古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ライフプランセミナー

2006-11-21 | Weblog・人生・その他
 18日の土曜日、D社の退職予定者を対象とする「ライフプランセミナー」に招待されました。退職後の生活の体験談を話せというのです。

行ってみると、15~16人(奥様と一緒の人も)。顔ぶれを見て、私より一回り若い連中です。私の退職からもう10年余が過ぎたのですから当然ですが歳を感じましたね。以下、当日話したこと。

『三つのことをお話したいと思います。
1.人間の身体は、そして頭も使っていないとダメになるということ。
2.常日頃、身体を鍛えていても、かかる病気があるという話。
3.退職したら、すべての手続きは自分でやらないといけない、という話です。

 養老猛司さんという解剖学の先生がいます。「バカの壁」というベストセラーで有名ですね。人間の身体を形作る細胞は入れ替わるのだそうです。養老さんの説によると、「7~8年で、一部の細胞を除いて、全部入れ替わる」。

 となると、10年前の私と、今の私とは、物質的にいうと、まるきり別の存在ということになります。
 で、ここからは養老先生の説でなく、私の仮説です。

 細胞が入れ替わるということは、新しい細胞を作って古い細胞と取り替えるという意味です。つまり、時々刻々新しい細胞が私たちの身体の中で出来てゆく。新しい細胞を作るためには、栄養分が必要です。その栄養分は食べたものが身体のそれぞれの細胞に分配されています。その分配の仕方に偏りがあるのです。

 それは、日常欲使われる細胞のところに沢山栄養が配分されて、新しい細胞を作る。日常あまり使われない細胞には栄養分が配分されないので、新しい細胞ができない。そういう細胞は古い細胞が死んでも新しい細胞ができないから、その部分が痩せ細っていく。

 頭脳についても同じことが起きます。 脳も身体の一部なのです。
 要するに、機械は使うと磨耗で磨り減っていく。古くなります。ところが人間は使わないと古くなってダメになっていく。
 早く、あの世に行きたい方は、何もせずにいると早く往生できるわけです。



 では身体を鍛錬していれば病気にもかからないのかというと、必ずしもそうでないという話をします。
 4年前、OB会のバス旅行で安曇野へ出かけました。バスに乗ってしばらくしたら、尿意を催しました。最初の休憩場所で、トイレに入りましたが、出したいものがいくら頑張っても出ないのです。
 結果、安曇野日赤病院に運ばれて、前立腺肥大を起こしていることが分かりました。

 8月、名古屋の国立病院で手術を受けましたが、この種の病気はどれだけ身体を鍛えていても時期がくれば発病する。
 でも、こういう病気には対応する方法があります。
 男性だったらお兄さん、女性だったらお姉さんが、老齢になったときどんな病気になったか?その時、どんな症状が出たかを聞いておくことです。
で、その症状が出たとき専門医師に相談すれば良い。

3番目の話です。
 入院手術して退院のとき医療費の請求が16万円弱でした。
確か、9万円ぐらいを越す医療費を払った場合はその額を上回る分は国保から払い戻しがある、と記憶していました。
 そのうちに国保から通知が来るだろうと思っていましたが、全然来ません。
翌年3月、確定申告に行った帰り、区役所に寄り病院の領収書を見せて尋ねました。
「払い戻しの通知は昨年送りましたよ」と言うのです。
「受け取ってないよ」、「確かに送りました」と押し問答でしたが、最後は、還付の手続きをして6万円余を受け取ることが出来ました。

 会社に在職中は、こうした手続きは人事とか労務とかに専門家の担当者がいてやってくれるのです。しかし、退職後は全部自分でやらないといけないのです。

 と言っても、難しいことはありません。先輩が沢山いますから、聞けば分かるのです。

 以上、退職後の生活で心すべき3点について話しました。 』

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