22日の中日朝刊に載った記事二つ。観ている人は診ている、と感心しました。
以下、ドラゴンズ選手の視力のサポートをしているキクチメガネ加藤さんの記事.
【中日が首位ヤクルトを猛迫する9月中旬。名古屋ドームのコーチ室前で落合監督と目があった。
手招きされて部屋に入ると、監督が「最近さあ、おまえのところで検査して視力が悪かったやつはおらんか」
と切り出した。・・・加藤さんはピンときた。「強いて言うなら和田さんですね」。
すぐさま監督が「そうだろう」とうなずいた。
9月18日、和田選手が二軍落ちしたのも「視力をなんとかしてこい」という監督のメッセージだ。
名古屋市東区のキクチメガネ本店。向かい合う加藤さんに、和田選手は
「眼鏡は絶対に無理。打つときにボールがゆがんで見える」と打ち明けた。
二人の結論はコンタクトレンズ。目が乾くのが難点で一度は断念した。目薬や風除けのサングラスで補うことにした。
「だいぶ慣れて、調子が良くなった」と和田選手。主砲の復活劇の始まりだった。】
もう一つ、同日の中日の記事から。
【オリックス時代からイチローを研究している湯浅教授(中京大学スポーツ科学)。
今季のイチローの全打席を映像でみた。「例年よりスイング速度が4~5km落ちていた」という。
これまで最速158.~159kmで、常時150kmを越えていたが、
今季は「日本の主力打者並み」の147~148kmに落ちることも。
「結果的に力強い打球が打てず、内野手や外野手の間をぬく安打が減った」と分析する。
内野安打が今季は42本と昨季より22本も少ない。
単純に脚力が落ちたと考えることも出来るが、湯浅教授は
「盗塁数は例年と変わらないので説明がつかない」。
それよりも肩周辺にある肩甲骨や鎖骨の動く範囲が狭まったと推測
「イチローは野手からしたら打たないだろうという球も打てた。結果、守備の反応がわずかに遅れ、
一足早く一塁に駆け込んでいた。しかし、関節が硬くなったことで難しくなった」
では、再度200安打を達成するにはどうしたらいいか。
教授は二つのポイントを挙げた。一つは衰えた筋肉の強化だ。スイング速度の低下には
脇腹にある腹斜筋と尻にある中臀筋が関係する(これらを強化するトレーニングが必要)。
もう一つは肩周辺の柔軟性だ。体が硬いイチローは打席に立つ前、
よく相撲の四股を踏むように両足を開き、肩を逆の膝の方にねじるような動きをしていた。
「肩の動く範囲を広げる一つの動作だった」と湯浅教授。今まで以上に力を入れる必要があると強調した。】