おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

乗鞍高原の「善五郎の滝」の星空

2024-03-17 13:36:11 | ブログ


15日は乗鞍高原へ今年初めて行って来ました。ポンスブルックス彗星の撮影と善五郎の滝の下見と撮影でした。幸い天気が良く滝での撮影はできましたが、強風のために彗星の撮影はできませんでした。最近はどこでも熊の出現で騒がれていたりするので、夜と言えど恐々と滝までの雪道を歩いて行きました。日中は凍結した滝を見るために結構な人が来ていますが、夜は流石に訪れる人もいません。乗鞍高原には何度も来ていますが、善五郎の滝へ来たのは初めてでした。しかし、実際に凍結した滝を見たら随分と立派なので、驚きました。多分凍結していない時期よりは迫力があると思います。

日中のうちにロケハンのために一度見に行きましたが、帰る途中に聾唖者と思われる家族連れに会いましたが、滝直前の階段が凍結していて危険なことを伝えようと思って話しかけても全く反応しないので、耳が聞こえないのかと思いきや、喋れないことも分かりました。しかし、子供さんがどうやら私の話している事を理解しているようで、父親らしき人に手話でそれを伝えていたので、伝わって良かったと思いました。その場から登っていく途中で今度はお母さんらしき人に出会いましたが、靴が普通の靴でストックも何も持っておらず、地面に手をついて降ってきました。まぁ、3人なので大丈夫だとは思いましたので、それ以上は声をかけるのはやめて駐車場へ戻ってきました。



写真を撮ってから気がついたのですが、できれば滝壺近くまで行って撮影すれば良かったと後悔しています。ただ、滝壺までの道は下の状態が分かりにくいので、無闇と歩いていると中が空洞になっていて落下すると大変危険です。とりあえず今回初めて行ったので、次は春先にもう一度行って撮影しようかと思っています。月明かりがありましたが、星は結構写るものです。乗鞍高原へは年に数回は行っていますが、夏は夏で冬は冬の良さがあります。標高も1500メートルあって、空の透明度も高いと良い写真が撮れます。温泉も長野県では多くない硫黄泉があるので、コロナ禍以降はお気に入りの撮影地です。



先日、富士山で撮った写真を再処理しました。富士山は周囲に大きな町に囲まれていますが、本気で撮れば面白い写真が撮れそうです。海外へはまだしばらくは行かないので、国内で大人しく撮影しようと思っています。海外へ行けば最高の撮影地を見つけるのに苦労しませんが、国内は知られ尽くされていて、光害の影響や天気の問題もあるので、本当に良い写真を撮ろうと思うと、ひたすら通い続けるしかありません。近いうちにどうしてもe-Bikeで上がって撮影したいスポットがあるので、雪の状態を見て行動を起こそうと考えています。



乗鞍高原は、観光地としてはまだまだ発展途上の部分がありますが、地元の人がその良さを理解して奮起すれば、寂れつつある観光地をマイカー規制前の賑やかさに戻せるかもしれません。宿泊施設もオーナーが高齢化して徐々に消えていっています。その足枷となっているのは、県道158号線の不便さですが、それもいずれは新たなトンネルの開通で改善されるかもしれません。自分が若ければ乗鞍高原で何かやっていたかもしれませんが、もういつお迎えが来てもおかしくない歳になったので、小海町で大人しくしています。



アストロカーは、トラックの改造してくれるガレージへ持って行きました。とりあえず内部のフレームや不要なインバーターなどを外してキャンピングカー仕様の窓を両サイドに取り付けて、天井にベンチレーターを取り付けて第一弾の改造作業は終了します。そして戻ってきてから今度は大工さんに内装をやってもらいます。しかし、その前に庭に2.0mのKYOEIドームを設置する作業があります。そのベースも同じ大工さんに作ってもらうのですが、多分間に合わないので、とりあえずドームはしばらく庭に置いておこうと考えています。

ポンスブルックス Pons-Brooks彗星をRASAで撮りました!

2024-03-17 12:38:05 | ブログ


今話題の肉眼彗星になりそうでならない「12P/Pons-Brooks ポンスブルックス彗星」をようやく撮影できました。本当なら昨日撮っていたのですが、乗鞍高原が物凄い風で風速15メートル以上の風が一晩中吹いていて、三脚を出してセットしようとしたら、その瞬間に飛んでいってしまうほどだったので、断念しました。透明度も最高だったのですが、結局は諦めて昨夜のファーストライトになりました。機材は、PENTAX MS-4とRASA8のゴールデンコンビです。自動導入化しているので、ASIAIRとリンクできますが、昨夜はEOS M6改造機でワンショット撮影をしました。ポンスブルックス彗星は月明かりがありましたが、15x50mmの防振双眼鏡で直ぐに捉えることができるほど明るくなっていました。ただし尾が見えるほどではありませんでした。月明かりが無くて空の透明度も高ければもっと良く尾が写ったと思いますので、そこが残念です。しかし、ネットなどの情報を見ている限り、これから4月にかけて大化けして立派な尾が見られるようになるかもしれません。良く写すポイントは、西の空の透明度が高いことと、中国かrの黄砂が飛んでこない時と場所を選ぶです。大化けした時のことを想定して最適な場所と時期を考えておこうと思っています。



昨日は、友人2名のRASA8が2台と私の1台が揃って3台のRASAの共演となりました。機材を見ればどなたのものかお分かりになると思いますが、場所は小海町です。小海の観測地は今では知る人ぞ知る星空撮影のホットスポットとなっています。最近になって唯一邪魔になっていた自販機の灯りが撤去されたので、ホットドリンクは飲めなくなりましたが、よりダークなスカイが実現したので結果良しです。

ポンスブルックス彗星は、秋の紫金山-アトラス彗星の前哨戦ともなるので、何とか素晴らしい姿に成長して欲しいものです。