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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

スペインの旅 6日目

2006年03月06日 | '06 スペインの旅

06spain_065 バルセロナに入る前、タラゴナのローマの水道橋遺跡を遠望しました。スペインでは2番目の大きさで、アウグストゥス時代のもの。山の谷間に、2層アーチの橋をかける土木技術に感服です。スペインでは、通りのど真ん中に、水道橋遺跡をよく見かけました。ローマ帝国の広さと威信が実感できる光景です。塩野七生三の「ローマ人の物語」を思い出します。

車窓からはアーモンドの花が満開の畑が続いていました。桜によく似た花ですが、あれほどの華やかさはありません。でも延々と畑一面に咲く花は、心を引きつけなごませてくれます。

06spain_059_3今日の昼食はお待ちかねのシーフードパエリア。海沿いのレストランでは、小雨で青い海と空のマリ ン気分を楽しむことはできなかったけど、特大鍋のパエリヤは、海辺のレストランの心意気が見られる料理でした。たっぷりのサフランもムール貝もウェイターの笑顔もはなまる!!


小雨で寒かったので、店内には大きなストーブが焚かれていました。ヨーロッパはここに限らず、戸外にでっかいヒーターが焚かれているのはよく見る光景です。

Img_0873バルセロナのピカソ美術館は、ピカソの幼年時代の作品が多く展示され、ここでしか見られないものがたくさんあります。「ピカソ以前のピカソ」に会える美術館といわれています。この地での滞在の日々が、ピカソの画家人生を決定づけたとか。プラド美術館で見たベラスケス『ラス・メニーナス』の作品を、ピカソ独特の解釈で描いたものがとても印象的でした。

素晴らしいデッサン力といわれるピカソが精緻に描いたものを、削って削って削って生命力のみなぎる不思議な形にしたもの・・・。テレビで見たその過程を思い出すと、その形に凝縮された強い意志が見えてきます。


Img_0899Img_0880_1バルセロナといえば、やはりガウディ!写真で見ると、設計も色彩も奇抜で奇妙で、グロテスクにすら感じていました。

しかし、実際に目の辺りにすると、イメージとは全く違って、実に、心地よさと楽しさと人間の感性をよく研究しているのが伝わってきます。やはりそこが天才なのでしょうか。

街のあちこちで奇抜な曲線のビルを見つけます。ガウディの息吹は、今も街並に彩を添えているのが感じられました

06spain_111 1882年に始まった18本の塔がそびえるサグラダ・ファミリア聖堂は、まだ建築半ば。完成は100年後だとか。

その 塔の一つに上りました。狭い階段を32O段。かなりの運動量でしたが、塔の頂上の鮮やかな果物の彫刻を眼前に見て、その巨大さに驚きました。

今日の午後は、しとしとの雨。地中海の爽やかな風には程遠いバルセロナの休日でした。

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