新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

スペインの旅 1~2日目

2006年03月02日 | ’06 スペインの旅

06spain1_005成田から、シべリア上空を飛んで飛んで一路アムステルダムへ。そこで乗り換えてマドリッドへ。

17名のツアー客が、福岡を発ってからマドリッドに着いたときには、すでに23時間も経っていました。

機内の楽しみはもっぱら食べること、飲むこと、見ること、聴くこと。 座席で見る映画、オーディオ・・・と、旅行するたびにサービスがどんどん向上しているのを感じます。JALの内紛にもめげず頑張っていますね~。

翌日は、相当に旅慣れした人ばかりのせいか、前夜の疲れも見せず、グチも不平を言う人もなく、車窓の景色を楽しみながら世界遺産トレド旧市街に向かいました。

Img_0488_1 トレドは中世の面影を残す美しい古都です。ローマ時代からの1500年の歴史を持ち、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教文化が混在した複雑な歴史を持つ面白い街です。

 タホ川に囲まれた高台の街全体を対岸から眺めると、その佇まいはもうため息が出るほどの美しさ。まるで絵を見ているような感じです。

文化は違っても、なぜかほっと心をほぐすような、そんな郷愁をそそるものがありました。

06spain1_035260年余りかけて1493年に完成したというゴチック様式のカテドラル。90mの鐘楼をもち、内部は88本の巨大な石柱で支えられています。太い柱を仰ぎ見るたびに、当時の土木建築と装飾の素晴らしさに目を見張るばかり。撮影禁止だったので、あとは絵はがきに頼るのみ。

興味深かったのは、16世紀後半に、天正遣欧使節として、日本の少年使節が国王に謁見したという、数トンの金で装飾された見事な部屋でした。あの時代の日本からするとその驚きはどんなだったでしょう!! 数百年前に、日本と遠いスペインの間につながりがあったという発見には、胸が躍り嬉しくなりました。

06spain1_038の埋葬』を見ました。 グレコが40年間も住み続け、愛したこの街には、「エル・グレコの家」が大切に保存されていました。 石畳の小道の店にはダマスキナード(象嵌細工)や珍しいお菓子が。

午後は、オリーブ畑の中を走って、マドリッドへ。

06spain1_056 現代美術館として設立された国立ソフィア王妃芸術センター。 目指すはピカソの『ゲルニカ』美の巨人たちをクリックすると詳しい解説があります。この作品は、ゲルニカの町がドイツ空軍による爆撃で破壊され、その衝撃をピカソが怒りを込めて描き、パリ万国博に出品したもの。その後、国外で40年の長い旅を終え、ようやく故郷に落ち着いたそうです。 ここでは、園児たちのグループが入れ替わり立ち代り座って見ていました。幼いときから、本物に馴染ませる習慣が西欧には日常的に見られ、文化に対する国民の姿勢の違いが感じられました。ミロ、ダリの作品もいっぱい!

Img_0538 プラド美術館には、スペインが誇る膨大な量の名画が!しかしツアーの限られた時間では、旅行者的歩き方しかできません。ベラスケス『ラス・メニーナス』、エル・グレコ『胸に手を置く騎士』、ゴヤ『裸のマハ』と『着衣のマハ』、ゴヤ『カルロス4世とその家族』、ティツィアーノ、ブリューゲル、デューラー、ルーベンス・・・。1時間半では、特上の料理をなめただけのような・・・?それでもその偉大さは十分に感じ取れました。

昼食は名物タパス。生ハム、オリーブ、チーズ、スパニッシュオムレツなど小皿に盛ったもので、お酒にはぴったり!ワインも安いし、昼間からワインとは、旅ならではのもの!たっぷりの野菜は、ドレッシングではなく、オリーブオイルとワインビネガーと塩、こしょうで、各自が好みの味付けをします。なるほど、おいしい!これには主婦も心にメモ。

ホテルに帰り着いたのは8時過ぎ。翌日は7時出発の予定です。起きれるかな~・・・。

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