ディア・フレンズ

2007年06月14日 | 佐野元春 Radio Days

■ディア・フレンズ
JFN系列全国ネット 2007年6月13日(水) 11:00-11:30
DJ:赤坂泰彦
GUEST:佐野元春

Playlist
君が気高い孤独なら / 佐野元春
Rumblin' Man / The Allman Brothers Band
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・アルバム『COYOTE
このアルバムは「コヨーテ」と呼ばれるある一人の男の視点で切り取った12からなるロード・ムービーであり、その映画の架空のサウンド・トラック盤という設定で作られた新しい音。

・アルバム『THE SUN』から3年
「3年間はライヴの3年間でしたね。全国ツアーを2回行っていました。全国ツアーを行いながらレコーディングもしていた。そういう感じです」と元春。

・デイジー・ミュージック・レーベルを立ち上げて
「自由になりましたね。束縛なく音楽を作り、束縛なく音楽をそれを必要とする人に届けて行きたい、それが僕の理想なんですね。で、これが10年前ですと、それがなかなか難しかったんですけれども、インターネットをはじめとする、それを届ける方法が増えてきたので、ここにきて一気にレーベルでやりたいことをやろうということですね」と元春。

・コヨーテ男
「どういう男かって言うと、いい奴か悪い奴かでいうと、どっちかといえばバッドなやつなんですね。自分に正直に生きてるので、時々、法からはずれてしまう。いわゆるアウトロー・タイプの人間です。そして自分の中に何が正義か、何が悪かという絶対的な価値観はない。彼の中にあるのは"生き延びてゆく"ということに一番の価値を置いてる、そういう人間なんですね。そういうバッドなやつなんですけれど、意外に人の痛みについては感じちゃうところもあるので、仲間たちからは、意外といい奴なんじゃないか、と言われてる。そういう男ですね」と元春。
「前作の『THE SUN』は自立した人たちの喜怒哀楽を歌にしていったもので、世代でいえば、養われる側から養う側に回った人たち、働かなくていい立場から働かなければいけない立場に回った人たちの喜怒哀楽を曲に落とし込んだ。だからいろいろな人の人生が『THE SUN』にはあった。『THE SUN』がそういう群像のアプローチで作ったので、今回は常識とか日常に生きている一般の人たちではなくて、少しアウトローを主人公にしてアルバムを作ってみたいと思いました」と元春。
「現代は何が正義か、何が悪かと簡単に割り切れる時代ではなくなってきている。一旦、ロウ(Law)から外れた人間の視点で"愛"とか"社会"とかそうしたものを見てみたかったんですよね」と元春。
「よく曲を書く時には僕にひじょうに近い誰かを主人公にして、その彼や彼女に何か喋ってもらったりするんですね。でも、世の中があまりに複雑だとそうしたキャラクターだとちょっと弱くて、もうちょっと強いキャラクターを持った人に物を言わせないと現実に太刀打ちできない。いってみれば『COYOTE』というアルバムは、今までになく自分のアルバムでは寓話的なアルバムだということです」と元春。

TOYOTA SOUND PORTRAIT
今日のトーク・セッションのテーマは「ビート・ジェネレーション」。佐野元春はこの夏に'80年代監修していた雑誌「THIS」に掲載した「ビート・ジェネレーション」に関するコラムやインタビューをまとめた単行本『コヨーテ、荒地を往く』を発売する。

・コヨーテ、荒地を往く
「もちろん僕はリアル・タイムでビート・ジェネレーションの本を読んだわけではないので、同じ時代に震えながら何かを感じたというのではなく、ずっとずっと後になってからですね。例えば僕が十代の頃に聴いていたボブ・ディランに影響を与えたのがビート・ジェネレーション、アレン・ギンズバーグであったりということを物の本で読めば、それを遡って調べるという具合でしたね。あるいは、ビート・ジェネレーションの影響と言えばディヴィッド・ボウイもそうですし、クラッシュもアレン・ギンズバーグと共作したりとか、そうした作品もありましたよね。で、僕が思うにロックンロール音楽とビート・ジェネレーションの作家たちの作品はどっか相通ずるものがあるし、ビートたちの精神といったものが現代のソングライターたちに与えてる影響というものは、僕は少なからずあると思うんですよね。ただ日本ではその辺の研究がほとんど成されてはいなくて、独自でやってるという感じです」と元春。

・Rumblin' Man
赤坂「今日のドライヴィング・ミュージックのリクエストなんですが、オールマン・ブラザーズ・バンドのRumblin' Man。ちょっとアクセル踏み込みたい曲ですけれど(笑)。これは正にそれですか?」
元春「そうだね。米国にいた時、長い長いハイウェイを走っていて、どんな曲を聴きたいかっていうと、やっぱりオールマン・ブラザーズのこの曲でしたね」
赤坂「どの辺、走ってたんですか?」
元春「東から西。当てもなく」
赤坂「いいですね。一度行ってみたい」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サウンド・ストリート21

2007年06月13日 | 佐野元春 Radio Days

サウンド・ストリート21 「Motoharu Radio Show」
2007年6月12日(火) 23:00-24:10
DJ:佐野元春
GUEST:小松シゲル、高桑圭、深沼元昭

Playlist
君が気高い孤独なら / 佐野元春
DJ! DJ! ~とどかぬ想い / ノーナ・リーブス
Tomorrow Night For Sure / Curtis Mayfield
Water On / Curly Giraffe
Box Of Rain / Grateful Dead
エンプティ・ハンズ / Mellowhead feat.佐野元春
Rock The Casbah / The Clash
荒地の何処かで / 佐野元春
黄金色の天使 / 佐野元春
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・『COYOTE』特集
6月13日発売ニュー・アルバム『COYOTE』のレコーディング・セッションに参加したドラムス小松シゲル、ベース高桑圭、ギター深沼元昭の3人をゲストに迎えての『COYOTE』特集。

・小松シゲル
ノーナ・リーブスのドラマー小松シゲル。ノーナ・リーブスのバンド名の由来は、バンド全員がR&B、モータウン、スタックスの音楽が好きで、架空の黒人の女の子が歌っているようなイメージにしたいということになり、マーヴィン・ゲイの娘さんで女優のノーナ・ゲイと、'60年代に活躍したマーサ & バンデラスの中心人物だったマーサ・リーブスの名前をくっつけてバンド名にしたという。ソウル・ミュージックが好きな者どうしで、アイズレー・ブラザーズをギターでやる、というのがバンドのコンセプトだったとか。
「僕なんかも同業の新世代の音楽を聴くのが好きなんだけれども、明らかにブルースがある音楽と、ブルースがない音楽と二つに別れるんだよね。だけれども今回僕の新作『COYOTE』に参加してくれた三人のミュージシャン、小松くん含めてね、みんな表現のどこかにブルースがあるんですよね。それは僕なんかわかるんだけどね」と元春。

・DJ! DJ! ~とどかぬ想い
「小松くんがこのレコードの中で叩いていたドラムのスタイルを僕らの世代では"フッチー・タッチー"、ファットとスネアの音がこう聴いてると、フッチー、タッチーってね。でも、米国のロック・バンドでジャム・バンド・オリエンテッドなね、PHISHというバンドがいるでしょう。あのドラムも、まあPHISHなんていうとオルタナティブ・ロックというイメージがあるかもしれないけど、実際ライヴのプレイを見てみると、ディスコ的な"フッチー・タッチー"がすごく多いんです。しかも正確で、同じ事やってるんだけれど、だんだんだんだん気分盛り上げてくれるようなそういうドラム。だから僕はねPHISHのドラマーを少し小松くんのドラムの中に見てるんですよ」と元春。

・Tomorrow Night For Sure
小松シゲルの音楽的なルーツの曲。カーティス・メイフィールドの「Tomorrow Night For Sure」は「DJ! DJ! ~とどかぬ想い」の元ネタともいえる楽曲。

・高桑圭
高桑圭はワウワウヒッピース、ロッテンハッツ、グレート3、オネスティという音楽のキャリアがある。現在はソロでカーリー・ジラフをやっている。楽器演奏より曲作りのほうが好きなんだそうで、カーリー・ジラフの曲は実は15年くらい前に書いた曲が多いという。それくらい寝かせたほうがいい感じになってるのだという。
「それはね、いい方法かもしれない。僕はね、詩がそうですね。何か思い浮かぶとメモ書きして、仕事場戻って、詩のメモをポーンと放り投げる箱があるんだけれども、そこに貯めていく。半年くらい経って、でまた読み返してみて、ゴキゲンなものは残っていくんだけれど、ウーンっていうのは捨ててちゃう。時間が経ってまだピンとくる言葉は何かあるんじゃないかと思って、でそれを中心に曲を作るっていうのはあるね」と元春。

・Water On
カーリー・ジラフのファースト・アルバムに入ってる曲。

・Box Of Rain
高桑圭の音楽的なルーツの曲。グレートフル・デッドの「Box Of Rain」。
元春「デッドが構築しているユニヴァースというのかな、宇宙というのかな。これはとてつもなく大きいもんね。僕の世代だと、グレートフル・デッドが素晴らしいと思うのは、ああしたロックンロールの現場にいる人たちで、古い人たちなのかなと思うんだけれども、インターネットですとか、新しいメディアへの取り組みが異常に早かったんですよね。'60年代の音楽を聴いて育った世代から見ても、グレートフル・デッドというのは米国ロックでも特別な存在だし、ただのヒッピーの集まりというよりかは、もっとヴィジョンがしっかりしているね...」
高桑「僕はヒッピー・ムーヴメントってあんまり興味がないんですよね。だから、そういう聴き方はしてないんですけども、自由っていう意味を考えさせられる感じっていうかね...」

・深沼元昭
1996年のアルバム『FRUITS』に収められた「水上バスに乗って」のレコーディングに参加したのがプレイグス。現在はGHEEE(ギー)というバンドのギタリストとして活動をはじめたところ。フロント・マンから解き放たれてリラックスして楽しんでいるという。

・エンプティ・ハンズ
2005年に発表した楽曲「エンプティ・ハンズ」。今やメロウヘッドの代表曲となっている。
「詩を聴いてメロディーを口ずさんでみると、まるで自分がいつか書いたかのような乗り移りが簡単にできるというか、ピシッと自分でフォーカスあったような気がした。自分の製作じゃないバック・トラックにヴォーカルを入れるというのはキャリアの中でなかったことなんですよ。なのにハマッちゃうみたいなね」と元春。

・Rock The Casbah
深沼元昭の音楽的なルーツの曲。クラッシュの「Rock The Casbah」。
あのパンクの時代は第三世界からの音楽がロンドンに流入して人種を超えて音楽のミクスチュアがあった。クラッシュも今聴くとリズムのヴァリエーションが豊かで、ただのパンクのバンドではなかった。アメリカでも一定の評価があった。

・『COYOTE』楽曲解説
「星の下 路の上」は一度レコーディングしたが、数日後に「やらかいグルーヴでいこうぜ」と再レコーディングしたそうだ。それでテイク1かテイク2で録ったものが3トラックEPに入ったという。アルバム・ヴァージョンはキーボードなしの「骨をきっちり見せる」ミックスにしている。

・荒地の何処かで
録り終わった後、キヨシ(高桑)が「佐野さん、僕が感じている'60年代音楽のいい部分がこの中にあるんですよ」と言ったそうだ。深沼は元春のギター・カッティングに寄り添うようにギターを弾いたという。
元春「でも、ギターのサウンドが深沼だなぁっていう(笑)。どんなフレーズ弾いてもね」
深沼「そうですね。これは恥ずかしいくらい自分らしいなって」

・君が気高い孤独なら
すごくキャッチーな曲。元春はノーナ・リーブスやグレート3を聴いた時にこういうモータウン的なアップビートは喜んでやってくれるんじゃないかと思って素材として持って行ったという。
「ドラムのフィルでロールがプルルルって入って、またグルーヴィー。あれは小松くんの正しい解釈。あれこそ僕が欲しかったフィル。それを言わないで出てきたのでこれは素晴らしいなって思ったんだよね」と元春。

・折れた翼
最初はイントロからフォーリズムでやったのだが、元春が手術してワンコーラスはギターとピアノにウィスパーで出て、途中から最後に向かってスクリームになる形にした。

・呼吸
元春のソロだがコーラスで深沼、小松、片寄が参加。高桑が仕事でいなかったので片寄を呼んだという。

・ラジオ・デイズ
1曲の中で3回テンポが変わるし、転調して知らないうちにまた元に戻る。レコーディングはスリリングで楽しかったという。

・Us
言葉を中心にして曲を作ったので小節が変則的だったという。「知的すぎた」という反省があり、一度持ち帰り整えてから、「せーの」でレコーディング。エンディングに向かうスリリングな感じがいい。レコーディングでは元春の動きを見ながらついて行ったのだとか。

・壊れた振り子
'70年代のクロスビー、スティルス、ナッシュ & ヤングににおいが似ている。バッファロー・スプリングフィールドとか。ハーモニックスで始まってる。ミックスしてゴキゲンだったという。

・世界は誰の為に
レコーディングの空き時間にアイディアが浮かんでセッションして作った曲。

・コヨーテ、海へ
アルバムの表題曲といってもいい曲。7,8分もある曲だが、詩を聴きながら演奏したので、飽きさせることなく聞かせられる楽曲。アルバムのベスト・トラック。"この世界を信じていたい"と元春が歌い終わった時に、小松シゲルがキックとトップを同時に「ターン」と鳴らしたのだという。

・黄金色の天使
バンドが一丸になってる感じがレコーディングの時からあったという。録り終えた時にラスト・ナンバーになる予感があったそうだ。この温かみ、それまでの曲を包容する力があったからだという。

■リクエスト・お便りの宛て先:
リクエスト・お便りの宛て先:
〒150-8001 NHK-FM「サウンド・ストリート21 佐野元春」係
e-mailで送れるホームページはサウンド・ストリート21

■今後の予定
来週もひき続きゲストに小松シゲル、高桑圭、深沼元昭を迎えて新作『COYOTE』の話題を中心に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DaisyMusic Hot-caster

2007年06月12日 | 佐野元春

<script language="javascript" src="http://www.moto.co.jp/coyote/blogplayer/blogplayer.js" type="text/javascript"></script>

DaisyMusicが提供する専用ブログ・プレーヤー「DaisyMusic Hot-caster」を貼り付けました。でもこのgooブログではブログ設定を変更しないとブログ・パーツが表示されないんじゃないかと思います。

うまく表示できてなかった時は、個人サイトSITEDOIのほうを見てください。そちらにも貼り付けています。

■今後のメディア出演情報
12日(火)
・「サウンド・ストリート21」NHK-FM 23:00-24:10

13日(水)
・「ディア・フレンズ」 JFN系列 11:00-11:30
・「ミュージック・スクエア」 NHK-FM 21:10-22:45
・「SONGS」 NHK総合 23:00-23:30
・「ウェンズデー J-POP」 NHK衛星第2 24:00-24:39
・ 「魁!音楽番付VEGAS」 フジテレビ 24:45- (関東)
・ 「THE UNIVERSE」 J-WAVE 26:00-28:00(関東)

14日(木)
・「ディア・フレンズ」JFN系列 11:00-11:30

17日(日)
・「新・堂本兄弟」CX系列 23:15-23:45
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Denim

2007年06月11日 | 山下達郎

SITEDOIに竹内まりやの『Denim』のレビューをアップしました。

先週発売された「関西版ぴあ」にまりやさんのロング・インタビューがありました。オフィシャル・サイトの活字プロモーションには出てなかったので驚きました。インタビュアーは渡辺亨さん。全5ページ、充実の内容です。まりやさん、来年デビュー30周年。そのことに触れて、「これまでの足跡を辿るようなベスト盤を作りたい」と話しています。そして「叶うことならライヴでファンに会いたい」とも。渡辺亨さんはまりやさんのことを「恋愛小説家」と称える一方で、ヴォーカルに「少年性」が内包していると書いています。「僕」と歌う「Never Cry Butterfly」を大絶賛。

関連リンク
・アマゾンの『Denim』通常盤のページにはまりやさんのサインがアップされてます。メッセージ付きです。

・産経新聞に掲載されたまりやさんのインタビューがウェブにアップされています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2007年06月10日 | Sunday Song Book

<06月10日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
みんなひとり/竹内まりや "DENIM"
TELL ME TO MY FACE/THE HOLLIES "FOR CERTAIN BECAUSE" '66
KISS ME BABY/THE BEACH BOYS "THE WARMTH OF THE SUN" '07
RIDE MY SEE-SAW/THE MOODY BLUES "LIVE AT BBC" '07
LOVE YOU ETERNALLY/CHRIS RAINBOW "WHITE TRAILS" '79
TONIGHT IS THE NIGHT FOR LOVE/AL JOHNSON "BACK FOR MORE" '80
2000tの雨/山下達郎 "SONORITE" '05('78)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
まりやさんは5月23日発売ニュー・アルバム『Denim』の全国キャンペーンが一段落した。息つく暇もなく次のシングルの歌入れ。リズム録りは基本的なところは終了していて、今週はブラスのかぶせとコーラスをやる予定。今週から来週にかけて締め切りがあるのでスタジオ暮らしの日々だとか。

・みんなひとり
ニュー・アルバム『Denim』収録曲。オリジナル・コンフィデンスでアルバム・チャート2週連続1位となった。

・TELL ME TO MY FACE
ホリーズ1966年のアルバム『FOR CERTAIN BECAUSE』は、それまでカヴァー曲でヒットを出していたが、アラン・クラーク、トニー・ヒックス、グラハム・ナッシュの三者、「クラーク/ヒックス/ナッシュ」でオリジナル曲を書いてヒット曲をたくさん出していく、そのとっかかりとなったアルバムで、全曲オリジナル。「TELL ME TO MY FACE」はA面の3曲目に入っていた隠れた名曲。この曲はキースがカヴァーしている。

・KISS ME BABY
ビーチボーイズのベスト・アルバム『THE WARMTH OF THE SUN』はリアル・ステレオ・ヴァージョン、ニュー・ステレオ・ミックスが満載されている。
「これ、寝しなに聴きますと、ウルウルときます」とタツローさん。
「KISS ME BABY」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは初出ではない。
「我々が'60年代にビーチボーイズを聴いておりました、EMI/CAPITOLでの擬似ステレオ・ヴァージョンを思い出します。本来我々が知ってるビーチボーイズのあの拡散した感じ(笑)、それにちょっと近い感じを持ちまして、なんか昔に戻ったような気がしております」とタツローさん。
1965年のアルバム『TODAY』収録曲で、『TODAY』はモノラルで発売されていた。キャピトルはそれを嫌い、当時は擬似ステレオで発表していた。4トラックス・レコーディングなので、それを今リミックスしてリアル・ステレオ・ヴァージョンにして出たヴァージョン。
「美しいロッカバラードなんですけど、途中の転調が素晴らしい。ブライアン・ウィルソンならではのコード・プログレッション。素晴らしい名曲でございます」とタツローさん。

・RIDE MY SEE-SAW
ムーディー・ブルースの『LIVE AT BBC』も最近出たばかり。1967年から1970年にかけてBBCの番組に出演した時の音源を全部集めた2枚組CD。「RIDE MY SEE-SAW」は1968年7月16日にBBCの番組「TOP GEAR」に出演した時の演奏。
「私も来日公演見に行きましたけれど、もうとにかくドラムが滅茶苦茶上手い。こういう曲をやりましてもレコードのグルーヴと全く変わらない」とタツローさん。

・LOVE YOU ETERNALLY
クリス・レインボウはイギリスのシンガー・ソングライター。日本ではほとんど無名。セッション・シンガーとしてアラン・パーソンズとかキャメルとかで歌を歌っている。自分のアルバムはビーチボーイズのブライアン・ウィルソンにとても深く影響を受けた一人多重コーラスの、華麗なるブリティッシュ・ポップスの、良質な部分が溢れている。「LOVE YOU ETERNALLY」は1979年のアルバムに収められている。
「"僕は君以外の人間と暮らしたくはないんだ/僕が言いたいのはそれだけ/今もこれからも君だけを愛してるよ" 熱烈なラヴ・ソングでございます」とタツローさん。

・ジューン・ブライド特集
17日と24日は「ジューン・ブライド特集」。結婚の歌、ウェディング・ソング、ブライダル・ソングそのようなものを特集する。来週17日は邦楽編、再来週24日は洋楽編。番組で今月結婚するカップルをお祝いするプログラム。

・プレゼント
EDWINの『Denim』特製ランチョン・マットを30名様にプレゼント。
ランチョン・マットにはト音記号が描かれている。
6月一杯まで受け付けている。

・大阪フェスティバルホール取り壊し
取り壊し反対だと番組内で吠えたところ、かなり反響があったという。夏近くにまたまとめて紹介する予定。
「用事で大阪に行きますので、その時に取材をしてきまして、それで少しまた吠えてみたいと思っています。大阪フェスぶっ壊すの断固として反対でございますので、ひき続き吠えるだけは吠えてみようという感じでございますが(笑)」とタツローさん。

・TONIGHT IS THE NIGHT FOR LOVE
アル・ジョンソンは'60年代のはじめから活動していて、ワシントンD.C.のユニシックスのリード・ヴォーカルとしてデビューした。その後ソロになり、作曲家、プロデューサー、アレンジャーといろんな形で活躍をした。今までにアルバムを3枚出していて、1枚目の『PEACEFUL』は隠れた名盤。1978年に「マリーナ」というマイナー・レーベルから出ている。'80年にコロムビアから出た『BACK FOR MORE』は人気のある1枚。'90年代にもう1枚出している。
「TONIGHT IS THE NIGHT FOR LOVE」は『BACK FOR MORE』のB面の2曲目に入っている。ノーマン・コナーズがプロデュース。

・2000tの雨
2011年の地上波デジタル化に伴い610メートルの新東京タワーが建設される。
「バベルの塔の世界が現実のものとなってくる今日この頃でございますが。そういうものがいくら空に伸びても心は空に届かないという気持ちを25歳の時に歌ったのが『2000tの雨』」とタツローさん。

■プレゼント・リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月17日は、「ジューン・ブライド特集 邦楽編」
06月24日は、「ジューン・ブライド特集 洋楽編」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sound Street 21

2007年06月06日 | 佐野元春 Radio Days

サウンド・ストリート21 「Motoharu Radio Show」
2007年6月5日(火) 23:00-24:10
DJ:佐野元春

Playlist
Brown Eyed Girl / Van Morrison
How Could We Still Be Dancin' / Brian Wilson
Walkin' In The Sun / Travis
Reason For Living / Roddie Flame
Nothing Clings Like Ivy / Elvis Costello
月夜を往け / 佐野元春 and The Hobo King Band
太陽 / 佐野元春 and The Hobo King Band
希望 / 佐野元春 and The Hobo King Band
地図のない旅(Live) / 佐野元春 and The Hobo King Band
観覧車の夜(Live) / 佐野元春 and The Hobo King Band
星の下 路の上 / 佐野元春
ヒナギク月に照らされて / 佐野元春
裸の瞳 / 佐野元春
君が気高い孤独なら / 佐野元春
ズッキーニ ホーボーキングの夢(インストゥルメンタル) / 佐野元春 and The Hobo King Band
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ラジオ・デイズ
「久し振りですね、このNHKのスタジオ。僕は以前'80年代に毎週月曜日にこのスタジオから音楽番組を届けてました。モトハル・レディオ・ショウですね。覚えてくれている方もいると思います。あの頃とスタジオの雰囲気はほとんど変わっていませんね。目の前のマイクロフォン、キュー・ボックス、そしてちょっと汚れた壁。いいですよね。今夜再びあの時と同じ雰囲気で番組を届けられるのをとてもうれしく思っています」と元春。

・Brown Eyed Girl
元春のフェイバレイト・シンガーのひとりがヴァン・モリソン。
「音楽に向かう姿勢、楽曲の素晴らしさというのもそうなんですけれども、なんといっても彼のソウルフルな歌声、アイルランドを代表する素晴らしいシンガーだと思います」と元春。

・サウンド・ストリート「モトハル・レディオ・ショウ」
元春が担当していたのは1981年4月から1987年3月までの約6年間。番組のモットーは"Less Talk, More Music"。6年間に約2000曲以上レコードをかけたという。途中、活動の場をニューヨークに移した時(1983年から1984年にかけて1年間)も「モトハル・レディオ・ショウ・イン・ニューヨーク」として番組は続けた。

・How Could We Still Be Dancin'
ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンのアルバム『Gettin' In Over My Head』からの1曲。 エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、ポール・マッカートニーといった古くからの友人たちが参加している。

・インディペンディエンテ
以前イギリスに「インディペンディエンテ」というレーベルがあった。アンディー・マクドナルドという人物が主催している。元々は「ゴー・ディスクス」というレーベルを運営していた。このレーベルにはラーズ、ビューティフル・サウス、ポール・ウェラーといったアーティストが所属していた。「少数精鋭」というのがポリシーでこれまでにもいいレコードをたくさん残してきている。残念ながら「ゴー・ディスクス」はポリグラムに吸収されて活動を終えている。そこのレーベル・プロデューサーであるアンディー・マクドナルドが最近新しいレーベルを作った。それが「インディペンディエンテ」というレーベル。徐々に名前が知れ渡ってきている。このレーベルには現在、トラヴィス、ロディー・フレイムといったアーティストが所属している。レコードの製作はするけれどもアーティスト活動への拘束は一切しない、アーティストにはインディペンデントな自由を与えて、しかし作品の配給はメジャーと同じ販売網で売るという方針を打ち出している。
イギリスの独立レーベルといえば古くは「ラフ・トレード」という素晴らしいレーベルがあった。今でもある。レーベル・プロデューサーはジェブ・トラヴィス。最もうまくやっているインディペンデント・レーベル。レーベルをはじめたのが'70年代。現在でもニュー・アーティストの発掘に力を注いでいる。
インディペンディエンテ・レーベル所属のアーティストを二組紹介するといってかけたのがトラヴィスとロディー・フレイム。

・ロスト・ハイウェイ
米国のレーベルで元春がいいなと思うのが「ロスト・ハイウェイ」。どちらかといっと、いい意味で米国音楽の保守的な面を大事にしているレーベル。ジョニー・キャッシュ、ヴァン・モリソン、ライアン・アダムス、最近ではエルヴィス・コステロがこのレーベルに所属しているルシンダ・ウィリアムスと一緒にデュエットしたいという理由でレーベルを移籍したという話。リスナーだけじゃなく玄人にも受けがいいレーベルだといっていい。その「ロスト・ハイウェイ」からエルヴィス・コステロのアルバム『The Delivery Man』から「Nothing Clings Like Ivy」(この曲でコステロとデュエットしているのはエミルー・ハリス)。

・デイジー・ミュージック
元春が主催するレーベル。
「『デイジー』といえばヒナギク、野の花。可憐で強く、また地面の下では根っこでみんなが繋がっているというそんなイメージがあります。自分の歌の中でも、この『ヒナギク』、『デイジー』という言葉が大好きで何度か使っています。このレーベル『デイジー・ミュージック』をはじめたのが2004年6月。もうすぐ3周年を迎えます。このレーベルの第一作目としてリリースしたアルバムは『THE SUN』というアルバムです。そしてつい最近、レーベル二作目となる僕の新作アルバムが完成しました。アルバム・タイトルは『COYOTE』。サウンド・ストリート21、4回に渡っての放送ですが、番組でもこの僕の新作アルバムから少しずつ曲を紹介したいと思っています。僕のソングライターとしての現在を感じてもらえるこの新作からの曲、是非聴いてみてください」と元春。

・アルバム『THE SUN』
「アルバム『THE SUN』。このアルバムはリリースまでけっこう大変でした。その前に出したアルバムからだと4年という長いインターヴァルがありました。この間僕とバンドは全国ツアーを何回か行いました。その4年間に書き溜めた曲をまとめたのがこの『THE SUN』というアルバムです。なんといってもうれしかったのはファンの人たちがみんな待っていてくれたということです。それはその後のライヴ・ツアーの時によくわかりました。4年というブランクにも関わらず全国どの街でも僕とバンドは熱い声援をもらいました。その時本当に僕は素晴らしいファンに支えられているんだということがわかって感激しました」と元春。
2005年2月にNHKホールで行われたライヴ盤から「地図のない旅」と「観覧車の夜」。

・3トラックEP『星の下 路の上
アルバム『COYOTE』を作るきっかけとなった曲「星の下 路の上」。録音したのは2年前。先行アルバムとして3曲入りのEPを作ったが、その中の1曲。バンドはギター深沼元昭、ベース高桑圭、ドラムス小松シゲル、元春がギターとキーボードというメンバー。みんなそれぞれバンドがあって深沼は元プレイグス、メロウヘッドを経て現在はGHEEEという新しいバンドを作っている。ベースの高桑はグレート3、小松はノーナリーブスというバンドにいる。世代的に言うと元春の'80年代、'90年代のレコードを彼らが多感な頃に聴いていたことになる。
「レコーディングのほうはとても楽しかったですね。彼らはミュージシャンとしての力は元々素晴らしいものがありますから、僕のレコーディングではこのメンバーが集まってどれだけご機嫌にスパークするか、というのがテーマでした。まあ結果のほうは素晴らしかったです。僕も彼らからとてもいいものをもらいましたし、僕も彼らに何かいいものをあげられたんじゃないか、そんなふうに思っています」と元春。

・アルバム『COYOTE』
新メンバーでのレコーディング、そして3トラックEPのリリースがきっかけとなって、いよいよフル・アルバムの製作に入った。レコーディングの期間は大体半年間くらいだった。特に問題もなく順調に進んだレコーディングだった。
「たぶん僕を含めてみんなが見えていたゴールが、けっこうはっきりしていたんじゃないかなと思っています。でも実際のところはバンドのみんなに聞いてもらわないとわかりません。きっと僕の知らないところで物凄い苦労があったっていうこともあるかもしれないです。そのへんは是非この番組にバンドのみんなに集まってもらって話を聞いてみたいところです。ちょっと声をかけてみるので待っていてください」と元春。

・最高傑作
「まあこの新作アルバムですよね~。リリースの前からアルバムについて僕がいろいろと話してしまうというのもどうかなと思うので、まずは先入観なしに新曲を聴いてほしいというのが僕の気持ちです。最近の僕はここ1,2ヶ月アルバムのプロモーションで忙しくしています。僕にとっては3年振り。スタジオ・レコーディング盤というと2004年に出した『THE SUN』以来ということで、なにか僕は個人的にはいい調子で来てるなという実感があります。正直に言うと前のアルバム『THE SUN』、このアルバムで力を出しきってしまったという思いがあって、本当に作り終えた後は、これを越えるアルバムはできない、とか言って弱音を吐いていたこともありました。しかし、こうしてちゃっかり新作ができたということを思うと、アーティストというのは、人にもよりますけれども、僕の場合はあまり過去のことにこだわっていないというか、できたものが傑作であってもまた駄作であっても創作を続けるということが大事なんだろうなと、最近思います。僕の場合はいつでも最新作が自分の最高傑作だと思っているので、この『COYOTE』という最新アルバムでも自信を持って音楽ファンに届けることができるんじゃないかと思っています。そしてこのアルバムのタイトルについて、取材などでいろいろといろんな人に聞かれます。今回このコヨーテと呼ばれる男を主人公にしたひとつのロード・ムービーがあって僕はそのサウンド・トラック盤を作ってみようというそんな発想でアルバムを作ってみました。是非、アルバム全体を聴いてもらってリスナーのみなさんの感想を聞いてみたいですね」と元春。

・君が気高い孤独なら
アルバム『COYOTE』のリード・トラック。
「ちなみに僕はあまり頻繁にミュージック・クリップを作るほうじゃないんですけれども、今回はこの曲のクリップを作ったので是非どっかでご覧になってください」と元春。



■リクエスト・お便りの宛て先:
〒150-8001 NHK-FM「サウンド・ストリート21 佐野元春」係
e-mailで送れるホームページは「サウンド・ストリート21

■今後の予定
来週もひき続き新作『COYOTE』の話題を中心に。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君が気高い孤独なら

2007年06月05日 | 佐野元春

SITEDOIに「君が気高い孤独なら」のレビューをアップしました。

先週の僕はフリーペーパー「FILT Vol.27」と雑誌「Keyboard magazine」7月号を手に入れました。佐野元春の記事が掲載されてます。「FILT」はぴあの店頭にありました。記事の中で紹介されているウェブ「シコウヒンTV」に佐野元春が出演しています。



さて、佐野元春6月13日発売ニュー・アルバム『COYOTE』のプロモーション活動が今週からいよいよ本格的にはじまります。MWS最新ニュースを参考にしてアップしますと...

まず本日5日(火)、NHK-FMで23時から「サウンド・ストリート21」に出演します。6月のマンスリーDJです。12日、19日、26日の計4回「Motoharu Radio Show」が復活します。

そしてもう、テレビではオンエアされてるようですが、NTTDoCoMoの「FOMAつながる宣言編」のテレビCMに新曲「夜空の果てまで」が使用されています。ドコモのHPでこのCMが見られます。

アルバム発売前日にはアップル・ストア銀座でトーク・イベントが開催されます。12日(火)19時から3階のシアター・スペースに佐野元春と新作のレコーディング・メンバーである高桑圭、深沼元昭が出演するそうです。『Moto Sano talks about the music of 「COYOTE」』と題されたこのイベントは無料です。詳しくはアップルのサイトで。

アルバム発売日にはNHK-FMの「ミュージック・スクエア」にも出演します。

■今後のテレビ出演
・「SONGS」6月13日(水)23:00-23:30

・「僕らの音楽」6月15日(金)23:30-24:00

・「新・堂本兄弟」6月17日(日)23:15-23:45
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2007年06月03日 | Sunday Song Book

<06月03日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
終楽章/竹内まりや "DENIM" 5月23日発売ニュー・アルバム
CONGRATULATIONS/CLIFF RICHARD '68
MY GIRL/THE TEMPTATIONS '65
GLORIA/ENCHANTMENT '76
FOLLOW EVERY DREAM/WILLIAM HART "THE FISH THAT SAVED PITTSBURGH" '79
DOWN IN MISSISSIPPI/MAVIS STAPLES "WE'LL NEVER TURN BACK" '07
悲しみのJODY/山下達郎 "MELODIES" '83
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
タツローさんはスタンダードをアカペラで歌うことになり2タイプをレコーディングした。アップテンポとアカペラのインスト・ヴァージョンが完成し先方に提出したとか。目下、まりやさんのニュー・シングルのレコーディングを行っているそうだ。
まりやさんは中耳炎と気管支炎でキャンセルした広島、岡山へ今週旅立つ予定。アルバムの全国キャンペーン。

・『Denim』がアルバム・チャート初登場1位
5月23日発売ニュー・アルバム『Denim』がオリジナル・コンフィデンスでアルバム・チャート初登場1位になった。ボーナス・ディスク付きの初回限定盤は売り切れ、現在は通常盤のみ。通常盤は応募特典のハガキが付いているそうだ。A賞とB賞があり、A賞は『Denim』スペシャル・アナログ盤2枚組仕様。B賞はEDWINのオリジナル・グッズでデニム製トート・バッグ。どちらも100名に応募プレゼント。

・終楽章
1988年に薬師丸ひろ子に書いた曲のセルフ・カヴァー。タツローさんが編曲した。割と気に入ってるとか。
「けっこう苦労したんです、これ(苦笑)。専門的ですけれどもプロトゥールスの96Khzのハイサンプリングでレコーディングしておる曲なので、音質がクリアになってる。そういうところもお楽しみ下さい」とタツローさん。

・CONGRATULATIONS
クリフ・リチャードの「コングラチュレーションズ」は1968年全英No.1。日本でも大ヒットした。
「今聴くとしかし演奏上手いですよね。たぶんブライアン・ベネットのドラムだと思いますが、サビでスウィングしてたのが8ビートに行って、チンチキチャッタ、チンチキチャッタっていうあの感じが素晴らしいです。あのニュアンス。演奏良し、歌良し、曲良し」とタツローさん。

・MY GIRL
「MY GIRL」はテンプテーションズの1965年のNo.1ヒット。プラチナ・ディスク。
リスナーから「CDは音が悪いのでリマスターしたいい音で聞かせてほしい」とリクエスト。「Sunday Songbook」十数年の歴史の中でいちばんベタかもしれないリクエスト。
「確かに65年のモータウンのレコーディングですので、今の『ULTIMATE COLLECTION』とかすべてモノラルで、ステレオ・ヴァージョンというのはですね、あまりの大ヒットなので、マスターが使い回し、使い回しで、はじめてCDになった時点でもうマスターがへたっておりました。確かに音が悪い。どのくらい音が良くなったかはわかりませんが、ウチでなるべく音質補正をしましたので、これで今の新譜と一緒にかけても遜色ないかなと思います。ほかの番組ではこの音で聴けません(笑)。こればっかり。しかしベタだな、これ」とタツローさん。
曲が終わって、「ベタですけれどやっぱいい曲です、これは(笑)。大したものです。スモーキー・ロビンソンの名曲でございます。今は亡きディビッド・ラフィンの名唱。今度またベタリクやろうかな。ヒマになったら」とタツローさん。

・GLORIA
エンチャントメントはデトロイト出身のヴォーカル・グループ。「GLORIA」は1976年全米ソウル・チャート5位、全米チャート25位。日本でもかなり評判になった。
「リード・ヴォーカルを歌っているのはエド・クラントンという人。いい声をしております。直球勝負のいいバラード。プロデュースド・バイ・マイケル・ストークス」とタツローさん。

・石田純一さんとカラオケ仲間?
テレビで石田純一さんがタツローさんと藤井フミヤさんと松下由樹さんとカラオケ仲間だと話していたそうだ。
「石田純一さんはむかーしから私の知り合いですけれども。これはちょっと誤解があります。石田純一さんは藤井フミヤさんと、私と、松下由樹さんと、それぞれカラオケ仲間で、全部一緒だという意味じゃないです。藤井フミヤさんとは私、顔見知り程度ですし、松下由樹さんは一度もお目にかかったことがございません。でも、石田純一さんとカラオケ行ったって、一回しか行ったことないしなぁ、今度石田さんに問いただしてみましょう」とタツローさん。

・FOLLOE EVERY DREAM
アメリカ映画で『THE FISH THAT SAVED PITTSBURGH』という「ピッツバーグを救った魚」という映画があって、これはトム・ベルが音楽全編を担当していた。1979年にサントラが出たが、未だにCD化されてないところをみると、権利がどこかへ行ったかもしれない。
この中に「FOLLOE EVERY DREAM」が入ってる。デルフォニックスのリード・ヴォーカル、ウイリアム・ハートが歌っている。トム・ベルとベル & ジェームス三者による共作。

・ジューン・ブライド特集
17日と24日は「ジューン・ブライド特集」の予定。ウェディング・ソングなどをオンエアする予定。番組で今月結婚するカップルをお祝いするプログラム。

・プレゼント
EDWINの『Denim』特製ランチョン・マットを30名様にプレゼント。
ランチョン・マットにはト音記号が描かれている。

・DOWN IN MISSISSIPPI
メイヴィス・ステイプルズ(ステイプル・シンガーズ)が今年出したニュー・アルバム『WE'LL NEVER TURN BACK』から。プロデュースはライ・クーダー。このところ大御所黒人シンガーの新譜が出ているが、キャンディ・ステイトンはカントリーちっく、ソロモン・バークはどカントリーだった。メイヴィス・ステイプルズの新譜はライ・クーダーらしいダウン・トゥ・アースなトラディショナル・ナンバーやゴスペル・ナンバーがずらっと並んでいる。ひじょうに渋い出来だが、タツローさんがこのところ寝る前に聴いている1枚だそうだ。
インディーズのANTI(アンタイ)から出ている。親会社はEPITAPF(エピタフ)でどちらかちいうとパンクとか実験音楽を出している会社だが、数年前にソロモン・バークのアルバムが出て枠を広げていってる誠実なレコード会社のひとつ。
「DOWN IN MISSISSIPPI」はひじょうにディープ・ナンバーで、ブルース・シンガーのJ.B.ルノアーの作品。ギターはライ・クーダー、ドラムがジム・ケルトナー、バック・コーラスがレディスミス・ブラック・マンバーゾ。

・悲しみJODY
4月にお母さんを亡くされた方からのリクエスト。

■プレゼント・リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月10日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする