古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

八十路坂同級会

2017-06-13 | 旅行

 

10日、高校の同級会が開かれた。

11時半、家を出て豊橋に向かう。12時40分豊橋着。飯田線の時間にはまだ1間あったので駅2Fの喫茶店で時間をつぶし、13①時半頃乗り場に行く。奈良から来たM君がベンチに腰を下ろしていた。隣に座って、「元気?」、「うんなんとか」話し込む。

13時41分の「天竜峡行」が来た。乗り込むと懐かしい同級生の顔があちこちに。鈍行電車だから、あちこち止りながら山間に入っていく。湯谷温泉を過ぎると、川が線路に近い。「豊川」の上流だが、地元の人が「板敷川」と呼ぶ美しい流れだ。岩の板が敷き詰められたような美しい流れで、確か井上靖の小説で、この辺りの川の美しさを描いた小説があった。小説の題名が思い出せない。私が10代に読んだ小説だから、昭和31年までの井上靖の作品をすべて読んでみて、題名を思い起こしたい、と思っているが、まだ果たせずにいる。3時10分ごろ「東栄駅」に着く。豊橋から1時間半の旅だった。

 駅には同級生が4~5人車で迎えに来ていた。過疎化でバスも採算に乗らず廃止になっているので迎えの車である。「やぁ久しぶり!」。車に乗り込み15分ぐらいで、山間の宿に着く。「「千代姫荘」という町営の宿泊施設である。

入り口にチェーンソーアートのベンチが置いてある。

 受付を済ませた後、割引券を貰って、町営の温泉に行く。割引券を渡し320円の入場料を払い風呂に入る。割引なしにいくらの温泉かな?と掲示を見たらひとり650円と出ていた。

 確か竹下内閣の時だったが、各自治体に1億円ずつ配布したことがあった。バルブ時のバラマキだったが、おかげでできた温泉である。日本は火山国だから、どこでも掘れば温泉は出てくる。

「本当に温泉?それとも沸かしているの?」。聞くと「源泉は32度くらいだから沸かしている」の返事。1時間ほどで宿に戻る。

幹事が作成してくれた名簿を見ると、卒業時70名(男40、女30)だったのが、生存者は46名(男21、女25)で出席者は26名(男11、女15)だった。「八十路坂同級会」と銘打った同級会だが、80を超えると、女の方が元気であることは明らかになる。

 夕食会は地元産の食品に舌鼓。お酒も地元の銘酒「空」を出してくれた。「志多ら和太鼓」の出演が興をそそる。地元の廃校になった小学校を根拠地として全国から集まる若人が腕を磨き各地に公演しているとか、実際4人の出演者の内一人は香川県から来ているという。

 カラオケが始まる。「何か歌え」と言われて「小樽運河」を歌う。

「精進落としの酒を飲み、別の生き方あったねと、

40路半ばの秋が逝きセピア色した雨が降る」というあの歌。「80路半ば」の唄は無いので「40路半ば」をうたうことにしたのだ。

 9時前、宴を終えたが、会場は徹夜でつかえるから2次会で心行くまで語ってほしいとのことだったが、年の所為ですっかり疲れていたので「二人静」という典雅な名の部屋に引き上げ休んだ。

 あくる日は8時に朝食・配膳い来た女性に「NOZUEさんの弟だよ」と私を紹介された。「お兄さんに良く似ていらっしゃる」という。実家の前の家の奥さんとのこと。町営施設で、地元の奥さん方がパートで働いているのだ。

朝食後「次の同級会の幹事を決めよう」となって、私が指名された。80を過ぎると、幹事をやれる元気な人が少なく成るから、元気なものがやるしかない、と引き受けた。

9時15分JRの駅に送ってもらい同級会を終えました。

 


最新の画像もっと見る