古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

高校の同級会

2013-12-02 | 旅行
高校の同級会でした。11月28日3時過ぎ、飯田線の東栄駅(写真)に降り立つと、懐かしい顔ぶれが6名。駅前には郷里に住む同級生の数台の車が待っていました。
 今回の同級会は、満77歳の喜寿を祝う(本来は数え年で祝うのですが)同級会です。かつて、70名を数えた同級生、19名が既に世を去り、2名が植物状態などで連絡不能、健常者49名とか。そして今日の出席は33名。3分の2という高出席率は、みな人生をスタートした郷里を再訪する機会を喜んだのだろう。
車で12~13分、今宵の宿、「千代姫荘」という優雅な名の宿だ。
「ここは町営なの?」
「第三セクターです」
広間にはいっぱいの同級生が、久闊を叙して大賑わい。
「夕食の前に母校の跡地を訪ね、温泉に行こう」という。
車に分乗し、母校の跡地に。人口の減少から廃校になってから何年かな。体育館は撤去され、一棟の校舎のみが残されている。役場に転用する予定とか。それより驚いたのは北側に建てられた立派な木造平屋建ての小学校である。11億円余かけて今年の夏完成したようだ。
「国から補助金が出てるの?」
「9億円ぐらいは補助金だ」
公共事業について考えさせられた。公共投資の無駄を言う人は多い。しかし、公共投資がなければ食べていかれない人も多いのだ。
無駄になるとしたら、現地を離れた中央の役人が使い道を決めるからで、その意味で地方分権は必要だが、予算の使い方を決める中央の役人を地方に分散させないと、うまくいかないのでは?
 記念写真を撮影後、温泉に行く。この温泉も、竹下内閣の1億円ふるさと創生資金(ふるさとバラマキといえないこともない)を使って掘削した温泉だ。
 ゆっくりお湯につかってから、宿舎に戻る。
 夕食が始まると、女将が挨拶した。
「みなさんの還暦、此処で同級会をやっていただいたこと、覚えています。今回は喜寿の同級会、ありがとうございます」
「夕食の材料は、すべて地元産で、サトイモはだれだれさん、とろろの山芋はだれだれさん、ヘボ飯(蜂ノ子入りご飯)の蜂ノ子はだれだれさんの提供ですと、地元に住む同級生の名を発表した。」
6時から喧々諤々の懇親会でした。
小生の右隣に京都から来たタミコさんが座る。59年ぶりの再会だが、私の顔を見て「どなたでした?」と言う。
「NOZUEですよ」まぁ、59年も経つから思い出せなくても…
 そのタミコさん、カメラを出してあちこち撮影を始めた。みると、Panasonicのデジカメ一眼レフだ。
「いいカメラをお持ちですね」
「いいかどうか知らないけど、息子が買ってくれたの。
いい息子で、使え使えと、カメラやIpadなんか買ってくれるの」
「京都はどのあたりにおすまいですか?」
「伏見よ。秀吉の花見で有名な醍醐寺の近くです」
「ご主人はお元気ですか」
「おかげさまで、主人と二人だけで暮らしていたのが、息子が家を建てたから一緒に暮らせと言われて、孫を含めて一家7人の暮らしです」
いまどき珍しい親孝行の息子さんらしい。
左隣には奈良から来たM君が座った。
「とくに病気はないの?」と聞くので、
「今年の4月にメニエール病が出たんだけどね。その後発作が5月に1回、6月初めに1回あって、その後はまったく出ていない。治ったのかもしれない。
メニエール病って知ってる?」
「知ってるよ。女房がメニエール病なんだ。あれは、精神的にショックのあった時出る」と断言する。
9時に中締めとして部屋に引き上げ、今度は部屋で話し込む。(つづく)

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