高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

イベントを通じて感じたことー 大有研編

2008-07-25 | 農業・食育・食文化について

 まずはイベントの中で、大有研のブースのことから。

Dscn4048  今回は能勢や枚方、岸和田、海南と大阪の生産者だけでなく、兵庫県市島や和歌山からも参加して下さいました。

 残念ながら都合が合わない方も多かったのですが、逆に新しいご縁もあったので、おかげ様で賑やかなブースとなりました。

 以前から有機農業運動のイベントに参加しても、そこには知った方がほとんど。有機農業を大切に思っている中で、有機農業を必要性を説いて賛同をもらっても、底辺の拡大にどこまでつながるのだろうか?という疑問はいつもありました。
 
 現場の有機農家さんはともかく(農薬散布や虫などの発生など、ナーバスな問題があるので)、有機農業運動側でもどこか慣行農業と切り離して考えすぎなところがあるように思います。
 一般の消費者から見れば、有機の野菜も選択肢の中の一つでしかなく、その中でいかに理解を深めてもらい、選んでもらえるか、が大切なのだと思っています。

 そういう意味で、今回のように総合的な食のイベントで有機農家さんや大有研が参加する意義は大きく、いろいろと感じてもらえることもたくさんあったのでは?と、思っています。
 (他のブースの生産者の方も、気になったようで見学に
 来られていました。)

 ブース内では、参加した農家さんが狭いスペースを上手にレイアウトして、たくさんの方に訪問してもらいました。2日目からは氷水で冷やした野菜も販売して、会場でトマトや胡瓜を丸かじりする人も結構居ました。プチブレークでした。

Photo  大有研のスタッフも暑い中、よく頑張ってくれました。生産者の方をフォローをしながら、大有研の告知をしながら、短い時間かもしれませんが、ほかのブースを見学したり、食べたりして、イベントに参加していたようです。

 生産者の方はもちろん、大有研のスタッフも、いろいろと準備や調整が大変だったと思います。
 でも、現状において、農家さんの仕事は野菜を作るだけではなくて、それを如何に購入してもらう、知ってもらうことも大切になっています。有機農家さんはさらに、有機栽培への理解なども一緒に伝えていかないと行けないのです。

 だからこそ、このようなイベントに参加して、いろいろと経験したり、考えたり、楽しい時間を過して欲しかったのです。

Dscn4111  有機農場は、決して栽培方法や環境に対してだけでなく、人と人との縁においても有機的じゃないといけないと思います。 今回の大有研のブース内には、そんな心地よい雰囲気があったように思います。
 
 8月から、大有研で主催で、農業に関するいろいろなイベントがスタートしました。
 ぜひ、消費者はもちろん、生産者の方にも参加・協力してもらって、お互いが理解しあい、食や農を大切にしてもらえるように頑張りましょう!!
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有機農業宣言東京集会~みんなで広げる有機農業~

2008-07-07 | 農業・食育・食文化について

http://<wbr></wbr>www.da<wbr></wbr>ichi.o<wbr></wbr>r.jp/m<wbr></wbr>amoruk<wbr></wbr>ai/new<wbr></wbr>s/0806<wbr></wbr>2501/i<wbr></wbr>ndex.h<wbr></wbr>tml

 先週の日曜日に、タイトルのイベントに参加しました。日中、別の用があったので、途中からの参加。

Dscn3926  分科会2:「若者の有機農業ネットワークをつくろう」 のゲストスピーカーとして招待・参加しました。

 この分科会の参加者はざっと60名以上はいたと思いますが、短い時間ながら自己紹介があり、それぞれに有機農業に対する熱い思いを語っておりました。

 私もその中でも、少し長めに時間を頂き、自分なりの有機農業への思いを語りました。

 これからの有機も含めた農業の中で、大切と思うこと。
●私は有機農業には限定せず、今後の農業はどうなっていくかを考えているし、まずはそこからのスタートだと思うこと。
●自分や自分の野菜をちゃんとブランディングすること。
●農業に携わりながら、次世代がちゃんと継ぎたい、と思えるようにちゃんと収入を得ることが出来ること。
 。
●プロとして、しっかりと自立・結果を出すこと。そうでないと、本当に人の役には立てない。
●じゃれあいでない、ネットワークなら大歓迎。
●環境的・資源的なことを考えても、有機農業の可能性は高まるばかり。
●人の人との縁の大切さを感じる。有機とは農業の方法だけでなく、人のつながりも有機的じゃないと意味をなさないこと。などなど。。
 
  分科会後、若手ばかり10数名で飲みに行きました。

 関西以外で有機農業運動に携わっている方との交流は初めてだったので、とてもよい刺激になりました。 そして、改めて、ただ関心をもつだけではなくて、プレイヤーとして、参加することの大切さを感じました。
 それと共に大有研という、有機農業に携わることが出来るフィールドが自分にあることを、改めて感謝しました。

 この思いや経験を、今度は私以外の人も体験出来るように、いろいろと機会を作って行きたいと思っています。

 しかし、東京の日帰り、疲れた体には厳しいです。
あーあ、時間があったら、いろいろと食べ歩きしたかったなー。

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『野菜万歳』現代風俗研究会編

2008-06-26 | 農業・食育・食文化について

 執筆、メジャーデビューです。

 『野菜万歳』現代風俗研究会編 、http://<wbr></wbr>www.bk<wbr></wbr>1.jp/w<wbr></wbr>ebap/u<wbr></wbr>ser/Dt<wbr></wbr>lBibCo<wbr></wbr>llecti<wbr></wbr>onList<wbr></wbr>.do?bi<wbr></wbr>bId=30<wbr></wbr>13811
「料理人にとっての野菜」 森田龍彦 著 という形で寄稿させて頂いております。

 昨年にコナモン協会会長の熊谷さんから依頼があり、執筆しました。ほんと、私以外はそれぞれの食文化の分野で 第一線の方ばかりですし、現代風俗研究会という聞きなれない団体名も、後日凄い人の集まりだと知りました。。

 現在、月間で大阪の生産者の方をご紹介したコラムも書かせて頂いておりますが、こうやって一般の書店でも販売される書物に、自分が執筆したものが、食文化をテーマにしたものに掲載されるということは本当に有難いことです。

 料理人として、おいしい料理を作ることと同じくらい、食文化のことを知ること、伝えることが大事だと気づいてからの、わずかばかりですが、自分なりの経験談が綴っております。

 また、この文中に、天神坂のおやっさんを言葉が引用した文が数箇所あります。もちろん、ご本人にも読んで頂き、了承を頂いております。なので、私個人としても、とても思い入れのある内容となっています。

 さすがに、私個人の文章だけなら、恥ずかしくお勧め出来ませんが、私以外の方の食文化論を楽しんで頂くついでに、私の文章も読んで頂ければ幸いです。。。
(もし、読まれた方がおられました、ご感想お願いします。。)

 典座教訓には、日常の行い、特に食べ物を作る・食べるという生きるうえでもっとも根本的な行いから、悟りを開くことが出来ると記されております。飲食という、食べ物に携わることを生業にしているからこそ、美味の追求しながら、食文化の探求も大切なのだと思うこの頃です。

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第四回 若手勉強会。

2008-06-19 | 農業・食育・食文化について

 今回は、信楽の陶芸家さん・秋鹿の蔵人さん・犬鳴ポークの生産者・裏千家の茶道の先生・私の五人。

 前回は、日本料理の変遷について少し意見交換しましたが、今回は自身の仕事を取り巻く「期待と課題」。

 今回一番感じたことは、時代の変化。
 茶道でも陶芸でも、必要とされるものは絶えず変化していきます。また、畜産を含めた農業を取り囲む環境も年々変化していってます。

 その中でいかに自分や周りの方に納得してもらえるレベルを保つことが出来るか。「必要とされ続ける」ことを維持しながら、さらに進化することの必要性を感じました。
 またそのためには、やはり自分が携わる仕事の使命というか、存在意義みたいなものをしっかりと自分の中に持っておかないといけないな、とも感じました。

 しかし、参加者の皆さんほんと博学です。特に、食の根本である、農については とても詳しいです。流石やなー。


 最近、ばたばたと忙しい日が続いていますが、こうやって素敵な方々と出会い、お互いを高めあうことが出来る環境に、ほんと感謝です。 いや、この環境に甘えず、さらに自身を高めないと、まだまだ自分の目標にはたどりつけないです。

 今から、次回の陶芸家さんの勉強会が楽しみです。それまで、少しは勉強しておかないと。。。

 追伸ー今回の会場の「四季菜久富」さん。
     肩肘はらずに、お客様のおもてなしに使われるには最適のお店だと思います。ご馳走様でした。
   http://<wbr></wbr>www.ts<wbr></wbr>ujicho<wbr></wbr>.com/o<wbr></wbr>ishii/<wbr></wbr>restau<wbr></wbr>rant/R<wbr></wbr>esultD<wbr></wbr>etail.<wbr></wbr>do?sto<wbr></wbr>reId=1<wbr></wbr>5260

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畑から始まる大有研の活動

2008-06-14 | 農業・食育・食文化について

Dscn3879  大有研で始まった新金岡の畑の開墾セミナーですが、4月からスタートして現在も継続中です。

 畝作りから始まり、苗木の定植などを終えて、今から雑草との戦い、草抜きの季節となりました。 雑草と言っても、蓬やのびるなど食べることに出来る植物が普通に生えていて、人間側が勝手に雑草と一つくくりに して呼んでいるだけなのですが。。

Dscn3878  実際に、こうやって野菜を育てることは初めてなので、いろいろと発見がいっぱいです。野菜達の成長も見れて、かなり嬉しい。今回は、平鍬の使い方を少し理解しました。 ウーーン、先人の知恵は素晴らしい!!しかし、雑草との戦いは根気がいる作業です。改めて農家の皆さんに敬意!!

 大有研の若いスタッフたちも積極的に参加してくれて、ブログも更新されるようになってきました。 http://<wbr></wbr>daiyuk<wbr></wbr>en.see<wbr></wbr>saa.ne<wbr></wbr>t/
 (農作業への参加は、今からでも参加出来ますので、興味のある方は、ご連絡ください。)

 少しずつですが、スタッフ皆が主役の活動が出来始めた大有研。これからも応援・ご協力よろしくお願いします!!
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