おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

アストロカーを改造していきます!

2024-03-12 12:30:39 | 宇宙観測車アストロカー


先程、イギリスのE-BAYを経由してアメリカのキャンピングカー用品の会社からDHL便で荷物が届きました。驚いたのは、木製のパレットに乗せて持ってきた事ですが、昨日DHLから電話があって、「おたくにフォークリフトはありますか?」と聞いてきたので、荷物を届けた際に必要です。と言われてビックリして再度聞き直したら、パレットに乗っているが重量的には45kgくらいと言われたので、ドライバーと二人で降ろせば何とかなると考えて荷物をアストロカーの前で降ろしてもらいました。



届いたのは、この画像の窓が2点とルーフベンチレーターの3点です。窓は1100mm x 550と900mm x 500mmの割と大きな窓ですが、いずれもキャンピングカー用の窓で、日本で探しても販売しているところが見つからなかったので、e-Bayで探したところ沢山でてきました。しかし日本への発送をしてくれないところばかりで、何件か見つけた中でシールドオートケアという会社が日本へ発送できる事が分かって注文しました。ところが、トラッキングナンバーで追跡してみると、なぜか数日で配達済みと表示がされて、届いた先がイギリスだったので、問い合わせてみると、アメリカから一旦E-Bayの配送センターへ送られてそこを経由して日本へ送られるとの事でした。注文の際にインポートタックスも支払う必要があるのですが、それもあって受け取りの際には諸税の支払いはありませんでした。ルーフベンチレーターは、屋根に取り付けるのですが、夏になると車内は40度を超えるような暑さになるので、窓以外にも屋根から熱を逃さないといけないと考えてこのベンチレーターも注文しました。結局トータルでは20万円以上支払いましたが、もし国内で同じ商品が販売されていたら、こんなものでは済まないので、自分で手配して良かったと考えています。



箱を開けると頑丈に3つの商品を梱包してあって、流石にどんな扱いをされるか分からない国際便での梱包だと思いました。まだ窓の材質はわかりませんが、ガラスではなくて硬質のプラスチックだとは考えています。車の窓よりは割れにくくて安全だとの事で材質を選んで作っているのだと思います。



アストロカーの改造に踏み切ったのは、いくつか理由がありますが、スターウォッチングの際に寒いところで待たせる必要があり、もし室内でティータイムもできるようになれば、寒くて途中で抜けてしまう人が減ると考えたのと、雨天曇天の際にアストロカー内部でレクチャーができるので、お客さん的にはホテルの宴会場でやるよりは遥かに楽しめると考えています。それともう一つ、遠方へ出張で呼ばれた際にその都度ホテルなどを利用しないで車中泊ができるようにキャンピングカーとしての機能も持っていれば、基本どんな場所でも移動して星を見せられると考えて改造に踏み切りました。

改造は2段階で行いますが、まずは明日からトラックやキャンピングカーの改造をやってくれるガレージへ持って行って、今回仕入れた窓などを取り付けてもらいます。合わせて内部のフレームを外してもらったり、不要なインバーターなども撤去します。ただ一つ悩んでいるのは、フレームは全て撤去しないで利用できるものは利用した方が費用も抑えられるので、そこをどうすべきか迷っています。これが終わったら次の段階で大工さんに入ってもらい、内部の木工作業をやってもらいます。中央の通路を挟んで両サイドに長いベンチを作ってもらい、ベンチの下は収納スペースにします。ベンチ以外の場所には本棚や棚なども取り付けてもらうようになりますが、まだ具体的にどうするか決めていません。そこは大工さんと相談しながら決めていきたいと考えています。この二段階の作業は4月中には終わらせたいと考えているので、ちょっと忙しないですが、それができれば4月末から本格稼働していけるでしょう。



実はここにきて一つ大きな問題が上がっていて、車幅2500mmに対して車検上では2cmほどしか余裕が無く、それをオーバーすると車検が通りません。ですから、とりあえず窓を入れる枠を別に作ってから、そのサイズに合わせて側面を大きくカットして、窓枠を内側から取り付けて外に窓が飛び出さないように加工してもらいます。窓は両サイドあるので、どうやってカットするかはガレージの方で考えてくれると思いますが、結構大掛かりの作業になると思います。この車幅の問題がうまくできれば、後は内装だけなので、それは今までとその内容は大きく変わらず用途も「特殊検査車両」という名目は変わらないので、内部の望遠鏡を撤去しない限りは車検はこれまで通りでいけるでしょう。という車屋さんの話です。

この改造が終わってもそれで終わりでは無くて、内部に色々な備品類や書籍などを装備していきます。まだ具体的に何をどうするかは決まっていませんが、仕上がった状態によって色々と考えていこうと思って楽しみにしています。



まだ観測室側の望遠鏡の改造もしないといけなくて、先日製作した600mmアリガタレールを取り付けてみて全体のバランスを見ましたが、何とかいけそうです。2本作ったので、ファインダー側とCCDカメラ側の両サイドに取り付けて左右のバランスを最適にします。



電子の目となるカメラもまだSVBONY製品ですが、今仕上げているビクセンFL55SSに取り替えて微動調整も可能にして取り付けます。カメラは、Asi 174MMにしていますが、533MCに変えようと考えています。撮影した映像は屋外スクリーンでも見せられますし、観測室内の55インチディスプレイでも見せられるように考えています。まだこのほかにCORONADOのSola Maxを取り付ける方式を改良してワンタッチで取り付けができるようにしようと考えています。

この改造があるので、しばらくはアストロカーとはお別れです。窓などがとりついたら戻ってくるので、そこから今度は店を作ってくれた大工さんにバトンタッチして内装を仕上げていきます。いずれにせよしばらくは使えません。