、今でも覚えています。試合の中のある場面を切り取り、それに満足を見出すということが、野球にはあると思います。もちろん、サッカーにそういった面がないとは言いませんが、9/2の北朝鮮戦に関して言えば、もしこの試合に負けていたとすると、消耗感のみ抱えてスタジアムを後にしたと思います。野球でも大敗すれば消耗感のみ残るでしょう。でも、9/2の北朝鮮戦に負けていれば、日本の惜しいシーンはたくさんあったにも関わらず、慰めはなかったように思います。やはり、サッカーは組織プレーなので、野球のような一対一の対決的な場面は少なく、従って心に残る一場面を切り取ることも難しいのかもしれません。サッカーは、応援する側からすると、勝った時の喜びも大きい代わり、負けたときの消耗感も大きい、ハイリスク・ハイリターン型のスポーツではないかと思いました。