
今日は、Turangiを出てTaupoに来ています。Turangiには4日滞在して結局撮影できたのは一晩だけでした。明日からまた天気が快方に向かうそうで、最終目的地のNew Plymouthに行きます。ここで二泊して何とかもう一晩か二晩撮影したいと考えています。撮影場所は、タラナキ山の山麓の予定ですが、場所によって撮影対象や構図が変わってくるので、なかなか選定が難しいところです。

昨夜一晩だけお世話になった「Settlers Motel」ですが、とっても良かったです。

部屋は綺麗で広くて寝室が3つもありましたが、一つで十分でした。

キッチンも調理台も装備されていて、食器や鍋類も全て揃っています。調理に必要なのは食材だけです。こういったモーテルを利用する際に気をつけないといけないのは、臭いの強い食材などを調理する時です。それがあまりに酷いと宿のオーナーに怒られます。宿によっては魚の解体は室内ではしないように注意書きしている所が多くあります。仮にどうしても必要な時は換気を十分にして臭いが室内に残らないように気を使うべきでしょう。

昨日の夜にカレーを作ったので、朝からカレーを食べて出てきました。味は今ひとつでしたが、きちんと作れば美味しくできます。一人でそんな手間はかけられないので、とりあえず食べられる程度に作りました。

米も鍋で炊いたのですが、焦げる事なく上手くできました。手前のヒレステーキ肉は200gで800円ほどだったので、フライパンで焼いて食べました。しかし火力が弱くて全然ダメでした。モーテルでもガスコンロを設置している所もあるのですが、その方が肉は上手く焼けます。

ところで話は本来書きたい事に戻しますが、この2台の「FUJINON TECHNO-STABI」ですが、南天で最初に見た感想は防振装置が働いて三脚に固定して小口径単焦点望遠鏡で天体を見ているような感覚でした。エータ・カリーナ星雲は画像ほどの見え方は当然しませんが、どちらかと言えば星団の周りに淡い雲がかかっている感じの見え方でした。大マゼラン星雲は、タランチュラが良く見えて驚きましたが、これもほぼ望遠鏡で見るようなイメージです。オメガ星団は星が分解して全天一の球状星団の見え方でした。初めて南半球のニュージーランドで使った唯一の防振双眼鏡でしたが、結果はその見え方に感動しました。日本とは空の環境自体が大きく違うことも当然あるのですが、とにかく空の何処を見ても星だらけで、その見え方が防振装置のおかげで非常に安定していたので、落ち着いて見る事ができました。
以前に持ってきた双眼鏡は、倍率が6倍だったので空全体を流して見るには良かったですが、手持ちであった事や倍率が低かった事からそれほど活躍はしてくれませんでした。テクノスタビTS-X1440は14倍なので望遠レンズで言うと200mmくらいに相当するので、面積の大きな天体には威力を発揮してくれます。今回見た天体の中で意外と凄いと感じたのは、オリオン大星雲でした。ニュージーランドでは逆さまに見えていますが、家を出る前に庭で見たイメージとは全く別次元の見え方でした。一般的な双眼鏡は、三脚に固定できるように金具が装備されていますが、三脚に固定して使うというのは、自由に星空を観察する上ではマイナスになると考えています。またそのために余分な三脚を持ってくる必要があるので、それも考えると、防振双眼鏡の利点は大きいと思います。
TS16x28も見てみましたが、14倍モデルと比較するとやや倍率が高い分視野が若干狭く感じるので、どちらか1台を選ぶとしたら14倍を選ぶでしょう。見かけ視界は、3機種ともほどんど同じで4度です(TS 12×28は4.2度)。ただ14倍は1.3kgもあり、16倍は0.55kgと倍以上重さが違っていますので、荷物を減らしたい場合には12倍か16倍のいずれかになるでしょう。前回は撮影にやや夢中になっていたので、持ってきた両者の比較はまだ十分に出来ていないので、もう一度チャンスを見て最後に使って見ようと考えています。
何れにせよ、防振双眼鏡を初めて海外に持ってきましたが、持ってきた甲斐はあったと思います。価格的に他社製品よりはややお高い感はありますが、それに十分見合った防振性能や光学性能を持っているので、末長く愛用される事を考えたらそれほどではないでしょう。今回は富士フイルムさんからお借りしてきましたが、多分今後は3種類のモデルのいずれかはお店に展示して置きたいと考えています。
昔の人間なんで、どうしても射出瞳径の小ささが気になります、大き過ぎよりかはマシなんでしょうが。
射出瞳径については、ご自分で実際に覗かれて見れば、それほど気にならないと思います。私も全くと言っていいほど気になりませんでした。スペックだけで判断せずに、実際に自分の目で覗いた感覚が大切だと思っています。
5cmと3cmとを持っていますが、3cmのほうが使用頻度が高いです。軽くて小さいから。
クラプトン、pマッカートニーのコンサートでは、ギターの指使いがよく分かりました。
二人とも歳を取ったので、顔のしわも、ときどきツバが飛ぶのも見えます。
アフリカのサファリツアーでは必須です。サファリパークのように近づけませんから。
展覧会で絵画に接近できない場合でも、筆のタッチがよく分かります。
キヤノンの最小サイズは電池が単三ではなくなるので要注意です。(海外では入手しやすい電池がよい)
日本では双眼鏡を買うほとんどのユーザーは女性だそうです。それはコンサートに使うのが主な用途だそうですが、残念ながら星を見るために買うというのは極少数です。
海外で船の上でクジラを見たり、野鳥を見たりするには役立ちます。確かに美術館での用途も多くあるようです。海外とかで大作を見たい時には近づけないので、双眼鏡が必需品です。
いつも書き込みありがとうございます。
今回は残念でしたが、必ずこのリベンジは果たしたいと思っています。