今日は一日"山下達郎"三昧 第一部

2011年09月28日 | 山下達郎

■今日は一日"山下達郎"三昧 第一部
2011年9月19日(月・祝)
NHK-FM 12:15-18:50
http://www.nhk.or.jp/zanmai/past/20110919tatsuro/index.html

出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー
ゲスト:松尾 潔

[第一部]12:15-18:50
01 Down Town / Sugar Babe
02 Windy Lady
03 愛を描いて - Let's Kiss The Sun -
04 Ride On Time
05 Get Back In Love
06 さよなら夏の日
07 ヘロン
08 Forever Mine
09 希望という名の光
10 雨は手のひらにいっぱい / Sugar Babe
11 Circus Town
12 Last Step
13 Love Space
14 Solid Slider
15 Let's Dance Baby
16 潮騒
17 Bomber
18 永遠のFull Moon
19 Funky Flushin'
20 いつか(Someday)
21 夏への扉
22 Sparkle
23 Your Eyes
24 悲しみのJODY
25 高気圧ガール
26 風の回廊(コリドー)
27 土曜日の恋人
28 蒼氓
29 クリスマス・イブ
30 あまく危険な香り 1982年ドラマ「あまく危険な香り」主題歌
31 Get Back In Love 1988年ドラマ「海岸物語 昔みたいに...」主題歌
32 Endless Game(Live)[1992.3.15 中野サンプラザ] 1992年ドラマ「誘惑」主題歌
33 世界の果てまで 1995年ドラマ「ベスト・フレンド」主題歌
34 Dreaming Girl 1996年ドラマ「ひまわり」主題歌
35 いつか晴れた日に 1998年ドラマ「先生知らないの?」主題歌
36 ずっと一緒さ 2008年ドラマ「薔薇のない花屋」主題歌
37 街物語 2010年ドラマ「新参者」主題歌
38 愛してるって言えなくたって 2011年ドラマ「冬のサクラ」主題歌
39 アトムの子(Live)[1992.3.15 中野サンプラザ]
40 さよなら夏の日
41 Smoke Gets In Your Eyes(Live)[1981.12.16 広島郵便貯金ホール]
42 Jungle Swing
43 ヘロン
44 LAI-LA - 邂逅 -
45 Love Can Go The Distance
46 Juvenileのテーマ ~ 瞳の中のRainbow
47 君の声に恋してる
48 忘れないで
49 白いアンブレラ
50 風がくれたプロペラ
51 ずっと一緒さ
52 僕らの夏の夢
53 新(ネオ)・東京ラプソディー
54 Donut Song
55 ついておいで
56 スプリンクラー
57 ターナーの汽罐車
58 夏の陽
59 Loveland, Island
60 Be My Love
61 Love T.K.O
62 My Gift To You
63 Close Your Eyes
64 You Make Me Feel Brand New
65 Don't Ask Me To Be Lonely(Studio Live)
66 ピンク・シャドウ
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■内容の一部を抜粋
・冒頭の挨拶
オープニングは「希望という名の光」(Prelude)。
「アトムの子」のインストゥルメンタルに乗って、
「サウンドストリートのレギュラーを三年間担当して以来、25年ぶりにNHKのスタジオでの一人喋り」と達郎さんがコメントで登場。
番組開始の挨拶があってNHKアナウンサーの黒崎めぐみさんにバトンタッチ。

・オープニング・ショート・ヒストリー
達郎さん選曲による「オープニング・ショート・ヒストリー」で幕開け。
各時代を代表する名曲を年代順に紹介。
シュガーベイブの「Down Town」から「希望という名の光」まで9曲。

・山下達郎サウンド '70年代篇
午後1時台からは「山下達郎サウンド '70年代篇」。
シュガーベイブの「雨は手のひらにいっぱい」から「Funky Flushin'」まで10曲。

・山下達郎サウンド '80年代篇
午後2時台は「山下達郎サウンド '80年代篇」。
「いつか(Someday)」から「クリスマス・イブ」まで10曲。

・山下達郎サウンド TVドラマ主題歌篇
午後3時台は「山下達郎サウンド TVドラマ主題歌篇」。
「あまく危険な香り」から「愛してるって言えなくたって」まで。
「Endless Game」は1992年3月15日に中野サンプラザで行われたライヴから。
「アトムの子」はニュー・アルバム『RAY OF HOPE』初回盤のボーナス・ディスク『Joy 1.5』に収録されたライヴ・ヴァージョン。

・山下達郎サウンド '90年代篇、2000年代篇
午後4時台は「山下達郎サウンド '90年代篇」。
「Smoke Gets In Your Eyes」は1981年12月16日に広島郵便貯金ホールで行われたライヴから。
引き続いて「山下達郎サウンド 2000年代篇」。

・リクエスト
午後5時台は「リクエスト」。

・山下達郎カヴァー特集
午後6時台は「山下達郎カヴァー特集」。
冒頭の「Be My Love」はカヴァー特集のオープニングということで達郎さんが選曲。
1993年のアルバム『Season's Greetings』から。
このコーナーはゲストの松尾潔さんによる選曲。R&B、ソウルに沿った選曲とのこと。
松尾さんと黒崎さんは1968年生まれの同い年。

・達郎さんとの初対面
十数年前に達郎さんと共通の知人を介してライヴに招待してもらったのが達郎さんと松尾さんの出会い。
ライヴはNHKホールで行われて、その終演後に楽屋で会ったとか。
初対面で10時間くらい音楽談義、最も長くて13時間話をしたそうだ。

・Love T.K.O
1999年の『On The Street Corner 3』から。
オリジナルはフィラデルフィアの人気シンガー、テリー・ペンタグラス。
このカヴァーを聴いた松尾さんの第一印象は「やられた」という感じだったとか。
'80年代に達郎さんは「Love T.K.O」を書いたソングライティング・チームのウーマック&ウーマックが
今度アーティスト・デビューするという音楽コラムを書いていたのが印象に残ってると松尾さん。
そしてフィラデルフィア・ソウルへの扉を開いてくれたのが達郎さんなのだそうだ。

・アルバム『T.P.』
達郎さんがサウンドストリートを担当していた1983年から1986年の三年間がちょうど高校の三年間だったと松尾さん。
テディペンの「Love T.K.O」が収録されてる日本盤のアルバム『T.P.』は700枚くらいしか出てないと当時達郎さんが発言。
それを聞いた松尾さんは国内盤を探して手に入れたとか。そんな話をソウル仲間が集うお酒の席で達郎さんに話したところ、
音楽評論家の吉岡さんをはじめ、そこにいたソウル仲間全員が国内盤を持っていたという。
もしかしたらその700人は全員顔見知りかもしれないという濃い話。

・My Gift To You
1993年のアルバム『Season's Greetings』から。
アレキサンダー・オニールというミネアポリスの男性シンガーがオリジナル。
1988年の作品なので達郎さんにしてはカヴァーするまでの時間が短い。
松尾さんは「達郎さん、攻めてるなぁ」と思ったという。

・Close Your Eyes
1980年のアルバム『On The Street Corner』から。
アルバムのインターバルが短くてスティービー・ワンダーの'70年前後と並ぶ多作の時代と松尾さん。
達郎さんは当時民放のラジオかなにかでこんなふうに言ってたという。
「僕はアルバムを作るとき、A面とB面ではA面のほうを必ず長くするようにしている。
 それはA面のほうが短いとミュージックカセットに空白部分ができるから。
 繰り返して聴くとそこで気分が萎えちゃう」

・You Make Me Feel Brand New
1986年のアルバム『On The Street Corner 2』から。
フィラデルフィア・ソウルのクラシック。オリジナルはスタイリスティックス。
曲の作者トム・ベルの意向を深く解釈しているカヴァーだと松尾さん。

・Don't Ask Me To Be Lonely(Studio Live)
1999年の『On The Street Corner 3』収録曲。オリジナルはダブス。
ここで予定より早く達郎さんをスタジオに呼び込んでスタジオ・ライヴ。
達郎さんは松尾さんの隣に座り、膝の上にラジカセを抱えてその上に頬づえついてスタンバイ。
NHKから借りたというラジカセの中にはアカペラのカラオケが入ってるという。
ニューヨークの街角でストリート・シンフォニーと呼ばれるドゥーワップのストリート・ライヴを再現したかたち、
そうした感じで「Don't Ask Me To Be Lonely」のスタジオ・ライヴを披露した。

・ピンク・シャドウ
「もっといいテイクがあるんですがね。それは『Joy 2』で」と達郎さんのコメント。
コメント (2)
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Sunday Song Book #989

2011年09月25日 | Sunday Song Book

09月25日プレイリスト
「100%リクエスト」
1. ターナーの汽罐車 / 山下達郎 "アルチザン" '91
2. CLEAN UP WOMAN / BETTY WRIGHT '71
3. CHERISH / THE ASSOCIATION '66
4. KEEP YOUR CHIN UP / JACKIE ROSS '67
5. LONSOME WHISTLE / HANK WILLIAMS '51
6. DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME / FRANK SINATRA '6?
7. 群青の炎 / 山下達郎 "コージー" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週は台風の最中にレコーディングを行なっていたそうだ。まりやさんの新曲で現在オンエアされてる化粧品のCM。TVサイズはできていたのでレコード用のフル・ヴァージョンをミックス・ダウンして終えることができたそうだ。来月からのライヴのリハーサルに備えて、その前に細々とレコーディング関係をやっているとか。そんな忙しい中、人間ドックにも行ってきたそうで、細かいところの検査結果はまだ出てないけれど、おおむね大丈夫だろうという感じだったという。
「上からは胃カメラ、下からは大腸内視鏡という感じで、お陰さまで異常ございませんでした(笑)。あれ、しかし毎年やるの辛いんですけれど、それでも年でございますので、一所懸命やっとりますが(笑)。あんまりおもしろい話ではございません」と達郎さん。
ライヴがはじまるのでツアー・パンフレットの編集とか、原稿とかそういうものにも追われてて、暇にならないそうだ。

・ターナーの汽罐車
「この季節にちょっと引っかかってきますので」と達郎さん。
1991年のアルバム『アルチザン』から。

・CLEAN UP WOMAN
マイアミのレディ・ソウル、ベティ・ライトの「CLEAN UP WOMAN」。ベティ・ライトの最大のヒット曲で1971年の全米ソウル・チャート2位、全米チャート6位。ジョス・ストーンのデビューには深く関わってるが、ジョス・ストーンが生まれる遥か前のヒット曲と達郎さん。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバムのアナログ盤『RAY OF HOPE』を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/

・CHERISH
リスナーからの質問で「なぜレコードは重くすると音が良くなるのでしょう?」。
「物体は重いほど安定しますのでですね、ましてや回転するときはですね。ですからレコード・プレーヤーもすごいやつは60キロとかですね、ターンテーブルが60キロとか、そういうのがあります。何十万とか、すごいやつになると何百万しますがですね。鉄の塊が回ってるものがよくあります。重ければ重いほどいいわけでですね。でも音はポップで軽いやつ。というわけでジ・アソシエイション、1966年、全米NO.1にしてミリオンセラー『CHERISH』」と達郎さん。

・ファースト・プレス
リスナーからの質問で「アナログ盤にはファースト・プレスとセカンド・プレスがあり、ファースト・プレスは大変貴重だといいます。初歩的な質問で恐縮ですが11月2日発売のアナログ盤『RAY OF HOPE』にファースト・プレスは存在することになるのでしょうか?」。
むかしだと何十万枚、何百万枚とレコードが売れたのでファースト・プレス、セカンド・プレスと工場で大量生産したが、今はどんなに売れても限定ウン千枚、全世界そうなので全部がファースト・プレスだと達郎さん。聞いた話だと重量盤は日産80枚でひと月くらいしないと限定盤の枚数が消化しないそうだ。

・KEEP YOUR CHIN UP
リスナーから"KEEP YOUR CHIN UP"の歌詞が入った曲へのリクエスト。
シカゴの女性R&Bシンガー、ジャッキー・ロスの1967年のシングル。タイトルも「KEEP YOUR CHIN UP」。CDがちょうど出てると達郎さん。

・酒で人に迷惑をかけたことがありますか?
リスナーから「達郎さんは酒で人に迷惑をかけたことがありますか?」というお便り。
「数限りなくあります。えぇ~、大変ですね」と達郎さん。

・LONSOME WHISTLE
リスナーからレイ・ブラッドベリの『刺青の男』にヒントを得て書かれた稲見一良さんの短編集『ダック・コール』の話題があった。その中の短編「ホイッパーウィル」にハンク・ウイリアムスの「LONSOME WHISTLE」が出てくるけれど、まだ聴いたことがありませんというリクエスト。
ハンク・ウイリアムスの「LONSOME WHISTLE」は1951年のレコーディング。28歳の歌声。
「お聴きになるとわかりますが'70年前後の日本のある有名な曲によく似た曲でございます。そのへんも含めてお聴きいただきたい。ハンク・ウイリアムスらしい寂しい歌ですけれど、もうこれくらいの年になりますと、久しぶりに聴きましたけれど沁みます」と達郎さん。

・竹内まりやの新曲「輝く女性(ひと)よ!」
9月17日よりスタートしたコーセイのスキンケア化粧品「グランデーヌ ルクサージュ」のCMソングとしてまりやさんが新曲を書き下ろした。
タイトルは「輝く女性(ひと)よ!」。コマーシャルには天海祐希さんが出演している。シングル発売は未定。番組でオンエアできる段階になれば紹介するつもりだそうだ。
http://www.mariyat.co.jp//index.html

・番組放送1000回記念のプレゼント
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は1992年10月に「SATURDAY SONG BOOK」として土曜日の午後からスタートして、今日の放送で丸19年、来週から20周年目に突入する。そして12月11日にはめでたく放送1000回を迎えることになるそうだ。番組からリスナーに1000回記念のプレゼントがある。11月からはじまる
全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」に、リスナーのみなさんをJFN38局ネットワークの各ステーション毎に2名、合計38組76名を招待。聴取している放送局毎に会場、日時、応募期間が異なる。第一弾の応募受付は今日9月25日(月)から来週10月3日(月)まで。これは11月から来年2月までに行う公演の分が対象となっている。往復はがきのみの応募で、詳しい応募方法はTOKYO FMのサイト内に特設サイトが設けられてるので、そちらで確認してほしいとのこと。トップページにバナーがあるのでそこからジャンプ。
http://www.tfm.co.jp/1000/

・プレゼント
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のグッズでオリジナルLEDランタン。ソーラー・パネル&手回し充電式だとか。これを10名にプレゼント。締め切りは9月末。

・DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME
リスナーから「『DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME』でオススメがあればかけてください」というリクエスト。
スタンダード・ナンバー。1940年代の曲。達郎さんが持ってるのはフランク・シナトラのヴァージョン。ドン・コスタが編曲したバラード・ヴァージョン。シナトラは何回かレコーディングしていて、今回はリプライズ時代のレコーディングだが、1962年のアルバム『SINATRA & STRINGS』の1991年のCDにボーナス・トラックとして収録されたテイク。たぶんそのへんの時代のレコーディングと思われる。

・群青の炎
リクエストがバラけてるので今日の最後はこの曲。
「ちょっと秋の気配がしてきたのでこんな曲はいかがかなと」と達郎さん。
1998年のアルバム『コージー』から。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月02日は「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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'All Flowers In Time'東京

2011年09月23日 | 佐野元春



佐野元春 and The Hobo King Bandにより東京国際フォーラムで開催された
『'All Flowers In Time' 東京』ファイナル公演(6月19日)の
映像作品化詳細情報が発表されました。

タイトルは『'All Flowers In Time'東京』。
通常のDVDに加えて、今回はBlu-rayで初映像化されるそうです。
160分完全ノーカットで収録していて、発売は年末12月14日になるそうです。
また佐野元春30周年アニバーサリー・パート1からパート3を収録した
デラックス・パッケージもDVD5枚組で発売するとか。

●DVD通常版
 価格:¥6,800(税込)
 形態:DVD 2枚組
 品番:POBE-3804/5

●Blu-ray版
 価格:¥7,800(税込)
 形態:Blu-ray 1枚
 品番:POXE-29001

●デラックス版
 価格:¥19,800(税込)
 形態:DVD 5枚
 品番:POBE-9382/6

詳細はスペシャルサイトで。
僕の個人サイトでもちょこっと触れています。
よろしくお願いします。
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Motoharu Radio Show #089

2011年09月21日 | Motoharu Radio Show

2011/09/20 OnAir - 3rd. Week
01.Lenny Kravitz:Stand
02.Red Hot Chili Peppers:The Adventures of Rain Dance Maggie
03.Red Hot Chili Peppers:Meet Me At the Corner
04.Keb' Mo':The Whole Enchilada
05.Keb' Mo':All the Way
06.Rhymester:フラッシュバック、夏。
07.Dragon Ash:TIME OF YOUR LIFE
08.キリンジ:あたらしい友だち
09.サンボマスター:希望の道
10.七尾旅人:今朝作った歌 2010年7月27日
11.佐野元春:また明日...
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■内容の一部を抜粋
・Stand
今月の3PICKS!の1枚、レニー・クラヴィッツの新しいアルバム『Black & White America』から。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はレニー・クラヴィッツ『Black & White America』、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『I'm With You』、そしてケヴ・モ『The Reflection』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ『I'm With You』とケヴ・モ『The Reflection』。

・レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
米国カリフォルニア出身のバンド。これまでにオリジナル・スタジオ盤を10枚出している。1984年にデビューして今年で27年目という長いキャリアのバンド。バンドの中心になってるのはソングライティングをしているヴォーカリストのアンソニー・キーディスとベーシストのフリー。この二人が固定のメンバーでずっとやってきている。デビュー以降これまでバンドに関わったギタリストは全部で8人。その中で元春のお気に入りはジョン・フルシアンテ。彼の弾くストラトキャスターの音が元春のイメージする(レッド・ホット・)チリ・ペッパーズのサウンドの要となってるんじゃないかと話す。そのジョン・フルシアンテは2年前にバンドから離れた。今回の新しいアルバムではまた新たなギタリストが加わってのレコーディングとなっている。新しいアルバム『I'm With You』から「The Adventures of Rain Dance Maggie」と「Meet Me At the Corner」の2曲。

・ケヴ・モ
本名はケヴィン・ムーア。米国のブルース・シンガー、現在59歳。ケヴ・モの音楽はジャンルでいうとブルースになるが、元春にとってはジャンルを超えた素晴らしいソングライターであり、素晴らしいギタリスト。ケヴ・モの音楽は世界的にも高く評価されていて、これまで3回グラミー賞コンテンポラリー・ブルース・アルバムの部門で最優秀賞を獲っている。元春がケヴ・モのアルバムで個人的に気に入ってるのは2004年の『Peace』というアルバム。当時米国では911の事件をきっかけにブッシュ政権はアフガニスタン侵攻とイラク戦争をはじめたが、その動きに反対してミュージシャンたちが声を挙げた。"Vote For Change"-「変革のための投票」という運動。ブルース・スプリングスティーン、R.E.M.、デイヴ・マシューズ・バンド、パール・ジャム、そしてディクシー・チックスというアーティストが集まった。今回取り上げたケヴ・モもこの運動に参加していた。そのことを背景にプロテスト・ソングのカヴァー・アルバムを出した。それが『Peace』というアルバム。バッファロー・スプリングフィールド、ボブ・ディラン、ジョン・レノンの曲をカヴァーしている。「ケヴ・モのヴォーカルとギターはとても素晴らしいので機会があれば聴いてみてください」と元春。ケヴ・モの新しいアルバム『The Reflection』からギタリストにデイヴィッド.T.ウォーカーを迎えて「The Whole Enchilada」と「All the Way」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「IID世田谷ものづくり学校」。少子化により廃校となった中学校の建物と土地を最利用するプロジェクト。2004年からスタートした。

・ETV「佐野元春のザ・ソングライターズ」出演者のレコードの特集
番組後半は元春がナビゲートしているETV「ザ・ソングライターズ」出演者の新しいレコードの特集。

・フラッシュバック、夏。
「ライムスター、彼ら独特の楽しいライミングが冴えてますよね」と元春。

・TIME OF YOUR LIFE
シーズン1に出演したkj率いるドラゴンアッシュのレコード。

・あたらしい友だち
シーズン3に出演したキリンジの配信限定シングル「あたらしい友だち」。
「震災があった東北地方から越してきたあたらしい友達のことを歌った温かい曲」と元春。

・再放送してほしい「ザ・ソングライターズ」のアーティスト・ランキング
インターネットの記事に「再放送してほしい『ザ・ソングライターズ』の出演アーティストランキング」というのがあったそうだ。
10位kj、9位岸田繁、8位KREVA、7位松本隆、6位矢野顕子、5位スガシカオ、4位さだまさし、3位トータス松本、2位桜井和寿、1位小田和正。
http://ranking.goo.ne.jp/column/article/goorank/21070/

元春が個人的に面白かったのはサンボマスターの山口隆、ライムスター、七尾旅人だったとか。
「福島出身の彼(サンボマスターの山口隆)が聴講生から募ったリリックをもとにバンドと曲作りをしました。それからライムスター。彼ら二人、ゆかいな二人でした。聴講生と一緒にラップのリリックに挑戦しました。最後にはみんなでラップして楽しかったです。そして七尾旅人。福島の現状をテーマに僕と二人で即興のパフォーマンスをやってみました。これも忘れられない回となりました。番組を見逃したという方は是非NHKに再放送のリクエストをしてみてください。NHKはリスナー・サポーテッドのステーションなので、みなさんからの声にきっと応えてくれると思います」と元春。
この話題の中から曲はサンボマスターの「希望の道」と七尾旅人の「今朝作った歌 2010年7月27日」。

・らじる★らじる
今月9月からNHKのラジオ番組がインターネットで聴けるようになった。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/

「いよいよラジオがインターネットで楽しめる時代になりました。これを機会にあたらしいラジオの聴き方を探すのも面白いと思います。そしてその先に広がる新しくて有意義なコミュニティのかたち。僕も探っていきたいと思います」と元春。

・また明日...
「夏の終わりから秋にかけてのこの季節に僕から曲を贈らせてください」と元春。
元春の1992年のレコードから矢野顕子とのデュエット。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #988

2011年09月18日 | Sunday Song Book

09月18日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 風の回廊 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
2. I HEAR YOU KNOCKING / SMILEY LEWIS '55
3. I LIKE IT LIKE THAT / CHRIS KENNER '61
4. YES I WILL / THE HOLLIES '65
5. STOP TAKING MY LOVE FOR GRANTED / MELLO MOODS '73
6. AIN'T GONNA CRY NO MORE / BRENDA LEE '66
7. MOMOKO / 近藤真彦 '82
8. いのちの最後のひとしずく / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週からスタジオに入ってレコーディング。まりやさんのCMタイアップがあり、そのフル・ヴァージョンを今月中に仕上げてしまうそうだ。それが終わって10月に入るとライヴのリハーサルに入るとか。

・風の回廊
新潟県魚沼市の超常連のリスナーから「コメの早稲品種の検査がありセシウムが検出されず一安心です」というお便りとリクエスト。「農家のみなさまお大事に。よりよい収穫をお祈りしております」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
番組は前倒しで録音しているため、先週に引き続いて今週もレギュラー・プログラムの「棚つか」と、夏の間に届いたリクエストに応えるプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・I HEAR YOU KNOCKING
ニューオリンズのR&B、スマイリー・ルイスの1955年R&Bチャート2位の大ヒット・ナンバー。典型的なニューオリンズ・サウンド、ヒューイ"PIANO"スミスのピアノ、アール・パーマーのスナップの効いたドラムの音が印象的な「I HEAR YOU KNOCKING」。1971年のデイヴ・エドモンズのカヴァーも有名だが、こちらのスマイリー・スミスがオリジナル。

・ I LIKE IT LIKE THAT
もう一曲ニューオリンズものにリクエスト。クリス・ケナーの代表曲で1961年R&Bチャート2位の「 I LIKE IT LIKE THAT」。後にデイヴ・クラーク・ファイブでもトップ10ヒットとなった。

・好きなカレーは何派?
リスナーからの質問で「達郎さんの好きなカレーは何派?」。
チキン派だそうだ。

・ラジカセ
リスナーから「ラジカセが壊れて録り貯めたエアチェック・テープが聴けなくなりました。どうしたらいいですか?」というお便り。
MDやDATに比べたらカセットテープは最後まで残るだろうから大丈夫と達郎さん。曲のモチーフを録音するのに、達郎さんは今もピアノの上にラジカセを置いてるとか。達郎さんの使ってるラジカセもまだ現行商品だと思われるので大丈夫だと思うと。

・YES I WILL
ホリーズのオリジナル・モノラル・ヴァージョン。1965年のシングル・カット。「YES I WILL」はラス・タイトルマンとジェリー・ゴフィンのコンビが作詞作曲したスクリーン・ジェムズの作品。モンキーズの1967年のデビュー・アルバムには「I 'LL BE TRUE TO YOU」というタイトルで収録されている。リクエストはモンキーズのデイビー・ジョーンズのソロか、ホリーズの「YES I WILL」だった。

・アーティストをやっててうれしかったことは
リスナーからの質問で「アーティストをやっててうれしかったことはどのようなことですか?」。
全国を旅できたことがよかったことだとか。

・ツアー中の楽しみ
リスナーのキョウタくんのお父さんからの質問で「ツアー中の楽しみは?」。
食うことと飲むことだそうだ。「休肝日はありますか?」という質問には「もちろんです」。

・キョウタくんの質問集
お馴染みキョウタくんの質問集。
「達郎さんは好きなものを先に食べるほうですか、後から食べるほうですか?」→「最後まで残します。ちっちゃい頃、貧しかったですから(笑)」
「達郎さんがカラオケでよく歌う曲は?」→「カラオケ行きません」
「達郎さんの好きに漫画は?」→「手塚治虫さんの『火の鳥』です」

・STOP TAKING MY LOVE FOR GRANTED
メロー・ムーズはフィラデルフィアのグループ。ギャンブル&ハフのギャンブル・レーベルから、1973年のシングルのカップリングで「STOP TAKING MY LOVE FOR GRANTED」。

・番組放送1000回記念のプレゼント
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は1992年10月に「SATURDAY SONG BOOK」として土曜日の午後からスタートして、この10月で丸19年、20周年目に突入する。そして12月11日には放送1000回を迎えることになるそうだ。番組からリスナーに1000回記念のプレゼントがあるようで、詳しくは来週の放送で発表するとのこと。

・プレゼント
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のグッズでオリジナルLEDランタン。ソーラー・パネル&手回し充電式だとか。これを10名にプレゼント。締め切りは9月いっぱいまで。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバムのアナログ盤『RAY OF HOPE』を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/

・フリューゲルホーン
リスナーから「アルバムの中で『街物語』と『プロポーズ』にフリューゲルホーンのソロが入ってますが、これはどのような楽器なのですか? また市原ひかりさんのプロフィールを教えて下さい」というお便り。
フリューゲルホーンはトランペットより管がちょっと太いので、トランペットよりちょっとだけ音色が低くて甘い音がするそうだ。繊細な曲だとフィットするとか。市原ひかりさんは若手の女性トランペッターで、達郎さんのバンドのドラマー、小笠原拓海くんと学校が同じで一緒にhip chickというバンドをやっている。今は自分のジャズのクインテッド、市原ひかりグループで活動している。小柄な女性だけれど、ひじょうに繊細な音を出す人なので、近くで演奏するときは聴きに行ってやってくださいと達郎さん。

・市原ひかりのオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/hikari-ichihara/

・AIN'T GONNA CRY NO MORE
デイヴィッド・ゲイツの曲で達郎さんが好きな曲をお願いしますというリクエスト。
「AIN'T GONNA CRY NO MORE」はブレンダ・リーの1966年のシングルで作詞作曲がデイヴィッド・ゲイツ。デッカからの作品だが、まだCD化されてないとか。グエン・ステーシーもレコーディングしているがブレンダ・リーのほうが上と達郎さん。

・MOMOKO
1982年に近藤真彦さんに書き下ろした曲。「ハイティーン・ブギ」のカップリング。この曲のギターは達郎さん自身で、ソロも弾いている。リマスタリング音源。「もうこの曲を書いてかれこれ30年という月日が経とうとしています。28のときのレコーディングでした。感慨に浸っております(笑)」と達郎さん。

・いのちの最後のひとしずく
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』から。「あなただけを」のところが「やまがたけん」と聴こえる空ミミのお便り。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月25日は引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #088

2011年09月14日 | Motoharu Radio Show

2011/09/13 OnAir - 2nd. Week - HKBを迎えて東京ファイナルを語る #2
佐野元春 and The Hobo King Band:ニュー・エイジ(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:ロックンロール・ナイト(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:ヤング・フォーエバー(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:サムデイ(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:新しい航海(Live)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ライヴ特集
今週は先週に引き続いて6月19日に東京国際フォーラムで行われた佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル「All Flowers In Time」のライヴを特集。
ゲストにホーボーキングバンドの古田たかし、Dr.kyOn、井上富雄、山本拓夫を迎えて「これまでのライヴ人生を振り返って」をテーマにして語り合う。

・ニュー・エイジ(Live)
「トミーのランニング・ベースなんかゾクゾクするよね」と元春。
イントロでオーディエンスが「うわー」と沸くので、それを聴いて演奏するバンドも興奮するとDr.kyOn。

・ホーボーキングバンド
ホーボーキングバンドはドラムスの古田たかし、キーボードのDr.kyOn、ベースの井上富雄、サキソフォンの山本拓夫のほかに、ギターの佐橋佳幸、長田進、パーカッションのスパムというメンバーがいる。スパムは佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー・パート3の最中に20キロの減量に成功した。「スパムと呼んでいいのか...」と井上富雄。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・験担ぎ
元春からバンドのメンバーに験を担いだりするのかという質問。
山本拓夫はライヴの最中は空っぽの状態がいいので、逆に何もしないことにしてるそうだ。
古田たかしはライヴの前に必ず歯を磨くという。気分が変わって引き締まるのだとか。
井上富雄は当日の会場でのリハーサルがあまりにも調子がいいと本番でそれを超えられないことがあるので、リハーサルでは変なぐらいで終わらしておくのだという。
Dr.kyOnはリハーサルから本番の靴を履いてピアノのペダルを踏んでおく、チェックしておくのだとか。準備さえしっかりとしていれば本番をリラックスして楽しむことができるそうだ。

・清正公
「僕なんか験担ぎバリバリですよ」と元春。
この30年間、舞台に上がるときは必ずパンツ(ズボン)の後ろポケット、右ポケットに清正公のお守りを入れておくのだという。清正公は加藤清正を奉ってるので勝負の神様。お守りの中には勝負にかけて菖蒲が入ってるという。毎年必ず5月にお守りをもらうそうだ。ときどき忘れてステージに出ることがあり、そのときは気弱になってしまうというほどお守り依存症。そんな自分が情けなくて反省するのだとか。

・ロックンロール・ナイト(Live)
「この曲をステージのセンターで歌ってて景色が見えてきたんだけど、そういうことは滅多にないんですよ。歌うことだけで一生懸命なのだけれど。東京国際フォーラムのこのライヴでは、みんなの演奏を聴きながらホライズンが見えるというか、向こうの方に地平線が見える。景色をはっきりと見ながら歌ったという感じだね」と元春。

「今回ピアノの音がすごくきれいだった」という元春に、Dr.kyOnは毎回ピアノはその時代の新しい機種にしていることに加えて、会場やその日の演奏する曲によってピアノに付けるパッドの種類やリバーブの長さなどの微調整を行い、頭のほうのメゾフォルテを弾くときとエンディングのメゾピアノを弾くときはタッチも全然違うけれど、うまく一台でいけるように、その分量をペダルで足したりしてると話す。
「コンサート会場の広さに合わせてとか、そのときどきのアレンジに合わせて、キーボードのタッチを微妙に変えてゆくというのは本当に職人の域だと思います。そのへんはkyOnは本当に素晴らしいと思いますね」と元春。

元春はむかしザ・フーがロック・オペラをやってたように、いつかこの「ロックンロール・ナイト」で、いきのいいミュージシャンに参加してもらってロック・オペラをやってみたいという気持ちがあるそうだ。

元春の最後のシャウトの手前の演奏は息が合ってて素晴らしいと元春。井上富雄は最初は難しいと思ったが、今では目をつむってもできるようになったと話す。

・キーボード
左手でベースをランニングして、右手で違うことをやるというロール・ピアノが得意なDr.kyOn。ニューオリンズ・スタイルのピアノはずいぶん練習したのだそうだ。この分野では負けない、こんなふうに使うのはどうだとか、そうした部分を磨くように練習をしたとか。

・ヤング・フォーエバー(Live)
1997年の夏にウッドストックでレコーディングしたアルバム『The Barn』からの曲。
演奏は佐橋佳幸が加わったので、正にハートランドとホーボーキングバンドの合体バンドとなった。
山本拓夫はフルートの音がちゃんと聴こえるミックスになって安心したそうだ。というのは自分で吹いててフルートの音が聴こえないのだとか。

・ジャム・バンド
Dr.kyOnと佐橋佳幸がいろんな楽器を持ってくるので元春は編曲が楽しくて仕方ないのだとか。ジャム・バンドの要素があるのだと元春。山本拓夫はソロでもセクションでも上手いのでブラス・アレンジもそこに加わる。「『Sgt.Pepper's』みたいな世界観をライヴでやれたら楽しいんじゃないかな」と元春。

・ツアー中のオフは何をしているのか?
元春からの質問。
山本拓夫は虫とか蛙のフィールド調査をやってるそうだ。メンバーと一緒に帰れなくなるくらい滞在を引き伸ばすこともあるという。
古田たかしは中古レコード店巡り。
井上富雄は観光名所があれば訪れるが、都市部の街だとパチンコをして時間をつぶすことが多いそうだ。以前、熊本で元春と一緒にパチンコをしたそうだ。「SOMEDAY」が3回くらい店内にながれたという。元春があまりにも入らなかったので店員さんが狙う釘を教えてくれたとか。
Dr.kyOnは競馬。ウッドストックでもジョン・サイモンがサラトガの競馬場に行ってきたと話したので、サラトガにも行ってきたそうだ。紳士、淑女の社交の場といった印象の、田舎ののんびりとした競馬場だったとか。サラトガから帰ってきたときのジョン・サイモンの第一声が「家、買えそうか?」だったそうで、「二軒ぐらいは」と答えたという。本当はほんの10ドル、20ドルくらいしか勝ってなかったが。。

・サムデイ(Live)
「この曲はいつ演奏してもすごいね」と元春。
一日目も素晴らしかったけれど二日目も素晴らしかった。だからみんなに感謝したい、どうもありがとう、と元春。

・東日本大震災
本来ならば東京国際フォーラムは3月12日、13日に行われる予定だった。ファイナルの3月13日は元春の55回目の誕生日だった。
ところがその二日前に地震がありファイナル公演は延期となった。

元春からの最後の質問は「このときみんなはどこにいてどうしてました?」。
地震が起こった当日はみんな家にいたそうだ。井上富雄は当日の夜、下北沢のライヴハウスでライヴを行う予定だったが中止に。
みんな元春のファイナル公演のことを心配していたという。
「こういう未曾有の厳しい状況で表現者として何をしたらいいのだろうと途方に暮れましたね。そこで闇雲に、発表するしないに関わらず、闇雲に詩を書いていましたね」と元春。

「振替公演が決まったとき、この最終公演に臨むにあたって僕は期するものがありましたね。この日、歌いながら何か震災という厳しい状況を受けて、不思議と自分が今まで書いてきた曲が共振してくるというかね。そういう不思議な感覚を終始持ちながら歌ったコンサートでしたね。ひじょうに特別な今までにない経験をしたライヴでしたね」と元春。

・新しい航海(Live)
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Sunday Song Book #987

2011年09月11日 | Sunday Song Book

09月11日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
2. SEPTEMBER RAIN / FRANKIE VALLI "TIMELESS" '68
3. SOONER OR LATER / THE GRASS ROOTS '71
4. IT'S ALL OVER NOW / ANNETTE SNELL '77
5. KEEP THAT SAME OLD FEELING / SIDE EFFECT "WHAT YOU NEED" '77
6. BARBIE / KENNY & THE CADETS '66
7. いつか / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80
8. 白いアンブレラ / 山下達郎 "ソノリテ" '05
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
全国6ヶ所で行われたシアターイベント「Joy 1.5 ~ THE MOVIE」が終わり、7月下旬の雑誌取材からはじまったニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のプロモーションが終わったそうだ。今週は人間ドックに行って、来週から今月末までまりやさんのレコーディング、そのあとはツアーのスケジュールに突入するとか。

・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて今週もレギュラー・プログラムの「棚つか」と、夏の間に届いたリクエストに応えるプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・希望という名の光
達郎 : 本日は9月11日。今から10年前にアメリカの同時多発テロが起こりまして、ちょうど10年になります。それから3月11日の東日本大震災からちょうど半年という不思議な巡り合わせでございます。10年前の事件のときにはですね、やはりこの番組で鎮魂プログラムみたいなことをやった覚えがあります。あれから10年。相変わらず世界中いろんなところで動乱、戦乱が起こっております。少しでも平和な世の中になっていくことを願わずにはおられません。翻って日本でも震災から半年が経ちますが、なかなか復興、復旧、思うように進まないところもございます。未だに仮設住宅で不自由な暮らしをなさってる方たちもたくさんいらっしゃいます。ひとつ政権も変わったことですし、政治家のみなさんもがんばってやっていただきたいと思いつつ、今日もこの曲を聴いていただきます。
中略
台風(12号)も大変でしたね、ホントに。特に近畿地方、大変だそうです。被害に合われた方々、心よりお見舞い申し上げます。引き続きがんばってください。そういういろいろな思いを込めまして、今日もこの一曲お馴染みの「希望という名の光」。

・SEPTEMBER RAIN
この季節の定番、フランキー・ヴァリの1968年のアルバム『TIMELESS』から前年にシングルのB面としても発表された「SEPTEMBER RAIN」。秋の雨になぞられて去っていった恋を歌う名曲。

・所有するギターの本数
リスナーからの質問で「達郎さんはギターを何本持ってるのですか?」。
使ってるギター以外は全部処分したので全部で10本ちょっとくらいだとか。

・SOONER OR LATER
グラス・ルーツのリード・ヴォーカルのロブ・グリルも先日亡くなったそうだ。グラス・ルーツのバブルガム・ポップ然とした、いちばんいい時代1971年のベストテン・ヒット、全米9位の「SOONER OR LATER」、邦題は「恋はすばやく」。

・レコーディング
リスナーからの質問で「『俺の空』のようにフェイドアウトする曲は編集でそうされたと思いますが、実際のところすべて最後まで演奏なさってるのですか?」。
当然ですと達郎さん。レコーディングに関しては「俺の空」と「街物語」はバンドと一緒にレコーディングしていて、「NEVER GROW OLD」と「プロポーズ」は上物がコンピューターでドラムだけレコーディング。曲によってはベースを別々にやるとかケース・バイ・ケース。最近は選択肢が多いのでいろいろ。バンドでレコーディングしたものは一緒にやらないとライヴでグルーヴが出ないという。

・IT'S ALL OVER NOW
アネット・スネルはもともとはポール・ケリーのプロデュースで何枚か出していたが、「IT'S ALL OVER NOW」は1977年にエピック・レーベルから出たシングル。マッスルショールズでドラムのロジャー・ホーキンスとギターのジミー・ジョンソンのプロデュースで出した曲。このあとアルバムを作ろうかという時に飛行機事故で亡くなった女性シンガー。

・SHM-CD
リスナーからの質問で「ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』をSHM-CDなどの高音質とされるCD仕様にしなかった理由は?」。
高音質とされるCD仕様にすると音が丸くてバリッと来ないそうだ。達郎さんはあまり好きじゃなくて、ロックの音はひずみだと思ってるという。ハイエンド・オーディオと呼ばれてる、オーディオ雑誌が推奨する音がいい音だとは思ってないとか。「ご期待に添えなくてすいません」と達郎さん。

・KEEP THAT SAME OLD FEELING
サイド・エフェクトは西海岸のヴォーカル・グループ。女性一人、男性三人のヴォーカル・グループ。「KEEP THAT SAME OLD FEELING」は1977年、全米ソウル・チャート22位。シングル・ヴァージョン。プロデューサーはウェイン・ヘンダーソンで途中で彼のトロンボーン・ソロが出てくる。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバムのアナログ盤『RAY OF HOPE』を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/

・プレゼント
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のグッズでオリジナルLEDランタン。ソーラー・パネル&手回し充電式だとか。これを10名にプレゼント。

・ツアー・スケジュール
リスナーから「ツアー・スケジュールはどのようにして決めるのですか? 今回のツアーは四国三県には来られるのに高知はありませんでした。是非、高知に来てください」。
ホールの空き状況で決まるそうだ。別に行きたくないわけではなく、ここのところツアーを毎年続けてるので来年あたりは高知に行けるかもしれないとのこと。いいホールだと達郎さん。

・BARBIE
ビーチボーイズがキャピトルからメジャー・デビューする前の作品で、1961年にケニー&キャデッツ名義でリリース。完全にドゥー・ワップ・ソング。

・いつか
超常連のリスナーの元気づけにと達郎さん。1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から。

・白いアンブレラ
この季節の歌ということでリクエストが集まった。2005年のアルバム『SONORITE』から。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月18日は引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #087

2011年09月07日 | Motoharu Radio Show

2011/09/06 OnAir - 1st. Week
佐野元春 and The Hobo King Band:君をさがしている(朝が来るまで)(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:コンプリケイション・シェイクダウン(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:欲望(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:ナポレオンフィッシュと泳ぐ日(Live)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ライヴ特集
今週、来週は6月19日に東京国際フォーラムで行われた佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル「All Flowers In Time」のライヴを特集。
ゲストにホーボーキングバンドの古田たかし、Dr.kyOn、井上富雄、山本拓夫を迎えて「これまでのライヴ人生を振り返って」をテーマにして語り合う。

・君をさがしている(朝が来るまで)(Live)
「ハートランド・ヴァージョンをベースにしたホーボーキングバンド混合アレンジ」と元春。

・あたたまったストロベリー・ムース
6月18日のみ開演前にながしたラジオ・ドラマ。ファイナル公演の演出としてスタッフから提案があり製作したという。スクリプトは作家の小路幸也。制作・演出はNHKのラジオ・ドラマ制作班の方々。元春は監修という立場で現場にも立ち会ったとか。
実際一度しか使用されなかったのでMRSで特別公開。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・コンプリケイション・シェイクダウン(Live)
井上富雄は「LAND HO!」の頃のライヴ・アレンジを意識したとか。
曲間に挿入されるソロは山本拓夫のテナー・サックスによるソロ、Dr.kyOnによるオルガンのソロと続く。
山本拓夫はオリジナル・ヴァージョンのテナー・サックスの雰囲気を出すようにしたそうだ。
井上富雄は滅多にやらないスラップを披露できてうれしいと話した。むかし小田原豊に「元ルースターズなのにチョッパーするの?」と言われてから控えていたという。

・欲望(Live)
ハートランドのギタリストだった長田進が30周年アニバーサリー・ツアー・パート3に参加。この「欲望」という曲は彼の弾く深いディストーションのギターではじまり、全体が彼の深いスライド・ギターの音が支配しているので、オリジナルのギターの音が聴きたいと今回のツアーのセットリストに選曲したそうだ。
「佐野元春の壺の中から外を見てみたい、そこから宇宙を見ているというイメージの曲」とDr.kyOn。
コードがふたつしか出てこないという。井上富雄はずっとDを弾いてて、その上でフェイザーをかけたり、ダウン・チューニングしたりとかしているそうだ。
「ミニマリズムな表現で、最小の表現で最大の効果を出そうというコンセプト」と元春。

・長いライヴ人生の中で、一番びっくりしたことは?
「長いライヴ人生の中で、一番びっくりしたことは?」という元春からのお題。
山本拓夫は30周年アニバーサリー・ツアー・パート3の仙台公演のこと。「コンプリケイション・シェイクダウン」が終わって、元春が「サクソフォン!」と山本拓夫のほうを向いて言い放ち、右手を挙げたまま黙っていたときのことだとか。「僕ですか?」と自分を指さしたら元春が無言でうなづいてるので、自分で「山本拓夫」と言ったそうだ(笑)。
「今だから言いますけど、ごめんなさい。拓ちゃんの名前忘れちゃった(笑)。サクソフォン、山本拓夫! いつもはどや顔で言うんだけどさ、あのとき、なんかパーンと飛んじゃった(笑)」と元春。

古田たかしは「ROCK'N'ROLL NIGHT TOUR」のときのことで、元春のステージ・パフォーマンスで、ドラムの山台に向かってセットの裏から元春が駆け上がる場面があったとか。いちばん上に立った元春にピンスポットが当てられ盛り上がりをオーディエンスと共有するというパフォーマンスだった。全速で2メートルくらいの高さの階段を駆け上がるのだが、途中でバランスを崩した元春が手で空を掻きながら落下してゆくのが見えたそうだ。「もう駄目だ」と肝を冷やしたが、下でマネージャーが両手を広げて受け止めたという。
ルイードで興奮した元春が客席の机の上に立ち、高々とギターをかざして鳴らそうとしたところ、天井の低いルイード、電灯にギターの先が接触して、ショートして真っ暗になったことがあったそうだ。3分か4分で電気が戻ったが、あのときも驚いたという。

井上富雄も元春のライヴのエピソードを披露。「FRUITS TOUR」40箇所くらい廻って最終日が神奈川県民ホールだった。元春が「良い曲順というのは逆からやっても良い」と言ってセットリストを逆から演奏したことだとか。ペース配分がわからなくなって大変だったという。
「しかしね、あのときのライヴは爆発しましたね。照明さんとか、PAの方からは本当に嫌がられました。コンピューターでプログラミングしてるのを全部逆にしなければいけないんですから」と元春。

Dr.kyOnにはボ・ガンボスの海外での野外コンサートについて訊いた。日本は電圧が100ボルトだが、外国で電圧が200ボルトを超えてたらアンプの鳴りがすごくよくて、レンタルしたボロボロのマーシャルのアンプがすごくいい音で鳴って驚いたという。
「昨日降った雨の水たまりから電源を取る国と違って、そこで開発されたものだから当然といえば当然。底力というか、コンサートひとつとっても、そのバックボーンにしっかりとあるいうのが嫌ほど感じますね」とDr.kyOn。

ツアー中の食事についてもホーボーキングバンドのメンバー4人に訊いてみたが、この話題はあまり盛り上がらなかった。コヨーテバンドは鍋料理が続くと、ときどきハンバーガーを食べに行ってたというエピソードを元春が披露した。

・ナポレオンフィッシュと泳ぐ日(Live)
思うところがあり、キーを何度か変えて歌ったそうだ。東京国際フォーラムではオリジナルのキーで演奏したが、「僕はよかったと思う」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #986

2011年09月04日 | Sunday Song Book

09月04日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. SEPTEMBER / 竹内まりや "エクスプレッションズ" '79('08)
2. RESPECTABLE / THE OUTSIDERS '66
3. JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE / TERRY CALLIER "WHAT COLOR IS LOVE" '73
4. SPANISH HARLEM / BEN E.KING '61
5. YOUR PRECIOUS LOVE / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
6. ALL OF MY LIFE / CONNIE STEVENS '66
7. HAPPY GATHERING DAY / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
11泊12日に及ぶニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の地方プロモーションが終わって東京に戻ってきたところ。名古屋、大阪、博多、札幌と移動したそうだ。本日9月4日は東京でシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」。明後日の仙台で終わり。その後少しだけ仕事が残ってて、それが終わると人間ドッグに行ってライヴ・ツアーのリハーサルに入るというスケジュール。

・棚からひとつかみ+リクエスト
そんなわけで今週はレギュラー・プログラムの「棚つか」にプラス、リクエストのプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・SEPTEMBER
9月に入ったのでまりやさんの「SEPTEMBER」にリクエストが殺到した。1979年のシングル。

・RESPECTABLE
リスナーからのリクエスト。クリーブラインド、オハイオ出身の5人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ジ・アウトサイダーズ。1966年、全米15位のヒット「RESPECTABLE」はアイズレー・ブラザーズのカヴァー。オリジナル・シングル、モノラル・ヴァージョンからのデジタル・プロセッシング。

・JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE
テリー・キャリアはシカゴ出身の黒人。シンガー・ソングライターのようなアーティスト。名曲が多いけれど何故かヒット曲がないそうだ。1973年の隠れた名盤と言われるアルバム『WHAT COLOR IS LOVE』から「JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE」。

・機内放送
今月9月からJAL、日本航空の機内放送でニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の特集をやってるそうで、達郎さんの一人喋りの特集で、札幌から帰ってくるときに聴いたそうだ。ラジオのような一人喋りなので、不特定多数に聴いてもらうにはちょっと堅いかなと思ったとか。ANA、全日空は8月から鈴木万由香さんとの対談でニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の特集をやってるそうで、そちらは突っ込まれたりしてるとか。国際線は今月も引き続きやってるという。

・SPANISH HARLEM
8月22日にジェリー・リーバーが呼吸不全で亡くなった。マイク・ストーラーとコンビで幾多のロックンロールのヒット曲を生み出した。ジェリー・リーバーは作詞を担当していた。享年78歳。以前番組でソングライター特集を組んだので、機会があればアーカイヴを放送してみたいとか。マイク・ストーラーはまだ生きてるので、そのときになれば考えたいと達郎さん。
「SPANISH HARLEM」はジェリー・リーバーとフィル・スペクターが共作した。ベンE.キングのソロ初ヒットで全米10位、R&Bチャート15位。達郎さんも『ON THE STREET CORNER』でカヴァーしている。アルバムのステレオ・ヴァージョンは何故か左から歌が出てくるが、これはトム・ダウドのミックス。「これが(19)61年の音か! というような素晴らしい重低音をしております」と達郎さん。今回はアナログのステレオ・ヴァージョンをデジタル・プロセッシング。「スパニッシュ・ハーレムに咲いた真赤な薔薇の女性」とは娼婦のことだと思われる。

・YOUR PRECIOUS LOVE
夫婦デュオのアシュフォード&シンプソンの作詞担当、ニコラス・アシュフォードも8月22日に咽頭がんで亡くなった。享年70歳。以前番組でソングライター特集を組んだので、機会があればアーカイヴを放送してみたいが、ヴァレリー・シンプソンは長生きしそうな人だと達郎さん。
「YOUR PRECIOUS LOVE」はアシュフォード&シンプソンのペンになる作品で、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの1967年の全米5位、R&Bチャート2位のヒット曲。バラードの珠玉の名作。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/

リスナーからの質問に答えて。アナログ盤のソースはCDと同じマスターで、むかしは今のように音圧があるマスターが作れなかったけれど、音圧があるとアナログでカッティングしてもいい音になるそうだ。中心に近くになるにつれレンジが狭くなるのはアナログの宿命なのでしょうがない。ただ今回は14曲入りだけど実質12曲入りで片面3曲なので余裕のあるカッティングができる。内周までいい音で聴けるとか。

・ライナー・ノート
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』を購入したリスナーからライナー・ノートがあれば読みたいというお便り。
達郎さんはベスト盤などに解説をつけるけれど、新譜にはライナー・ノートを付けないそうだ。純粋に音だけで楽しんでほしいとか。制作ノート、曲解説はディーラー、お店の方々の参考資料として作ったもので、ネットにアップロードをしているが、読みたい人だけ読んでほしいとのこと。
http://wmg.jp/tatsuro/

今後共、パッケージにはライナー・ノートを付けるつもりはないと達郎さん。

・ALL OF MY LIFE
コニー・スティーヴンスにリクエスト。アメリカのコレクターズ・チョイスが倒産して、出るはずだったシングル全集が出なくなったとか。代わりに日本のワーナーで作るつもりで鋭意製作中。それにも入る予定の1966年のシングルで、ヘレン・ミラーとトニー・パワーズの共作でスクリーン・ジェムズの作品「ALL OF MY LIFE」。

・HAPPY GATHERING DAY
達郎さんのファンだった小学校からの友人を亡くしたという51歳の男性からのお便りを読んでリクエストに応えた。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月11日は引き続き、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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3G(吉田建 仲井戸麗市 村上秀一) All Cover Night!!

2011年09月03日 | Live

友人に誘われて何年かぶりにチャボさんを聴きに行きました。
チャボさんを見るのはキヨシロー復活祭以来ですね。
その前が麗蘭のアコースティック・ライヴで2007年ということになりますか。
実質4年ぶりということになります。

今回は5月に結成したばかりの新人バンド3Gを率いて、
全編カヴァー曲ばかりのライヴでした。
新人と言ってもほかのメンバーが吉田建さんとポンタさん。
以前、泉谷しげるさんを交えてセッションしたこともあったとか。
ようやく三人でできるようになり喜んでおりました(笑)。
「3G」の"G"は「じーさん」の"G"ではなくて"GREAT"の"G"で
不遜だが「3人の偉人」という意味だと仰ってました。
ちなみにお三方とも還暦を迎えております。

「オール・カバー・ナイト」はすべて洋楽のカバー曲でした。
ディラン、クラプトン、リンゴ・スター、ザ・バンド、グレイトフル・デッド、
ヴァン・モリソン、ストーンズ、オーティス・レディング、CCRといったアーティストの曲を取り上げてました。
有名な曲ばかりではなかったですが、すべてチャボさんの作詞で披露されました。
全編カヴァーというのはビルボードライヴからの要請であったそうですが、
チャボさんはよくステージでカヴァー曲を披露してますので、
違和感なく楽しめるだろうと思ってました。
ところが少し僕の読みが浅かった。
有名どころをあえてはずしたような選曲で、しかも最近の曲も交えてあり、
一癖も二癖もありました。

実はキヨシローを亡くしてからチャボさんの落ち込みかたを心配してたこともあり、
ちょっとおっかなびっくりなところがあったんですが、
声の艶やテレキャスターの鳴り方が素晴らしくて、
今後の活動が楽しみになりました。

最後に会場に流れたのがビーチボーイズの「Don't Worry Baby」。
チャボさんはいつもラストにサッチモの「この素晴らしき世界」をかけるんですが、
今回は曲を変えてきたということなんですかね。
夏の終わりにこの曲がマッチしてましたが、
「心配しないで」というタイトルがこのご時世に向けたメッセージかも、
とふと思ったりもしました。

■3G(吉田建 仲井戸麗市 村上秀一) All Cover Night!!
2011年8月26日(金) Billboard Live OSAKA
1st Stage 整理番号17番

吉田建 (Bass)
仲井戸"CHABO"麗市(Vocal/Guitar)
村上"PONTA"秀一(Drums)
Aisa(Back Ground Vocals, Guitar)

Setlist
Opening Theme : Something Stupid
01 I Want You
02 You're Sixteen
03 Willie And The Hand Jive
04 Twilight
05 Deal
06 Whatever Happened To Pj Proby?
07 Rain Fall Down
08 Hey Mr. DJ
09 Oh, My My
10 Security
11 Down On The Corner
12 Where Have All The Flowers Gone?
Encore
13 Little Wing
14 Proud Mary
Ending Theme : Don't Worry Baby
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