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韓国近現代史にみる歴史観と教育方針

未唯へ。『世界の教科書シリーズ』で、色々なことが分かります。歴史教科書では、教育方針だけでなく、歴史観までわかります。その国の20年後のあり方が見えてきます。

今回、『韓国近現代の歴史』を入手しました。この時代の主なテーマは日帝(日本帝国主義)です。未だに、それに囚われています。

高校生用の教材なので、自主的に理解してもらうために様々な工夫としています。日本の教材に比べて、グループでの調査・研究から結論を決めて方針が貫かれています。興味ある項目を挙げておきます。

1.統一を知らせるニュース速報を制作してみよう

 わが国の統一を知らせる仮想ニュース速報を制作してみよう。

 ○放送内容:10分以内の放送物制作。
  ①統一現場の雰囲気を知らせる現場報道
  ②私たちの統一を見つめる周辺国家首脳へのインタビュー
  ③分断によるこれまでの苦痛を回想するインタビュー
  ④統一以後の状況を憂慮する人の発言

 ○班別の役割分担:各班は9人以上で構成する。
  ①演出者:構成員に役割を分担して放送制作を総括する。
  ②ニュース進行者:現場に出ている記者と対話しながら、放送を進める。
  ③取材記者:板門店、ソウル、平壌などのさまざまな地域の人々と専門家の反応を取材する。
  ④市民と専門家:記者のインタビューに応じて自分の立場を明らかにする。
  ⑤技術部:音響効果と放送物制作。

 ○まとめの活動:上の課題を遂行した後、次の事項を討議して結論を下す。
  ①統一は私たちにとってどのような意味を持つか。
  ②統-を早めるために私たちはどのような努力を傾けるべきか。

2.日本で軍国主義が復活する

 最近の日本総理の靖国神社参拝、日本の歴史敦科書歪曲問題、日本自衛隊の海外派兵のようなさまざまな現象に対して、わが国を含む周辺国家はかつての軍国主義の亡霊が復活するのではないかと憂慮している。なぜこのような現象が現れているのか調査してみよう。

 ○調査対象の分担:班別にテーマを分ける。
  1班:かつての日本軍国主義の成立の背景と周辺国家に及ばした影響
  2班:最近の日本に現れている極右化現象とその発生の背景
  3班:日本の極右化傾向を憂慮する日本国内の世論と周辺国家の反応
  4班:日本の極右化傾向を擁護する日本国内の世論

 ○まとめの活動:次の事項を討議して結論を出す。
  ①独立国家の政策や教科書叙述に対して周辺国家が干渉することができるか。
  ②国家間の戦争を防止し、世界平和をつくり上げるために私たちはどのような活勤ができるか。

歴史を過去のことではなく、今のこととして捉えると同時に、カタチはマスメディアを使っている。誘導次第ではこわいモノがあります。
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