新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

’14 パリ~リヨン~南仏②

2014年06月10日 | '14 パリ・リヨン・南仏


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先ずはホテルすぐそばのメトロ1号線で国鉄のパリ・ガレ・リヨン駅へ。翌日使用する近郊列車と新幹線TGVの離発着駅をチェックします。
ネットで事前に調べるとかなり複雑な駅構内だったし、構内図を理解するまでにやっぱり時間を取りました。それにパリの駅はいつもどこか大がかりな工事中。しかもその期間が長いのです。ここも然り。

★ パリの地下鉄
パリのメトロは14線あり番号で区別され縦横無尽に走っています。駅や「i」マークのインフォメンションで地下鉄路線図をゲットすることが先決。乗車駅名、降車駅名とその線の番号と、終着駅名を正確にメモしておけば大丈夫。
チケットは10枚つづりを買うと便利です。販売機がコインかカードしか受け付けないので常にコインの残量を気にしていました。

迷路のように入り組んだ地下道を歩いて乗り継げばチケット1枚でほどんどどこへでも行けます。途中で間違ったのではないかしらと思うほど延々と歩くことも。まるで地下の道路です。




★ ギュスターヴ・モロー美術館

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写真はギュスターブ・モロー美術館。サン・ラザール駅を東北方面に歩いて10分ほどの高級住宅街にあります。遺言で国にすべてのものが寄贈され、モローの自宅がそのまま美術館になっています。彼が生活したベッドや家具、日用品までが展示されています。

モローは象徴主義、神秘的な絵画で知られる世紀末の画家です。幻想的で気高く、神々しくこの世のものでないような美しい情念の世界を描いています。
遺言の中には彼の私生活を公表しないという条件も入っていたとか。絵ばかりでなく私生活も神秘に満ちています。久しく傍流異端の画家と見られていた彼の絵に、正統的な美術史的評価がなされたのは1960年代から。

生涯を独身で通したモローは、生前から着々と自宅美術館の設計図を描いていたようです。フランス絵画の主流の派には属さず、独自の技法で描きためた絵画、デッサンは膨大な数にのぼります。それを自分の気に入った邸宅にびしっと閉じ込めて資料の散逸を避け、今は有数の貴重な美術館になっています。当時寄贈を受けたフランス政府は傍流が故に戸惑いもあったようですが。フランス絵画史は奥が深いです。

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左から「出現」、真ん中が晩年の大作「ユピテルとセレメ」。油彩850点、水彩350点、デッサン7000点が壁一面に飾られたり、収納棚に収められています。またここのらせん階段が実に見事でモローの設計だそうで、建物だけでも一見の価値があります。

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上は未完成の絵。精緻で気が遠くりそうなほどの装飾にいろどられた絵が生まれる前の状態がわかり、それがとても興味を引きました。

★ 凱旋門

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ナポレオンの命によって着工されましたが、ナポレオン失脚、工事中断などを経てやっと完成したときにはすでにナポレオンは亡くなっていました。今も昔もフランスの栄光を象徴しています。入場券売り場には長ーい行列が!ここはパス。行列は日本もパリも同じようです。


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凱旋門直下には身元不明の一人の戦死者の墓があります。第1次世界大戦の戦死者150万人の代表として葬られていますが、祖国に命を捧げたすべての人々の共通の記念碑です。無名の人を代表に・・・、やっぱり市民革命を経験したお国柄です。

★ エッフェル塔
上に上るためにチケットを買う人の曲がりくねった列列列・・・。エレベーターの人数は限られているし今日のうちに登れるのかしら???
以前夜に上ったことがあるので、今度は昼間にパリ全体を望みたかったのですが・・・。代わりに前にあるシャイヨー宮に入って4階の高さから市内を一望しました。

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★ フランス料理はどこへいったの?

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街のほとんどはカフェ、カフェ、カフェ。ほとんどがブラッスリーも兼ねています。メニューのライスの文字に飛びついたのですが、米とは程遠い形をしていました。ミルクで炊いたような味。シェフの料理は一向に見つかりません。「1664」マークのビールはおいしくて飲みやすく、前回の時は気づきませんでした。どこのカフェも似たり寄ったりのメニューです。

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午後8時30分の夕食。まだまだ外はこんなに明るいのです。テラス席は道路を向いており、飽くことなく通りを眺めながら実にゆっくり食事をしています。まるで観客が舞台でも見るように・・・。パリッ子はこよなくパリを愛しているのが感じられました。
カフェは、カウンター、テーブル・テラスと料金が区別されています。テーブル・テラスは料金が高くなります。飲食にはなんと30%の税金が!日本の8%がとても安く感じられました。フランス政府にずいぶん税金を払ってきましたo(^-^)o 

この後、近くのスーパーで買い物をしました。水は必需品です。フランスの水は高く、日本で自販機500ml:140円が、パリでは1.9€(266円)もします。パリでの生活はかなり窮屈に感じます。





















 



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