Sunday Song Book #1242

2016年07月31日 | Sunday Song Book

2016年07月31日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. LOVELAND ISLAND / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '82
2. SECRET AGENT MAN / JOHNNY RIVERS '66
3. I'LL KEEP YOU SATISFIED / BILLY J.KRAMER & THE DAKOTAS '64
4. BABY BABY PLEASE / TIMOTHY WILSON '67
5. SUMMER'S HERE / JAMES TAYLOR "DAD LOVES HIS WORK" '81
6. BACK SEAT '38 DODGE / OPUS 1 '66
7. DIAMONDS & PEARLS / THE PARADONS '60
8. SUMMER DAYS, SUMMER NIGHTS / THE STREET CORNER SOCIETY '68
9. ACROSS THE STREET / LENNY O'HENRY '64
10. I LOVE YOU PART 2 / 山下達郎 "ビッグ・ウエイブ" '84
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京もようやく梅雨明け。9月14日発売のニュー・シングル「CHEER UP! THE SUMMER」はめでたく工場に出荷したそうだ。ちょっと休んでレコーディングを継続して、できればミニ・アルバム、うまくいけばフル・アルバム、曲は割りと書いてるそうだ。

・毎年恒例「納涼リクエスト大会」
今週から毎年恒例「納涼リクエスト大会」。

・LOVELAND ISLAND
1982年のアルバム『FOR YOU』から「LOVELAND ISLAND」。超常連のリスナーからリクエストが集まったとか。

・SECRET AGENT MAN
ジョニー・リバースの1966年の全米3位大ヒット・ナンバー「SECRET AGENT MAN」(邦題は「秘密諜報員」)。日本ではヴェンチャーズとの共作盤でたいへんヒットした。リクエストしたのは仙台市太白区の超常連のリスナー。「むかしは仙台市太白区といいますと山下達郎のファンの巣窟といわれたところでありますが」と達郎さん。ジョニー・リバースは下積みが長く苦労した人なので声に悲しみが溢れている、この歳になってジョニー・リバースの声を聞くとしみじみとしてしまうそうだ。

・I'LL KEEP YOU SATISFIED
ビリー・J・クレーマー&ザ・ダコタスの「I'LL KEEP YOU SATISFIED」はレノン/マッカートニーの名作。1964年、全英4位、全米36位。

・熱中症対策
19歳のリスナーから「達郎さんは熱中症対策はしてますか?」という質問。
取り立ててしてないそうだ。下半身浴してると汗たくさんかくし、ライヴをやってると汗だくになるのでとのこと。数日前に横浜の関内まで出かける用事があって、かんかん照りだったがどうってことなかったという。電車とバスを乗り継ぐのにPASMOが便利で使ってるとか。数十年ぶりに横浜駅に降り立ったとき、その変貌ぶりに驚いたそうだ。関内までJRじゃなくて地下鉄を利用しようとしたらめちゃくちゃ遠かったと達郎さん。

・BABY BABY PLEASE
スウィート・ソウルもののリクエスト。ティモシー・ウィルソンはメリーランド出身の黒人シンガー。1967年のR&Bチャート45位「BABY BABY PLEASE」。「明らかにスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのOOH BABY BABYの焼き直し、二番煎じ、二匹目のドジョウ、そういう感じでございますが。曲がよければいいんです。こういうのすぐあげつらって、やれパクリだのですね、そういうこという人がいるんです。いいんです、もう50年以上も前の話なんですから。今更」と達郎さん。

・SUMMER'S HERE
ジェームス・テイラーの1981年のアルバム『DAD LOVES HIS WORK』から「SUMMER'S HERE」。リクエストしたリスナーはしばらくのあいだ脊髄系の病気で入院・自宅療養していたとか。ちょっとした気の緩みで酒を飲むようになり、再検査で引っかかっという。なので最近、風邪を引いたという達郎さんの体を気遣うお便り。達郎さんは禁酒していたこともあって肝臓の値がγ(ガンマ)-GTP「19」。人生はじまって以来のグッド・コンディションなんだとか。

・納涼夫婦放談
8月21日、28日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。「今年はまりやさんからのリクエストで、普段あまりかからないアルバム楽曲とか地味な存在の曲、あるいは今までにオンエアした洋楽カヴァーやレア音源からのリクエストをよろしくお願いします、いうことであります。なんだよくわかりませんが、要するにレア盤ですね、裏モノですね。よろしくお願いします」と達郎さん。

「今日は東京はですね、都知事選挙でありまして。私、昨日、事前投票済ませてまいりましたが。実はですね、私、先週、この都知事選挙の話題にちょっと触れましてですね、私の知り合いがちょっと立候補してたりするのでですね、そういう話をしましたらですね、特定の個人をそういう具合に支援するとか言及するとかというのは放送法で禁じられてる、ちょっと待ってくれという。で、結局先週の私の語りはカットされました。ちょっと待って下さいよ。だったら今のテレビとかですね、メディアであの三人の候補しかほとんど言及されてない。あれはアンフェアじゃないのかって。そういうことを思っておりましたら、宮崎市の超常連の方からお便りをいただきました。テレビを見てると小池百合子さん、増田寛也さん、鳥越俊太郎さんの話題ばかり。その三人以外にも立候補されてる方がいるのに話題にすらならない。現在のところ誰々さんが一歩リードされてるようですが、結果はどうなることやら。地方に住んでても気になる都知事選。新しく都知事になる方は問題なく一期勤めてもらいたいものですね。私とおんなじこと考えておりますが。でも(笑)、私みたいな一市民がですよ、こうラジオでそうやって言及するのがいけなくてですね、淫行法とかそういうことやってるメディアは全然それは選挙妨害とかならないのでしょうかね? すんごい疑問でですね、先週それを言われたときに。今日はそれは当たり障りがありますから、特定の個人の名前は言いませんがですね、死んでもあの三人には投票しません僕。それだけは言論の自由ですからそれは。もうすぐそれで都知事選終わりますがですね。私も事前投票済ませてきました。ひじょうに不愉快かつ納得いかないアレでございますね。何が放送法だっていうですね。なんかメディアのそういう利権の結託とか、そういうのが見え見えで。ほとんど僕そういう政治の話しませんけど、先週はですね、頭に来たので一言言わせていただきましたですね(笑)。あ〜すっきりした」と達郎さん。

・新曲「CHEER UP! THE SUMMER」
フジテレビの木曜の午後10時「木10」は今月7月21日から「営業部長 吉良奈津子」(主演は松嶋菜々子さん)がスタート。このドラマの主題歌を達郎さんが担当している。タイトルは「CHEER UP! THE SUMMER」で9月14日発売予定。来週TVサイズをオンエア予定。今回はダウンロード配信が先で、8月上旬にはフルサイズのオンエアを予定。カップリング曲は昨年から今年にかけての最新ライヴのソースから選んだとか。今回の40th Anniversary Tour(デビュー40周年ツアー)でいちばん受けた曲がなんとフランキー・ヴァリのカヴァーで「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」(邦題「君の瞳に恋してる」)。この曲のライヴ・ヴァージョンを収録することにしたそうだ。初回プレス盤は7インチ・サイズのジャケット仕様で、アナログのドーナツ盤にCDが封入されている感じ。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・BACK SEAT '38 DODGE
オーパス 1の「BACK SEAT '38 DODGE」は1966年のシングル。オーパス 1は4人組のグループ。いわゆるサーフィン・インストというよりか一世代後のサイケERAにカテゴライズされるバンド。BACK SEAT '38 DODGEとはウェスト・コーストのエドワード・キーンホルツというアーティストが1966年にロサンゼルス・カウンティ・アーツ・ミュージアムに作品を出品した際に、あまりに猥褻だというので展示を中止する運動にまで発展した、ひじょうにスキャンダラスな作品のことで、このことを歌っている。作品はホームページにあげるとのこと。
http://www.tatsuro.co.jp/ssb/

・DIAMONDS & PEARLS
パラドンズはウェスト・コーストのドゥーワップ・グループ。いわゆるワンヒット・ワンダー。一曲だけのヒット曲。1960年、全米18位でドゥーワップのスタンダード・ナンバー「DIAMONDS & PEARLS」。ライノのドゥーワップ・ボックスからオンエア。リアル・ステレオ・ヴァージョン。

・SUMMER DAYS, SUMMER NIGHTS
バリエーションズというヴォーカル・グループがザ・ストリート・コーナー・ソサエティーという変名で1968年にリリースしたのが「SUMMER DAYS, SUMMER NIGHTS」。いわゆるバブルガム・ポップの一曲で、この一枚だけ。ヒットはしてない。

・ACROSS THE STREET
レニー・オヘンリーは黒人シンガー。1964年に全米98位の「ACROSS THE STREET」はボブ・クリューとチャーリー・カレロの共作。

・I LOVE YOU PART 2
1984年のアルバム『BIG WAVE』から「I LOVE YOU PART 2」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年08月07日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第二回

2016年07月29日 | Motoharu Radio Show

2016/07/27 OnAir - 「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第二回
1. SPF / GRAPEVINE
2. Big tree song / GRAPEVINE
3. 迷信 / GRAPEVINE
4. Down Town Boy(LIVE) / 佐野元春 and THE COYOTE GRAND ROCKESTRA
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんにちは佐野元春です。この番組は東京乃木坂、ソニー・スタジオからお届けしています。OTONANOのネット・ラジオ。今回はこの夏に行われる音楽イベント「THIS! 2016」を記念して特別番組をお届けしています。Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。前回の中村一義くんに続いて今回はGRAPEVINEの特集です。これからの30分、リスナーのみなさんと楽しい時間を過ごしていきたいと思います。詳しいことはまた番組の中で。Motoharu Radio Show、DJ、佐野元春でお送りします。
http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=4233&cd=motoharu_radio

佐野元春 : さて、2016年この夏、東京国際フォーラムでライヴ・イベント「THIS!」が開催されます。このイベントは僕、佐野元春がナビゲートするロックンロール・ショーケース。国内第一級のロック・クリエイターを紹介しています。今回このライヴ・イベント「THIS!」に出演してくれるのは中村一義、そしてGRAPEVINE。いずれも世代を超えて熱い支持を得ている二組です。この番組ではコンサートに先立って彼らの音楽の魅力に触れてみたいと思います。一曲目聴いてみたいのはGRAPEVINEのレコード、最新アルバム『BABEL,BABEL』から曲は「SPF」。

・SPF

佐野元春 : さて、今聴いていただいてるのはGRAPEVINE。最新アルバム『BABEL,BABEL』から曲は「SPF」ですね。1993年に大阪でバンドを結成して、これまで14枚のスタジオ・アルバムを出しています。ヴォーカル、ギター、田中和将、ギター、西川弘剛、そしてドラムス、亀井亨。GRAPEVINEの音楽はとても魅力的です。特に同じソングライターとして、バンドのフロント・マン、田中くんの書くリリックが興味深いです。言葉のリズムを捉えながら、同時にメッセージも込めているという、かなり高度なソングライティングを感じます。そして作曲を担当しているのがドラムスの亀井くん。素晴らしいメロディメイカーです。GRAPEVINEの音楽は主に田中くんと亀井くんという完璧なソングライティング・チームによってできてるわけです。

・Big tree song

佐野元春 : 今聴いていただいてる曲はGRAPEVINE、サウンドのデザインがとても美しいですよね。曲は「Big tree song」。GRAPEVINE、実は僕にとって近いところにいるバンドです。というのは一時期、ギタリストの長田進くんがGRAPEVINEのプロデュースを担当していました。長田進くんといえば'80年代、僕のバッキングを務めてくれたザ・ハートランドのオリジナル・メンバーです。ということもあってGRAPEVINEのことはよく長田くんから話を聞いていました。その長田進くんから番組リスナーのみなさんにコメントが届いています。プロデューサーの視点でGRAPVINEの魅力を語ってくれました。

長田進 : こんにちは長田です。GRAPVINEの魅力というのはですね、まず彼らの持ってるメロディに対するセンスというのですかね、それは洋楽邦楽問わずいろんな様々なジャンルからの引き出しを持っているということですよね。それを彼らなりに消化して表現できるということでしょうか。二つ目としては、田中くんの詩とか、バンドのアレンジの表現手段とか、物事をこう裏側からきちっと見れるというか、ありきたりの表現を一回排して、ちゃんと裏側から見て、そして表現できる、センスを持っているということでしょうかね。三つ目としてはあくなき音楽への好奇心を持続しているというか、そういうバンドであるということでしょうかね。四つ目としてはお酒を飲ますとそれぞれおもしろいということでしょうか。今回ライヴを一緒に参加するということで楽しんでください。僕も機会があったら、なんか聴けたらいいなと思ってます。それではバイバイ。

佐野元春 : 長田くん、どうもありがとう。なんかぶっきらぼうですけれどもGRAPEVINEへの愛情を感じるいいコメントでした。そうですね、GRAPEVINEがデビューした'90年代後半、他にもアナログフィッシュ、トライセラトップス、くるり、ピロウズ、そしてメロウヘッド、そうしたクリエイティヴでご機嫌なバンドたくさん活躍していました。もちろん彼らは現在でも質の高い音楽を作り続けています。機会があったら是非、彼らの音楽を楽しんでみてください。

佐野元春 : さて、8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。もちろんお互いによく知っているんですけれども、同じステージに立つというのは今回が初めてとなります。どんなライヴになるのか今から楽しみです。番組リスナーのみなさんに、そのGRAPEVINE田中くんからコメントが届いているので聴いてみたいと思います。

田中和将 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、そして佐野さん、こんにちはGRAPEVINEです、ヴォーカルの田中です。今回このライヴ・イベント「THIS! 2016」、佐野さんからお声をいただきましてですね、出ることが決定しました。ひじょうに光栄に極みであります。佐野さんのことは僕も古くからのヘヴィ・リスナーのひとりなんですけれども、『No Damage』以前の佐野さんはもちろん、そしてそれ以降の佐野さんのほうが僕の心にグッときまして、それ以来ずっと聴き続けておるわけでございます。実を言うとハートランド時代のギタリスト長田進さんとも我々一緒にやってた時期もありまして、長田さんからも佐野さんの人となりや音楽のこといろいろと教わったこともありまして、個人的にはそんなに遠い存在だと感じておりません。ひじょうに身近な存在とおこがましいながら感じていただいてる次第でございます。なので今回の「THIS!」ひじょうに楽しみにしております。我々も気合入れていきたいと思いますが。何気に中村一義さんともですね、我々初めてでございまして、中村一義さんとはおそらくデビューした時期も近くてですね、同じ時期を過ごしてると思うんですが、これが不思議なことに全く会ったことがなくてですね、これまで一緒になったことほぼないので、そちらのほうも楽しみにしております。というわけで我々GRAPEVINEにとってはこの「THIS! 2016」ひじょうにこの夏の一大イベントなのでですね、ものすごく楽しみにしておりますので、観に来てくれるお客さんも是非、楽しみにしといてください。はい、というわけでGRAPEVINEでした。

佐野元春 : 田中くん、どうもありがとう。当日のライヴ楽しみにしています。ではここでGRAPEVINEのレコードで、曲は「迷信」。

・迷信

佐野元春 : さて、今聴いていただいてる曲はGRAPEVINE。これもサウンドのデザインがとても美しいですよね、僕は好きです。曲は「迷信」聴いています。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。そうですね、中村一義くん、GRAPEVINEの素晴らしいレコードを聴いてもらったので、ここで僕の曲も一曲聴いてください。先日、東京国際フォーラムで行った35周年記念ライヴからこの曲です。「Down Town Boy」。

・Down Town Boy(LIVE)

佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。確か翌日は国民の祝日だったかと思います。ゆっくり楽しんでいただけるのではないかと思います。チケット発売中です。是非、夏のひととき僕らとご機嫌な時間を過ごしましょう。待ってます。専用のFacebookも用意してるので、チェックしてみてください。さて、18歳選挙権。今年の参院選から18歳19歳の十代も選挙に参加できるようになりました。これをお祝いして8月10日、東京国際フォーラムで行われる音楽イベント「THIS! 2016」では18歳19歳の学生・社会人のみなさんを無料で招待したいと思います。当日、年齢を証明するものを窓口で提示していただければ入場できます。8月10日水曜日、18歳19歳の学生・社会人のみなさんは是非、東京国際フォーラムで素晴らしいロックンロール体験をしてみてください。祝18歳選挙権無料招待のお知らせでした。番組を聴いてくれたみなさん、どうもありがとう。では東京国際フォーラムの会場でお会いしましょう。DJ、佐野元春でした。
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Sunday Song Book #1241

2016年07月24日 | Sunday Song Book

2016年07月24日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. MAGIC WAYS / 山下達郎 "BIG WAVE" '84
2. FUN, FUN, FUN / THE BEACH BOYS '64
3. YOUNG GIRLS / THE ISLEY BROTHERS "GRAND SLAM" '81
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF / LITTLE ANTHONY & THE IMPERIALS '64
5. THEY'LL NEVER BE / THE CHAPS '59
6. MANDOM-LOVERS OF THE WORLD / JERRY WALLACE '70
7. BRONTSAURUS STOMP / THE PILTDOWN MEN '60
8. PIECE OF MY HEART / ERMA FRANKLIN '67
9. 僕らの夏の夢 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '09
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週からはじまったドラマ「営業部長 吉良奈津子」の主題歌「CHEER UP! THE SUMMER」のシングル用のミックス・ダウンをしているとか。もうすぐ完成するそうで、今日はまだ音はかけられないという。

・毎年恒例「納涼リクエスト大会」
今週から毎年恒例「納涼リクエスト大会」。

・MAGIC WAYS
1984年のアルバム『BIG WAVE』から「MAGIC WAYS」。

・FUN, FUN, FUN
「ビーチボーイズは最近はもう、何んだか知りませんけれど『PET SOUNDS』教というようなですね、ビーチボーイズといえば『PET SOUNDS』というような時代に、想像もつきませんでした。まぁ、私も片棒を担いでる一人ですから、あんまり言えませんが。でも誰がなんといってもビーチボーイズは『SURFER GIRL』、『LITTLE DEUCE COUPE』、『SHUT DOWN VOLUME 2』、『ALL SUMMER LONG』この4枚。これが全盛期のビーチボーイズのサウンドでございますが」と達郎さん。その中から1964年のベストテン・ヒット「FUN, FUN, FUN」。

・YOUNG GIRLS
アイズリー・ブラザーズの1981年のアルバム『GRAND SLAM』のB面から何か一曲というリクエスト。A面は3曲全部バラード。リスナーによるとA面はオンエア済みだとか。B面はアップテンポでファンクな曲が収録されている。その中からB面1曲目「YOUNG GIRLS」。

・夏フェス
リスナーから「夏フェスの予定はありますか?」という質問。
「今年はありません。あんまりしょっちゅう出てもしょうがないので(笑)。年なので(笑)。冗談です」と達郎さん。

・『POCKET MUSIC』30周年
リスナーから「アルバム『POCKET MUSIC』30周年記念盤の商売はありますか?」という質問。
「秋にやります(笑)。何もまだインフォメーションができません。ライヴ上がりでいきなりシングルとか言われまして。これから考えます」と達郎さん。

・MAKE IT EASY ON YOURSELF
『ON THE STREET CORNER 2』に収録されている「MAKE IT EASY ON YOURSELF」の原曲にリクエスト。1964年のリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズのヒット・シングル「GOING OUT OF MY HEAD」のB面を忠実になぞったそうだ。

・アクシデントの場合はライヴはどうしますか?
リスナーから「バンドのメンバーがアクシデントでライヴに来れなくなった場合、ライヴはどうするか考えてますか?」という質問。
20年ほどの前に福山公演でベースの伊藤広規さんが飛行機に乗り遅れたことがあり、45分ほど遅れて到着することになって、ひとりで30分ほど前座して、本番は1曲程度省略してやったという。35年ほど前に大阪の南港のイベントではメンバーが来なくて、そのときも45分くらいひとりで歌ったことがあるとか。そのときは1万何千人のお客さんを前にしたので、それは人生で一番しびれた一瞬だったそうだ。アカペラのテープがあるし、ギター一本、キーボード一台あれば何とかなると達郎さん。

・THEY'LL NEVER BE
ザ・チャップスはペンシルバニア州ピッツバーグの白人ヴォーカル・グループ。1959年の作品で「THEY'LL NEVER BE」。ドゥーワップというよりはバーバーショップよりのサウンド。

・納涼夫婦放談
8月21日、28日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。「今年はですね、まりやからの要望で、今年はひとつ普段あまりかからないアルバム楽曲とか地味な存在の楽曲、あるいはですね、今までにオンエアした洋楽カヴァーとかレア音源からのリクエストをお待ち申し上げております、いうことであります。いわゆる裏モノでございますね。よろしくお願いします」と達郎さん。

・新曲「CHEER UP! THE SUMMER」
フジテレビの木曜の午後10時「木10」は先週7月21日から「営業部長 吉良奈津子」(主演は松嶋菜々子さん)がスタート。このドラマの主題歌を達郎さんが書き下ろした。タイトルは「CHEER UP! THE SUMMER」。9月14日発売予定のニュー・シングル。カップリング曲は昨年から今年にかけての最新ライヴのソースから選んだとか。今回の40th Anniversary Tour(デビュー40周年ツアー)でいちばん受けた曲がなんとフランキー・ヴァリのカヴァーで「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」(邦題「君の瞳に恋してる」)。この曲のライヴ・ヴァージョンを収録することにしたそうだ。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

●営業部長 吉良奈津子
http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html

・長門芳郎さんの『PIED PIPER DAYS』プレゼント
達郎さんの友人でシュガーベイブの初代マネージャーの長門芳郎さん。ティン・パン・アレー、南青山のパイドパイパー・ハウスというレコード店の店長を経て、今でも音楽ライターを続けている。長門芳郎さんの自叙伝、パイドパイパー・ハウスを中心とした1972年から1989年までの回想録『PIED PIPER DAYS』がリットー・ミュージックから発売となった。この本を3名にプレゼント。達郎さんの名前も前半のシュガーベイブのところで頻繁に出てくるそうだ。締め切りは今月一杯。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・MANDOM-LOVERS OF THE WORLD
ジェリー・ウォレスの1970年「MANDOM-LOVERS OF THE WORLD」はチャールズ・ブロンソンが出演した男性用化粧品のCMソング。この曲は日本から発注してジェリー・ウォレスに歌ってもらった日本から生まれた曲。丹頂というメーカーはこの曲のヒットで会社名をマンダムに変えたくらいの大ヒットになった。「'70年代初頭のポップ・カントリー然とした音がします。作品的には大変優れた曲であります。ジェリー・ウォレスは大変キャリアの古いカントリー・シンガーでございます。ヒットもたくさんありますが、日本ではこれしか知られてないといっても問題ないでしょう(笑)」と達郎さん。

・夏の食べ物
リスナーから「達郎さんにとって夏の食べ物とは何ですか?」という質問。
「冷やし中華かなぁ、葛切り、鱧(はも)。ウナギっていうと思うでしょ。僕、ウナギは冬のほうが好きなんですよ。土用のウナギってあんまりですね。なんか人がごった返してる鰻屋に行くのが嫌いなんで。やっぱ冷中だな」と達郎さん。

・BRONTSAURUS STOMP
ピルトダウン・メンはウェスト・コーストのスタジオ・グループ。リーダー格のエド・コブはソングライターとして大変に有名な人。「BRONTSAURUS STOMP」は1960年、全米75位だがインストゥルメンタル・ナンバーとしてはスタンダード化している。

・PIECE OF MY HEART
アーマ・フランクリンはアレサ・フランクリンの妹。1967年、R&Bチャート10位、全米62位。作曲はジェリー・ラガヴォイとバート・バーンズ。プロデュースはバート・バーンズ。「PIECE OF MY HEART」はジェリー・ラガヴォイの大好きなジャニス・ジョップリンが歌って、日本ではそれでスタンダードになっているが、そのオリジナル。

・読書について
リスナーから読書についての質問。
「本は全く自信がありません。本読むの遅いです。だから熟読精読といえば聞こえはいいですけれど。風呂の中で読むことが多いので(笑)、あんまり古いいい本はですね、持って読めないので、それは読む機会が作れなくて苦労してますが。ですから一年間に読む量は知れてます。今まで読んだ中で最長の本はアレですね。山岡荘八の『徳川家康』ですね(笑)。アレ、ニューヨーク持って行って全巻制覇しました。ニューヨークは昔、長逗留していた時代があって、『宮本武蔵』とかそういうのを持って(笑)、全部読むっていう。文庫本ですけれど(笑)。ブックマークは使いません。こんなこと申し上げてもしょうがないですが。いわゆるブックカバーをしおりの代わりに挟んでですね、使います。本はほとんど使い捨てみたいな感じで、折ったり、メモしたり、線引いたりしちゃいますんで。消耗品になってしまいます。ブックオフには売れませんですね」と達郎さん。

・僕らの夏の夢
超常連さんからのリクエストが集まった。2009年のシングルで映画『サマー・ウォーズ』のテーマ「僕らの夏の夢」。

2016年07月31日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第一回

2016年07月21日 | Motoharu Radio Show

2016/07/20 OnAir - 「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第一回
1. 犬と猫 / 中村一義
2. キャノンボール / 中村一義
3. 扉の向こうに / 100s
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんにちは佐野元春です。この番組は東京乃木坂、ソニー・スタジオからお届けしています。OTONANOのネット・ラジオ。以前僕は伊藤銀次の番組「POP FILE RETURNS」にゲストで出たことがあります。今回はゲストではなく僕にDJをやらせていただけるということで、特別な番組を用意してきました。Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。番組は二回に分けてお届けします。今回はその第一回目。これからの30分、リスナーのみなさんと楽しい時間を過ごしていきたいと思います。詳しいことはまた番組の中で。Motoharu Radio Show、DJ、佐野元春でお送りします。
http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=4233&cd=motoharu_radio

佐野元春 : さて、2016年この夏、東京国際フォーラムでライヴ・イベント「THIS!」が開催されます。このイベントは僕、佐野元春がナビゲートするロックンロール・ショーケース。国内第一級のロック・クリエイターを紹介していきます。今回このライヴ・イベント「THIS!」に出演してくれるのは中村一義、そしてGRAPEVINE。いずれも世代を超えて熱い支持を得ている二組です。この番組ではコンサートに先立って彼らの音楽の魅力に触れてみたいと思います。まずは一曲目聴いてみたいのは中村一義のレコード、彼のデビュー曲です。曲は「犬と猫」。

・犬と猫

佐野元春 : 中村一義、今聴いていただいてるのは1997年のレコード。デビュー曲ですね。曲は「犬と猫」。最初聴いたとき、衝撃を受けた人も多かったと思います。日本語がメロディとビートに楽しく転がっていて思わず微笑んでしまうという、とてもいい曲ですね。1997年、中村くんはこの曲で新しい時代のソングライターとして注目されました。

・キャノンボール

佐野元春 : 今聴いていただいてる曲は中村一義、曲は「キャノンボール」。この曲の演奏の中で言葉がドライブしていますよね。聴いていてごきげんな気持ちになります。よく歌の中の言葉の意味にこだわる人も多いです。でも言葉とビート、そしてメロディ、これが一つに重なったときに大きな力となる。中村くんはそのことをよくわかっているクリエイターだなぁと思います。これまでオリジナル・アルバムは6枚。そして彼の別ユニットで100s(ひゃくしき)ですね、こちらの名義では3枚のアルバムを出しています。また新作アルバムも出ていますね。タイトルは『海賊盤』。僕も聴かしてもらいました。とてもいいアルバムです。こちらも是非聴いてみてください。さてここで番組リスナーのみなさんに中村くんからコメントが届いています。紹介したいと思います。

中村一義 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんばんは中村一義でーす。そして佐野さん、この度は、「THIS! 2016」にお招きいただき誠にありがとうございます。というのもですね、僕がデビューしたのは97年だったんですが、一回その頃の「THIS!」にお招きいただいたんですが、実はそのときは僕は出演をご辞退してしまったんですよ。というのも僕デビュー当時はですね、多重録音といって、一人ですべての楽器をレコーディングしてリリースするという方法を取っていたので、バンドがいなかったということで、自分の音楽をステージ上再現するのが不可能だったということで、本当に僕は小さい頃から佐野さんの音楽の影響を受けていたので、もう本当に心から出演さしていただきたかったんですけれど、泣く泣く辞退するしかなかったという過去があるので、今回の「THIS! 2016」にお招きいただいたことは本当に感無量でございます。本当に僕の曲でも「希望」という曲が「約束の橋」のオマージュになっていたりとか、「キャノンボール」が大部分が「アンジェリーナ」のオマージュだったりとか、という本当に僕もときどきで佐野さんの曲へのリスペクトを発信していたという感じなんですが。その佐野大師匠とステージに立てるというのは本当に光栄でございます。あと同じ出演者のですね、メジャー・デビューでいえばほぼ同期だと思うんですけれど、未だちゃんとお会いできていないGRAPEVINEとも同じステージに立てるということで。GRAPEVINEというのはキーボードでサポートしている高野勲さんがですね、なんと今、ウチのバンド(大)海賊のメンバーでもあるので(笑)、メンバーが被ってるというところでも、まだちゃんと正式にご挨拶してないので、それができるというのもひじょうに楽しみにしております。というわけで「THIS! 2016」、ほぼね、佐野さんを支えて続けてきているファンの方が多いと思うんですが、佐野大師匠の音楽からですね、生まれた子どもがこんな音楽だぞというのを知っていただければ、それだけでうれしい限りでございます。というわけで、みなさん「THIS! 2016」へ、足を運んでいただければと思います。というわけで中村一義でした!

佐野元春 : どうもありがとう。中村くん、うれしいコメントですね。そういえば僕がNHKでやっていた「ソングライターズ」という番組があるんですけれども、そのときに中村くんがゲストで来てくれました。同じソングライターとして彼の書く詩にとても興味があったので、いろいろと尋ねてみたんですけれども、なかなか興味深い話を聞かせてくれました。特に詩の世界観は彼のおじいさんからの影響が強いということでした。多感な頃、おじいさんと一緒に暮らしていて、よく哲学や思想について語ってくれたそうです。

佐野元春 : さて、8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。もちろんお互いによく知っているんですけれども、同じステージに立つというのは今回が初めてとなります。どんなライヴになるのか今から楽しみです。ここで中村一義くん別ユニットですね、100s、このグループも素敵です。100sのレコードを聴いてみます。「扉の向こうに」。

・扉の向こうに

佐野元春 : さて、聴いてもらっるのは中村一義100sですね、曲は「扉の向こうに」聴いてもらいました。Motoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか。「THIS! 2016」OTONANOスペシャルですね。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。専用のFacebookも用意してるので、是非、チェックしてみてください。さて、18歳選挙権。今年の参院選から18歳19歳の十代も選挙に参加できるようになりました。これをお祝いして8月10日、東京国際フォーラムで行われる音楽イベント「THIS! 2016」では18歳19歳の学生・社会人のみなさんを無料で招待したいと思います。当日、年齢を証明するものを窓口で提示していただければ入場できます。8月10日水曜日、18歳19歳の学生・社会人のみなさんは是非、東京国際フォーラムで素晴らしいロックンロール体験をしてみてください。祝18歳選挙権無料招待のお知らせでした。中村一義くんに続いて次回はGRAPEVINEの特集です。お楽しみに。DJ、佐野元春でした。
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Sunday Song Book #1240

2016年07月17日 | Sunday Song Book

2016年07月17日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 高気圧ガール / 山下達郎 "メロディーズ" "オーパス" '83
2. SUSPICIOUS MINDS / ELVIS PRESLEY '69
3. AT THE DARK END OF THE STREET / JAMES CARR '67
4. (HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG / B.J.THOMAS '75
5. GREEN LIGHT / ED GREENE "GREENE MACHINE" '16
6. TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME / SOUL SURVIVORS '70
7. RAINDROPS, LOVE & SUNSHINE / ROBERT JOHN '70
8. 街物語 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '10
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■内容の一部を抜粋
・近況
東京は先週がお盆。達郎さんも昨日、送り火をしたそうだ。いわゆる一般的なお盆は旧暦の7月15日頃なので現代だと8月15日前後。なので達郎さんも実感がないと話す。先週は千葉で道路が川になるほど雨が降った。「被害に遭われた方、たくさんいらっしゃいます。お見舞い申し上げます。何もしてさしあげられませんけれど、せめてラジオでも聴いて憂さ晴らししていただければと思っております」と達郎さん。今度、シングルを出すことになったので、ここ一両日中はシングル・ヴァージョンのリマスタリング、ミックス・ダウンに追われているとのこと。歌入れ、コーラスをやってるので今日はいつもより声が通っているのだとか。

・棚からひとつかみ
締め切り間際なので今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。

・高気圧ガール
ここ数週間は雨の災害の話ばかり。あまり雨の歌がかけられなので、今週は夏間近、景気よくパッといこうと思うので「高気圧ガール」。リクエストもたくさん集まっている。

・SUSPICIOUS MINDS
また訃報が舞い込んできた。チップス・モーマン。アメリカの'60年代、'70年代のサザン・ロック、サザン・ポップ、サザン・ソウルを担った大物プロデューサー、そしてソングライター。6月13日に亡くなった。享年79歳。まずはエルヴィス・プレスリーの1969年のNO.1ヒット「SUSPICIOUS MINDS」。作者マーク・ジェイムズのオリジナルが1968年にリリース。エルヴィスのヴァージョンは最後のNO.1になったシングル。チップス・モーマンとエルヴィスがレコーディングした最終テイクに、トム・パーカーが女性コーラスを勝手に入れて、フェイドアウトしているのを、もう一度フェイドインし直すという手を加えて、エルヴィスがひじょうに腹を立てたというエピソードが後になってわかった。

・AT THE DARK END OF THE STREET
チップス・モーマンはスタックスのブッカーT.の時代から作曲・プロデュース活動をしていた人で、R&Bの世界でチップス・モーマンの仕事としてよく知られているのがジェームス・カーの1967年の「AT THE DARK END OF THE STREET」。ダン・ペンとの共作。今ではスタンダードとしていろんな人に歌われている。道ならぬ恋の歌。

チップス・モーマンはソングライターというよりかはプロデューサーとして実績が大きい人。メンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオで幾多の名曲を生んだ。そのスタジオのオーナーでプロデューサー。イギリスのダスティ・スプリングフィールドからニール・ダイアモンド、そしてエルヴィス、いろいろな人とやっている。

・(HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG
達郎さんがチップス・モーマンの仕事で好きなのはB.J.トーマスの一連の作品。1975年の全米NO.1「(HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG」はチップス・モーマンの作曲、プロデュース。

・GREEN LIGHT
'70年代に一世を風靡したウェスト・コーストのスタジオ・ドラマー、エド・グリーン。2002年頃からレコーディングしていて、P-VINEが日本独自の編集でソロ・アルバム『GREENE MACHINE』を作った。この中から歌入りの作品「GREEN LIGHT」。エド・グリーンは1945年生まれなので現在71歳。2002年頃のレコーディングだから60代の作品。本人の作曲でキーボードも自分で弾いている力作。

・FM群馬
来週7月24日はFM群馬のみ高校野球中継のため午後7時からのオンエア。

・毎年恒例「納涼リクエスト大会」
来週から毎年恒例「納涼リクエスト大会」。そしてそのまま8月末は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。リクエストをお待ちしておりますとのこと。

・新曲「CHEER UP! THE SUMMER」
フジテレビの木曜の午後10時「木10」は今週7月21日から「営業部長 吉良奈津子」(主演は松嶋菜々子さん)がスタート。このドラマの主題歌を達郎さんが担当することになった。タイトルは「CHEER UP! THE SUMMER」で「がんばれ! 夏」という意味。9月14日発売予定。3年ぶりのシングルになるそうだ。「タイトル通り夏の曲でございます。若いころの、いわゆる脳天気な夏の曲じゃなくて、大人のサマー・チューンといいましょうかですね、そういう感じでございます。若干抑制が効いたというような、そういう感じでございますが」と達郎さん。初回プレス盤は7インチ・サイズのジャケット仕様で、アナログのドーナツ盤にCDが封入されている感じ。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

松嶋菜々子さんがNHKの朝ドラ「ひまわり」のヒロインに抜擢されたとき、達郎さんの「DREAMING GIRL」が主題歌だった。それ以来20年ぶりのコラボになるとか。「すっかり成長されて大人の女性になりました。久しぶりのドラマのご出演だそうで楽しみでございます」と達郎さん。

●営業部長 吉良奈津子
http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html

・フェリックス・キャバリエの来日公演ご招待プレゼント
達郎さんの中学・高校時代のアイドル・グループ、ラスカルズのフェリックス・キャバリエが来日公演を行う。7月26日(火)は東京・丸の内のコットンクラブ。7月28日(木)、29日(金)、30日(土)が南青山のブルーノート東京。今回は28日(木)にブルーノート東京で行われる2nd Show(午後9時開演)に2組4名様をご招待。締め切りは7月21日(木)到着まで有効。なお当選者の方にはスタッフが直接連絡するそうなので電話番号を記入とのこと。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME
達郎さんが最近買ったレコードから。ソウル・サバイバーズはいわゆるブルーアイド・ソウル・グループ。ラスカルズに影響を受けてずいぶん長くその後も活動していた。リード・ヴォーカルのリチャード&チャールス・イングイ兄弟の声で持ってるグループ。1965年のワシントンD.C.の黒人デュオ、ザ・ナイト・ブラザーズがオリジナルの「TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME」。その曲をラスカルズがカヴァー。ソウル・サバイバーズのヴァージョンはアルバム未収録のシングルで、達郎さんはボロボロのシングルを新たに買い直したとか。

・RAINDROPS, LOVE & SUNSHINE
ロバート・ジョンの1970年の「RAINDROPS, LOVE & SUNSHINE」。このレコードも最近買い直したそうだ。アルバム未収録でCD化もされていない。ロバート・ジョンは日本では1971年の「ライオンは寝ている」のヒットで有名。ニューヨーク出身で'50年代から活動している。パートナーのマイケル・ゲイトリーと組んでたくさん曲を書いている。イースト・コースト然としたポップなバブルガムの曲ばかり。たいへん声の高い人できれいな声をしていると達郎さん。

・街物語
2010年のシングル「街物語」。しつこのリクエストに負けたとのこと。

2016年07月24日は「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1239

2016年07月10日 | Sunday Song Book

2016年07月10日プレイリスト
「『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集」
1. 夏への扉 / 山下達郎 '80
2. HE KNOWS HOW TO LOVE ME / HELEN SHAPIRO "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
3. SEE IF I CARE / RIA BARTOK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
4. ECOUTE MON COEUR / RIA BARTOK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '65
5. COLD, COLD WINTER / JEAN AND THE STATESIDES "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '64
6. THE WAY SHE LOOKS AT YOU / SHARON TANDY "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.6" '68
7. ANY OLD TIME OF DAY / DIONNE WARWICK "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '64
8. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF / JILL JACKSON "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '64
9. ALL OF MY LIFE / CONNIE STEVENS "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '66
10. TALK UNTIL DAYLIGHT / JOANIE SOMMERS "WARNER GIRL GROUP NUGGETS VOL.7" '68
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■内容の一部を抜粋
・近況
今日は参院選挙。達郎さんも番組が終わってから行くつもりだとか。「でも僕、40数年選挙行ってますけど、投票した人があまり受からないんですよ(笑)。それが癪に障りますがですね。行かないよりマシだろうという感じでございます」と達郎さん。風邪がようやく直って咳もなくなったそうだ。復調して一所懸命スタジオ仕事をしているという。久しぶりの新曲の締め切りが迫ってきて歌詞をウンウン言って書いてるとか。

・夏への扉
1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から「夏への扉」。

・『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集
この二週間で『WARNER POP MUSIC NUGGETS』特集をしたらバックオーダーがあってスタッフ一同喜んでるそうだ。今週は『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.6とVOL.7の特集。

・HE KNOWS HOW TO LOVE ME
『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』は昨年VOL.1からVOL.5まで出たがVOL.6が白眉だと達郎さん。'60年代のイギリスのガール・シンガー、ガール・グループとフランスのガール・シンガー、ガール・グループ、いわゆるフレンチ・ポップスのコンピレーション。大部分が日本初CD化、世界初CD化で埋め尽くされている。イギリスを代表するガール・シンガーのヘレン・シャピロの1964年のシングル「SHOP AROUND」(ミラクルズのカヴァー)のB面で「HE KNOWS HOW TO LOVE ME」。アレンジのアイバー・レイモンドはダスティ・スプリングフィールドやウォーカー・ブラザーズのアレンジもやっている人。典型的なU.K.ポップ。

・SEE IF I CARE
リア・バルトークはドイツ生まれだがフランスで歌手として活動した、いわゆるフレンチ・ポップスの範疇に入る人。1964年にイギリスで発売されたたった1枚のシングルが「SEE IF I CARE」。作曲はフランク・プールセル、レイモンド・フェーブル、ピエール・ドラノエ(「LET IT BE ME」の作曲者)。イギリス・レコーディング。

・ECOUTE MON COEUR
リア・バルトークが1965年にフランスで発売したシングル「ECOUTE MON COEUR」。英語で言うと「LISTEN TO MY HEART」。フランス制作でフランス語で歌われている。ボサノバ・タッチのおしゃれな一曲。リア・バルトークはとても美人だったそうだが、27歳のときにタバコの火の不始末で焼死したとか。

・COLD, COLD WINTER
SUNDAY SONGBOOKでは昔からひなまつり近辺にガール・グループ、ガール・シンガーの特集を何回かやっているが、そこでよくかかるアメリカのガール・グループ、ピクシーズ・スリーの1963年の「COLD, COLD WINTER」。作っているのはダニー&ザ・ジュニアーズのジョニー・マダラーとデヴィッド・ホワイト。この曲をイギリスでカヴァーしているのがジーン&ステイツサイズ。いわゆるスペクター・クローンの一曲。

・THE WAY SHE LOOKS AT YOU
シャロン・タンディは南アフリカ出身だけどイギリスで活動していたガール・シンガー。この人の旦那さんがフランク・フェンターでアトランティックのイギリスの責任者で、レッド・ツェッペリンとかイエスがイギリスで契約した張本人。この後、カプリコーン・レーベルのオーナーになるが、この人も亡くなってしまった。1968年の「THE WAY SHE LOOKS AT YOU」。アレンジしているのがジェリー・シュリー。

・ANY OLD TIME OF DAY
『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.7から。ディオンヌ・ワーウィックの1964年のシングル「WALK ON BY」のB面に入ってる、いかにもバート・バカラックらしい一曲「ANY OLD TIME OF DAY」。

・I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF
バカラックの曲をもう一曲。ジル・ジャクソンは「HEY PAULA」(PAUL & PAULA)のポーラさん。1964年のシングル「I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF」はアメリカではディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンがヒットした。イギリスではダスティ・スプリングフィールドがベスト10ヒットにした。この曲は日本盤が出たことがあり、そのときの邦題が「どうしたらいいのかしら」だった。世界初CD化。

・ALL OF MY LIFE
コニー・スティーヴンスの1966年のシングル「ALL OF MY LIFE」。ヘレン・ミラーとトニー・パワーズの作品で、プロデュースがジミー・ボーウェン、アレンジがアーニー・フリーマン。

・選挙
今回の選挙ではじめて投票するという19歳のリスナーから「達郎さんははじめての選挙ではどんな心境だったのでしょうか? やはり選挙に出る人の下調べとかをしたのでしょうか?」という質問。
「あまりしませんよね。へへへ。だから選挙が万能じゃないので、ひじょうに消極的な手段でありますが、民主主義というものはそういうものなので。ベストな道というものは政治でも何でもですね、なるべくベストなものに近づけようという、そういうようなひとつの一環としての選挙であります。ですので、オレはそんなもの行かないといような強弁する人もいますけれども、行かないんでしたらあなた政治に対して発言権はないという。行ったからといって自分の投票した人が当選しなければ、それも自分の発言には反映されないわけですから。そういうようないろんな意味がありまして、消極的な行動でございます。参議院とは別に都知事選というのがもうすぐ公示されますが、まぁよくしかしいろんな人が出てくると言いましょうか。東京はもうGDPが変なその辺の国より大きいようなところでございますのでですね、都知事の利権というのは凄いんでしょうね。いきなり全然誰からの了承も得ないでですね、政党の政治家が出てきて、私は都知事になるってですね、何を考えてるんでしょうね、アレねぇ。全然わかりませんが(笑)。まぁ、いろんな人のいろんな思惑が交錯して選挙というものがありますが。ちゃんとした、最近、政治家が本当にこの人が政治家やっていいのかという人がいますがですね。本当にちゃんと日本の将来考えて政治をやる人を選びたいものだと思っております。こんなとこでぶつぶつ言ったってしょうがないんですけど」と達郎さん。

・TALK UNTIL DAYLIGHT
ワーナーを代表する女性シンガーのジョニー・ソマーズの1968年の「TALK UNTIL DAYLIGHT」。これが『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』VOL.7の最後に入ってる曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年07月17日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1238

2016年07月03日 | Sunday Song Book

2016年07月03日プレイリスト
「『WARNER POP MUSIC NUGGETS』特集」
1. 2000tの雨 / 山下達郎 '78('03)
2. LOVE YOU SO / RON HOLDEN "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '60
3. NOTHING CAN GO WRONG / THE DOMINEERS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '60
4. ALL THE GOOD TIMES ARE OVER / JOEY TYLER "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '64
5. DON'T MAKE FACES / TOBIN MATTHEWS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.3" '64
6. I'M THE ONE WHO LOVES YOU / THE PARAMOUNTS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '64
7. YES I WILL / THE HOLLIES "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '65
8. I'LL BE THERE / GERRY AND THE PACEMAKERS "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.2" '65
9. ANGEL / CLIFF RICHARD "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '65
10. STEP INSIDE LOVE / CILLA BLACK "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.2" '65
11. THE DRIFTER / KENNY LYNCH "WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.4" '66
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングはタイアップのTVサイズが出来上がり、明日納入する予定だとか。その後、フルサイズのレコーディングに入るそうだ。2週間前に風邪を引いて、今年の風邪はしつこく、まだ散発的に咳が出ているという。病み上がりの咳なので声にはあまり影響がなく歌入れは普通に。コーラスもやったりするが、ときどきゲホゲホと咳き込むのだとか。

・2000tの雨
雨がもう少し続くようなので今週は「2000tの雨」。リクエストも集まっている。

・「WARNER POP MUSIC NUGGET」特集
先週に引き続いて今週もワーナーのコンピレーションの特集。6月22日に『WARNER GIRL GROUP NUGGET』がVOL.6とVOL.7、『WARNER POP ROCK NUGGET』がVOL.1からVOL.4、計6枚リリースされた。先週は『WARNER POP ROCK NUGGET』のVOL.1とVOL.2を特集したが、放送後、Amazonのポップ・チャートで1位から4位を独占しているとか。今週はVOL.3とVOL.4。来週は『WARNER GIRL GROUP NUGGET』のVOL.6とVOL.7。すでにVOL.1からVOL.5までは出ていて、今回の『WARNER GIRL GROUP NUGGET』VOL.6とVOL.7はヨーロッパ、イギリス、フランスといったユーロ・ガール・シンガーが満載。ワーナーにヨーロッパのカタログがどっと入ってきたそうだ。

・LOVE YOU SO
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.3から。ロン・ホールデンはいわゆる一発屋、ワン・ヒット・ワンダー。1960年の「LOVE YOU SO」は全米7位。ロン・ホールデンはシアトルの黒人シンガー。達郎さんは1999年の『ON THE STREET CORNER 3』でカヴァーしている。ちなみにイントロはこの曲をそのままサンプリングしているとか。ただクラベースがずれるのでめちゃくちゃ気持ち悪いが、これがハマっていくとこわいと達郎さん。達郎さんが24,5歳頃にようやく外盤のUSシングルが手に入る時代になって、大阪のフォーエバー・レコードでこのシングルを買って、泥沼のように毎日何時間も聴いたそうだ。まりやさんが「そのクラベースが気持ちが悪い。なんとかして」と言ってたのを思い出すという。

・NOTHING CAN GO WRONG
ニューヨークの白人5人組のドゥーワップ・グループ、ドミニアーズの「NOTHING CAN GO WRONG」。1960年のシングル。日本初CD化。

・ALL THE GOOD TIMES ARE OVER
ジョーイ・タイラーは全く素性のわからない男性シンガー。ジーン・ペイジがアレンジしているのでウェスト・コーストのレコーディングだと思われる。ちょっとウォール・オブ・サウンドっぽい演奏に仕上がっている1964年の「ALL THE GOOD TIMES ARE OVER」。

・DON'T MAKE FACES
トヴィン・マシューズはシカゴ出身の白人シンガー。1964年のシングル「DON'T MAKE FACES」はボブ・ゴーディオとサンディー・リンツァーのコンビによる作品。プロデューサーはアル・カーシュア。

・I'M THE ONE WHO LOVES YOU
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4はUKポップ・ロックが中心。ザ・パラマウンツはプロコル・ハルムの前身バンド。彼らの1964年のシングル「I'M THE ONE WHO LOVES YOU」はインプレッションズのカヴァー。作曲はカーティス・メイフィールド。「こっから2年ちょっとで"青い影"になるというですね、この進化の早さといいましょうか。イギリスの当時の文化のスピードの速さ、'60年代のスピードの速さという感じでございますが」と達郎さん。

・YES I WILL
ホリーズの初期の作品はほとんどアメリカのソングライターの作品。「YES I WILL」もジェリー・ゴフィンとラス・タイトルマンのコンビの作品。1965年、全英9位。VOL.4はこの曲がタイトルになっていて、パーロフォン関係がどっと入ってるそうだ。

・ヤマギシさん
先週の放送でディレクターのヤマギシさんの声が放送に乗り、リスナーからのフィードバックがあったとか。「もう一回聴かせてくれ」というお便りもあって達郎さんは「なんか言え」とムチャ振り。今度、「夫婦放談」の代わりにスタジオに連れて来ればいいんだ、と達郎さん。

・I'LL BE THERE
ジェリー&ザ・ペースメーカーズの1965年の「I'LL BE THERE」。ボビー・ダーリンの作品のカヴァーで、ジェリー&ザ・ペースメーカーズのヴァージョンは全英15位、全米では14位のスマッシュ・ヒット。プロデュースはジョージ・マーティン。「ストリングスのアレンジもジョージ・マーティンだと思いますが。素晴らしい。こう、ザ・ストリングス・アレンジみたいなものをビートルズではやりませんもんね、ジョージ・マーティン。よくわかってますね、本当に」と達郎さん。

・ANGEL
本日2曲めの『オンスト』もの。1999年の達郎さんの『ON THE STREET CORNER 3』でカヴァーしている「ANGEL」。邦題は「ぼくのエンジェル」。もともとはエルヴィス・プレスリーの映画『夢の渚(FOLLOW THAT DREAM)』の挿入歌。1965年にクリフ・リチャードがカヴァー。達郎さんは少し遅れて1967年頃に数寄屋橋のセコハン屋ハンターで買ったという。当時はクリフといえばシャドウズで、シャドウズってギターが上手いんだと思っていたそうだが、後になってナッシュビル録音だということがわかったとか。エルヴィスのスタッフ・ライター、シド・テッパーとロイ・ベネットの作品。達郎さんのヴァージョンはこちらのクリフ・リチャードのヴァージョンをアカペラに起こしたものだとか。プロデューサーはボブ・モーガンとビリー・シェリル。

・STEP INSIDE LOVE
'60年代のイギリスを代表する女性シンガーのひとり、シラ・ブラック。ビートルズのレノン/マッカートニーにたくさん曲を提供してもらっているシラ・ブラック。「STEP INSIDE LOVE」もそのなかの一曲。プロデューサーはジョージ・マーティン。ミュージカル・ディレクターはマンフレッド・マンのマイケル・ヴィッカーズ。2014年にポールがツイッターで、ファンからの「他人にあげた曲でいちばん好きなものは?」という質問にこの曲だと解答をしてるとライナーには書いてあるそうだ。1968年のシングルで全英8位。

・『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4
『WARNER POP ROCK NUGGET』VOL.4は番組でかけた曲が意外と入ってるそうだ。ピーター&ゴードンの「I GO TO PIECES」やフレディ&ザ・ドリーマーズの「TELL ME WHEN」とか、達郎さん好みの選曲。同世代の人がやってるのでそうなってるのかもしれないとのこと。

・セミアコだったら誰?
リスナーから「達郎さんはセミアコだったら誰ですか? ギブソンやエピフォン、グレッチとかありますが」という質問。
B.B.キングだそうだ。

・THE DRIFTER
ケニー・リンチはイギリスでは大変有名なシンガー。1966年の「THE DRIFTER」はロジャー・ニコルスの名作として日本では知られている。ハーパス・ビザールのヴァージョン、ロジャー・ニコルスのスモール・サークル・オブ・フレンズのヴァージョンといろいろあるが、みんな短い。特にスモール・サークル・オブ・フレンズのヴァージョンはデモ・テープなので唐突にフェードアウトしてしまう。そうした中でケニー・リンチの1969年のシングル・ヴァージョンが「THE DRIFTER」のベスト・テイクだと思われる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年07月10日は「『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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