古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

Qちゃん惨敗

2006-11-20 | マラソン
 TVにかじりつき、以下、私の東京國際女子マラソン観戦記です。

 下馬評は、高橋、土佐のマッチレース。スタート時、気温10.2度。晴天なら走りやすい気温だ。しかし、雨が降り出している。雨に濡れると体感温度はぐっと下がるから厳しいレースになるだろう。
 予想通り、高橋・土佐のトップ争いだが土佐選手の方が積極的に前に出る。土佐と高橋は6年前の名古屋で競い、高橋が優勝してシドニー出場権を得た。当時無名の土佐は相当離されたが2位だった。2年前の名古屋女子マラソン、高橋は出場しなかったが、出場した土佐が優勝して、ほとんど高橋と思われていたアテネの出場権を高橋から奪い取ってしまった。この2度のレースを目前で見ている。2度とも、土佐の粘り強さには驚嘆した。もしQちゃんが負けるとしたら、あの粘り強い土佐に負けるのなら以って瞑すべき。

 22Km辺でQちゃんが手袋を捨てた。スパートか?いや、依然として土佐選手の後ろにぴたっとついて行くだけ。オカシイな!相当疲れているんと違う?と思った。
 案の定、32Km手前、今度は帽子を捨てた。しかし、Qちゃんスパートできない!逆に見る見るうちに土佐選手に引き離されていく。
 やはり年齢は争えない。しのつく雨に身体が冷え切って筋肉が動かないのだろう。筋肉の若さが勝負を決めた!後は離されるばかり、40Km手前の1kmのタイムはなんと5分、素人のジョギングペースだ。「高橋 まさかの失速」と画面に出る。疲労困憊しているとは言え、あのQちゃんが1kmを5分もかかるなんて、まさに信じられない!資生堂の選手にも抜かれて3位に落ちた。
 土佐が2時間26分余でゴールした後、Qちゃんがゴールしたのは31分過ぎだった。フィニッシュした表情は静かだったが、私はいたいたしくて正視できない思いだった。どんな名選手も、いずれはこういう時期は来るのだ。
 こういう悪条件の中で42Kmを高速で走る通すことはもう無理なのだろう。
Qちゃんが、この次、勝つとしたら、天候条件に恵まれたレースのみと思う。
 Qちゃんの時代は過ぎたのかもしれない。そうであったとしても、初マラソンを別とすれば9回のマラソンで7回優勝、2位、3位各1回は、驚異的な成績で、時代を画した選手であることに違いはない!

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