Sunday Song Book #1581

2023年01月29日 | Sunday Song Book

2023年01月29日プレイリスト「極私的 高橋幸宏 追悼」
1. サマー・ビーチ・ガール / バズ '75
2. ELASTIC DUMMY / 高橋ユキヒロ "サラヴァ!" '78
3. BACK STREET MIDNIGHT QUEEN / 高橋ユキヒロ "サラヴァ!" '78
4. WALK ON THE WAY OF LIFE / 矢野顕子 "東京は夜の7時" '79
5. JUST IN THE RAIN / ラジ "ラヴ・ハート" '78
6. JUST ANOTHER NIGHT / アン・ルイス "ピンク・キャット" '79
7. あしたこそ、あなた / 矢野顕子 '81
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
昨年のツアーの振替公演は順調に消化していて、先週は中野サンプラザでの東京最終公演。「サンブラザ、ひょっとしてこれが最後かなという感じで、やらしていただきました。いざお終いとなるとですね、なんとなく感慨無量といいましょうか、胸に迫るものが」と達郎さん。残り5公演になり、2月6日(月)、7日(火)は札幌文化芸術劇場 hitaru。2月16日(木)は岩手県民会館 大ホール。千穐楽の2月21日(火)、22日(水)は仙台サンブラザホール。

先週は卯年にちなんで「『ウサギ』で棚からひとつかみ」。今週も引き続いてパート2の予定だったが、注文しているレコードが届いてないとか。最近、国際郵便事情も悪くなっているという。

・極私的 高橋幸宏 追悼
今週は高橋幸宏さんの追悼特集。テレビの特集まで予定されていることもあり、この番組で「RYDEEN」をオンエアしても、ということで「極私的 高橋幸宏 追悼」。達郎さんと幸宏さんが仕事を一緒にした作品を時系列に並べて偲ぶ。

高橋幸宏さんはドラマーであり、作曲も手がける。YMOで一世を風靡した。素晴らしいドラマーで、サディスティック・ミカ・バンドからプロのキャリアをスタートして、その後スタジオ・ミュージシャンを経て、YMO、そしてソロ作品もたくさん残した。達郎さんと幸宏さんがいちばん最初に会ったのは1975年。お兄さんの高橋信之さんがコマーシャルをたくさん制作していて、達郎さんはコマーシャルのスタジオ・ミュージシャンの仕事をしていたので、その仕事をしていたら、幸宏さんから声がかかったという。コーラスをやっていて、ビーチボーイズが好きだというのが、ビーチボーイズ好きの幸宏さんの耳に入ったとか。

・サマー・ビーチ・ガール
男性デュオグループのBUZZのシングル盤の「はつかり5号」(1975年)のB面で幸宏さんの作曲作品になる「サマー・ビーチ・ガール」。ビーチボーイズのオマージュ・ソングで、伊藤銀次さんがギターを弾いている。この曲のコーラス、ベースのトップで、裏声のパートを担当。真ん中の3パートはBUZZと達郎さんの三人でやってる。これが幸宏さんとの最初の仕事の出会いになった。BUZZの1975年の「サマー・ビーチ・ガール」。

幸宏さんは達郎さんと同じ歳で1952年6月6日生まれ。達郎さんは1953年の2月4日生まれなので学年が一緒。「だけど、なんか(笑)、学年上みたいに言っとりました、いつも幸宏さん、幸宏さんって言ってました。同級生の歳でありました」と達郎さん。武蔵野美術大学のデザイン科に行かれた方なのでフッション関係のセンスもたくさんある。幸宏さんのインタビュー記事が出ていて、どこかに書いてあるけれど、野音かなにかに達郎さんが出たときに、当時キーボードを担当していたのが坂本龍一さんで、そのときに幸宏さんと坂本さんが出会って、そこからYMOに発展していく。YMOをはじめる前にお互いスタジオ・ワークをたくさんやっていたので、幸宏さんの1978年のソロ・デビュー・アルバム『SARAVAH!』というアルバムに2曲ほど達郎さんがコーラスで参加している。

・ELASTIC DUMMY
『SARAVAH!』はYMO前夜の作品なので坂本龍一さんがアレンジを全面担当している。幸宏さんのドラムに、細野晴臣さんのベースという素晴らしい演奏のアルバム。達郎さんと吉田美奈子さんでコーラスをやっているインストゥルメンタルの「ELASTIC DUMMY」。
曲をかけ終えて。
坂本龍一さんの作曲。「これなんと一発録りじゃなくて、全員別に録ってるというですね、クリックで全員別に演奏しているという驚くべきトラックであります(笑)。ギターのソロは松木恒秀さん。しかし、もうこの幸宏さんのスネアのですね、スナップの音。このシャープさ。素晴らしい」と達郎さん。

・BACK STREET MIDNIGHT QUEEN
もう一曲『SARAVAH!』から達郎さんのコーラスが入ってる「BACK STREET MIDNIGHT QUEEN」。こちらは幸宏さんのヴォーカルが入っている。2018年に幸宏さんが歌だけ録り直して再発したけれど、達郎さんは元の歌のほうが好きなのでオリジナルのアルバムから。ギター・ソロは和田アキラさん。

1978年だからYMOができた年。細野晴臣さんはずっと昔から幸宏さんを狙ってたということを達郎さんに語ってくれたことがあったとか。
この後1979年からYMOがメガになってゆくがその前夜。
矢野顕子さんのバックアップも細野さんと幸宏さんと坂本龍一さんで担当している。その時代、1979年にライヴ・アルバム『東京は夜の7時』が出ている。このライヴも達郎さんと吉田美奈子さんでコーラスをやっている。

・WALK ON THE WAY OF LIFE
『東京は夜の7時』から「WALK ON THE WAY OF LIFE」。アルバムの最後の曲で全員がソロ回しでメンバー紹介される。珍しく細野さんのベース・ソロと幸宏さんのドラム・ソロが入ってる。
曲をかけ終えて。
アルバムは1979年に出たけれどレコーディングは1978年で中野サンプラザか渋谷公会堂かどっちか。

・『BIRTHDAY』で棚からひとつかみ
来週は2月5日のオンエア。達郎さんは2月4日で70歳になるので、久しぶりに「『BIRTHDAY』で棚からひとつかみ」。90年代と2000年代、これまでに二回やっているという。ちょっと仕込んでみたら、ほとんど前二回とかぶらないでやれるのがわかったそうだ。「そんなもん、別に今更という感じ(笑)。気は心。70歳になりましたので『BIRTHDAY』で棚からひとつかみ。うさぎはその後に。そうするとたぶんちゃんと来るでしょう」と達郎さん。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・JUST IN THE RAIN
元ポニーテールで、女性シンガーのRAJIEさんの1978年のセカンド・アルバム『LOVE HEART』を幸宏さんがプロデュース。このレコーディングに達郎さんがコーラスで呼ばれて、幸宏さんの作詞作曲のシカゴ・ソウル風の「JUST IN THE RAIN」のコーラスを担当した。途中でRAJIEさんとデュエット状態になる。
曲をかけ終えて。
この曲のパーソナルは先ほどの矢野顕子さんと全く同じ。幸宏さんのドラムに、細野さんのベース、坂本くんのキーボード、そして松原正樹さんのギターというラインナップ。

細野さんと幸宏さんのベースとドラムはこういう仕事をしているとあんまり素晴らしいので、達郎さんも仕事をお願いしたことがあるそうだ。

・JUST ANOTHER NIGHT
アン・ルイスさんの1979年のアルバム『PINK PUSSYCAT』は達郎さんがプロデュース。「JUST ANOTHER NIGHT」はのちに大作曲家になるダイアン・ウォーレンの作品。ダイアン・ウォーレンはなかなか目が出なくて、もうやめて故郷に帰ろうかと思ってたが、そんなときにアラン・オデイが優秀な作曲家がいるので使ってくれないかと売り込みに来て、いい曲だったので達郎さんはアン・ルイスさんのためにレコーディングをしたそうだ。この曲がダイアン・ウォーレンの作品がレコーディングされた最初のものになる。これでダイアン・ウォーレンが勇気が出て、もう一度踏ん張ってみることにし、数年後に大作曲家になる逸話がある。
この曲のパーソナルは幸宏さんのドラムに、細野さんのベース、松原正樹さんのギター、キーボードは佐藤博さん。

大体1979年から1980年の初頭まで幸宏さんと一緒に仕事をしたけれど、その後にYMOがとにかくメガ・ヒットになって、達郎さんも「RIDE ON TIME」がヒットし全国ツアー、自分の活動が主になり、スタジオ仕事からだんだん離れてゆく。それ以降はほとんど一緒に仕事をすることはなかったそうだ。

「この70年代の中期から80年代初期にかけてですね、いろんな仕事で働かしていただきました。幸宏さんは本当に人間的に穏やかな人で、いい思い出ばっかりであります。同じ歳だったので、なんか本当にさみしい思いもしますが。そうして旅立っていった方々の分まで、残った者は一所懸命がんばっていかなければなんないと思う今日この頃でございます。心よりご冥福お祈りいたします」と達郎さん。

・あしたこそ、あなた
今日の最後は1981年に矢野顕子さんのシングルのみでリリースされた「あしたこそ、あなた」。「アソシエーションみたいなコーラスをやってくれ」というオファーで、「ですからそういうアソシエーションみたいなコーラスをやりまして、自分でもうまくいったと思いました。そこから発想してクリスマス・イブのコーラス・ワークを思い付いたという、そういうような時代の音であります」と達郎さん。
この曲はクリック、ドンカマと一緒に演奏しているが、クリックを聴きながらこれだけのグルーヴを出せる高橋幸宏さんというドラマー、細野さんのベースの技量が素晴らしい。幸宏さんのドラム、細野さんのベース、矢野顕子さんのピアノ、達郎さんのギター。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年02月05日は、誕生日記念「『BIRTHDAY』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1580

2023年01月22日 | Sunday Song Book

2023年01月22日プレイリスト「『ウサギ』で棚からひとつかみ」
1. RAINY WALK / 山下達郎 "ムーングロウ" '79
2. BLUES JUMP THE RABBIT / JOE TURNER '53
3. WHITE RABBIT / JEFFERSON AIRPLANE '67
4. BUNNY / JOHNNY CYMBAL '61
5. HEY, HEY BUNNY / JOHN FRED & HIS PLAYBOY BAND "PERMANENTLY STATED" '68
6. BRIGHT EYES / ART GARFUNKEL "WATERSHIP DOWN OST" '78
7. BUNNY HOP / RAY ANTHONY '52
8. ピーターラビットとわたし / 大貫妙子 "クリシェ" '82
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
本日から文化シヤッターさんがスポンサーに加わったそうだ。

・『ウサギ』で棚からひとつかみ
卯年にちなんで「『ウサギ』で棚からひとつかみ」。今週はオーダーしていたレコードで届いた分。二週間の予定でプログラムを組んでいるけど、レコードが揃わなかったら一週だけで挫折するかもしれないとのこと。
こういう何かにちなんだプログラムはなかなか選曲が難しい。タイトルで選ぶと曲があまりおもしろくない。でもかけなくてはなんない。そういうことがないように曲をできるだけ厳選してお届けしたいと達郎さん。

・RAINY WALK
ここのところ訃報が相次いで入ってきていて、先週はジェフ・ベック、一昨日はデヴィッド・クロスビーの訃報が入ってきた。
「えぇ、なんと高橋幸宏さんがご逝去されました。幸宏さんは私と全く同い年で、同世代の方であります。レコーディングもコーラス等に参加さしていただきました。ライブもずいぶん一緒にやらせていただきました。幸宏さんは日本の、我々の世代の代表的なドラマーであります。とっても素晴らしいテクニックを持ったドラマーであります。ので、そこら中で、たぶん追悼の番組、そういうものがあると思いますので、日を改めて、という感じでありますが。私個人の作品ですと79年のアルバム『MOONGLOW』に入っておりますRAINY WALK。これの演奏をしてもらってます。RAINY WALKってもともと、その年のアン・ルイスさんのアルバムをプロデュースした際に書き下ろした曲なんですけれども、アウトテイクになってしまいまして、でも曲が気に入ってましたので、原盤買い取って自分のアルバムに入れました。ですのでその当時のアン・ルイスさんのレコーディング・メンバーであります、高橋幸宏さんドラム、細野晴臣さんベース、佐藤博さんキーボード、そして松原正樹さんギターという、この4人によって演奏されております。心よりご冥福をお祈りしつつ、RAINY WALK」と達郎さん。

・BLUES JUMP THE RABBIT
ジョー・ターナーはリズム&ブルースの大御所。1953年の「BLUES JUMP THE RABBIT」。いわゆるジャンプ・ミュージック。もう原盤がほとんど存在しない。マイナー・レーベルから出たやつなので達郎さんも持っておらず、コンピレーションにも入ってない。なので今日は配信データ。

・WHITE RABBIT
達郎さんの世代でウサギといえば、いちばん有名なのがジェファーソン・エアプレイン。1967年のセカンド・アルバム『SURREALISTIC PILLOW』からのシングル・カット「WHITE RABBIT」。1967年、全米8位。いわゆるドラッグでトリップした歌で、不思議の国のアリスのエピソードとか、曲を作ったグレイス・スリックはマイルス・デイヴィスの「SKETCHES OF SPAIN」を聴きながらインスピレーションを得たとか、神話と伝説に包まれた一曲。

・うさぎ
辞書を見るとRABBITは飼いうさぎ。野うさぎだとHARE。そのほかにうさぎを呼ぶときにBUNNYというのがある。これは「うさぎちゃん」のことでバニー・ガール。雑誌「PLAYBOY」のマークでお馴染みのうさぎの耳の女の子。

・BUNNY
ジョニー・シンバルが「MR. BASS MAN」で売れる前の1961年のMGM時代のシングル「BUNNY」。

・HEY, HEY BUNNY
ジョン・フレッド&ヒズ・プレイボーイ・バンドが1967年の大ヒット「JUDY IN DISGUISE(WITH GLASSES)」の後に出したセカンド・アルバム『PERMANENTLY STATED』からのシングル・カット「HEY, HEY BUNNY」。1968年、全米57位。

・BRIGHT EYES
イギリスの児童文学で『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』が1978年に映画化されて、サウンドトラックで主題歌を歌っているのがアート・ガーファンクル。素敵な一曲「BRIGHT EYES」。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・帯
福岡県のリスナーから「帯は付くのでしょうか?」という質問。
オリジナルの帯は付かないという。あの頃は凝っていてトレーシング・ペーパーの帯とかいろいろあって、そういうのは今不可能なので、重量盤とかリマスターの告知が入った新しい帯になるそうだ。完全復刻にはあまり興味がなくて、あくまで2023年の仕様で復刻とのこと。

・BUNNY HOP
レイ・アンソニー&ヒズ・オーケストラ。レイ・アンソニーはトランペッターでグレン・ミラーなどで活躍した人。自分のオーケストラを持ち、自分のテレビ番組を持って大変な人気を博した。1952年のヒット・ソング「BUNNY HOP」。ダンスのことで、日本では坂本九さんがヒットさせた「レットキス」、ジェンカの元ネタ。前の人の肩を掴んでぴょんぴょんと前に進む。

・THE YOUNG RABBITS
ザ・ジャズ・クルセイダーズ、のちのザ・クルセイダーズの初期のレコーディング。1962年のアルバム『LOOKIN' AHEAD』に入ってる「THE YOUNG RABBITS」。「こういうインストはタイトルに必然性がないのであんまり深いことは考えずに」と達郎さん。この後、クルセイダーズは有名になるが、この時代はドラムスがスティックス・フーパーで、ベースがジミー・ボンド、ピアノがジョー・サンプル、テナー・サックスがウェルトン・フェルダー、トロンボーンがウェイン・ヘンダーソンという面々。「素晴らしい演奏です」と達郎さん。

・今後の予定
高橋幸宏さんの訃報を受けてネットを見ていて、大変な見落としをしていたことに気付いたという。達郎さんのアイドル・グループのラスカルズのドラマー、ディノ・ダネリが昨年の12月15日に亡くなっていた。全然知らなかったので大変ショックを受けて、ディノ・ダネリの特集を二月のあたまくらいにやる予定。とりあえず来週は『ウサギ』で棚からひとつかみ。

・遠視
沖縄県那覇市のリスナーからのお便りで視力について「ハガキを読むときメガネなしで大丈夫なのでしょうか?」の質問。
視力はどんどん悪くなっていて遠視だとか。質問したリスナーは大きな字で書いていて「すごく読みやすいです。よろしくお願いします」と達郎さん。

・ヴィンテージ・ギター
福生市のリスナーから「達郎さんはいわゆるヴィンテージ・ギターを所有されてますか?」という質問。
今や全てヴィンテージなのだとか。茶色いテレキャスターも78年くらいの製造なのでもう40年以上になるとのこと。ストラトは57年くらいのもの。45,6年のキャリアなので結果的にヴィンテージになってるとのこと。

・子どもの頃好きだったおやつ
神奈川県鎌倉市の超常連のリスナーから「達郎さんは甘いものが苦手ということですが、子どもの頃好きだったおやつは何ですか?」という質問。
中学のときに実家が街のパン屋をはじめたので、お菓子が目の前に山のようにあって天国だと思ったが、3ヶ月経つとにおいを嗅ぐだけで食べる気がしなくなったとか。小学生の頃は池袋のお菓子屋さんで、栗煎餅のほのかな甘味が好きで、今でも食べるそうだ。かえってガムとかチョコレートは食べないとのこと。

・ピーターラビットとわたし
大貫妙子さんの1982年の名盤『CLICHE』から「ピーターラビットとわたし」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年01月29日は、引き続いて「『ウサギ』で棚からひとつかみ(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1579

2023年01月15日 | Sunday Song Book

2023年01月15日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 "ソフトリー" '22
2. YOU WERE MADE FOR ME / FREDDIE & THE DREAMERS '63
3. JUST WANT TO BE WITH YOU / LIFESTYLE "LIFESTYLE" '77
4. GHETTO CHILD / THE SPINNERS '73
5. LET ME LOVE YOU / JEFF BECK "TRUTH" '68
6. QANTAS 107 / COL JOYE & THE JOY BOYS '65
7. GIVING UP ON LOVE / JERRY BUTLER '64
8. ヘロン / 山下達郎 '98
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
今日は新年になって最初の収録とのこと。本日から2023年の最初のサンデー・ソングブック。1月9日に郡山のけんしん郡山文化センター 大ホールで行われた振替公演は無事に終わって、残り7本になった。次は中野サンプラザの延期分で来週1月25日(木)、26日(金)。その後、誕生日を超えて、2月6日(月)、7日(火)は札幌文化芸術劇場 hitaru。70歳代最初のライヴになる。

・棚からひとつかみ+リクエスト
正月はのんびりできたのでレコードの整理、それから買って全然聴いてないレコードもかなり整理できたとか。なので今週は本来のサンデー・ソングブックならではの割とオタクなプログラムでやろうとしたが、山のようにお便りが来て、読むので一苦労だったが、先週今週はスケジュールが割と楽なのでチェックして、リクエストが来てたので、今日は「棚からひとつかみ+リクエスト」。ちょっとだけリクエストに応える。

・LOVE'S ON FIRE
2022年6月に発売されたオリジナル・アルバム『SOFTLY』に収録されている「LOVE'S ON FIRE」が1月5日(木)スタートのテレビ朝日系の木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』(毎週木曜日よる9時放送)の主題歌としてオンエアされている。西島秀俊さん、濱田岳さん、上白石萌歌さんが刑事に扮して様々な難事件に臨むというドラマ。たくさんリクエストが来てるそうだ。今週は番組用に作ったTVサイズ。

・YOU WERE MADE FOR ME
フレディ&ザ・ドリーマーズはマンチェスター出身のフレディが率いるヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。1963年、全英3位、アメリカは少し遅れて1965年、全米21位の「YOU WERE MADE FOR ME」。

・JUST WANT TO BE WITH YOU
ライフスタイルはニューヨークのリズム&ブルースのヴォーカル・グループ。ただ一枚のアルバム、1977年の『LIFESTYLE』。ニューヨークでのレコーディングだけれどプロデュースはビリー・ジャクソン、フィルデルフィア・ソウルのテイストが入ってる。A面1曲目の「JUST WANT TO BE WITH YOU」。

・GHETTO CHILD
トム・ベルが亡くなった。享年79歳。以前特集したことがあったけれど、また改めてやってみるかな、と達郎さん。今日はスピナーズの「GHETTO CHILD」。1973年、全米ソウル・チャート4位、全米でも20台まで上がったスマッシュ・ヒット。「この歌が私好きでですね、よく聴いておりました」と達郎さん。
曲をかけ終えて。
「山岸くんが20台でいいんですかって。いいんだって。口開けて喋んのめんどくさいんですから、ジジイになると。滑舌悪いし入れ歯でもないのに」と達郎さん。

・LET ME LOVE YOU
音楽関係でいちばん大きかった訃報。ジェフ・ベックが亡くなった。78歳だった。「ジェフ・ベックはそこら中で特集が組まれるし、いろんな方が触れると思います」と達郎さん。達郎さんが高校時代に初めてジェフ・ベックを聴いたのはジェフ・ベック・グループの1968年の『TRUTH』。このアルバムを散々聴いて、高校の学園祭に村松邦男さんがやってたアマチュア・バンドを引っ張ってきて、ジェフ・ベック・グループの「LET ME LOVE YOU」を演奏した。そんな思い出の曲を今日は追悼でかけたいとのこと。この時代のロッド・スチュワートのヴォーカルが素晴らしい。あと達郎さんはミック・ウォーラーが好きなんだとか。ジェフ・ベック、ロニー・ウッド、ミック・ウォーラー、ロッド・スチュワート、第一期のジェフ・ベック・グループからオリジナル・チューンの「LET ME LOVE YOU」。
曲をかけ終えて。
東芝、ユニバーサル、ワーナーの社長を歴任された石坂敬一さんと達郎さんが食事したときに「石坂さんはどなたがミュージシャンとしてお好きですか?」と尋ねたら、即座に「ジェフ・ベック」と言ったのが、すごく記憶に残ってます、と達郎さん。

・『ウサギ』で棚からひとつかみ
来週22日は卯年にちなんで「『ウサギ』で棚からひとつかみ」。結構おもしろいのが揃ったという。まだ海外にオーダーかけてる最中なので、届かなかったら再来週に持ち越しで、そのときはレアな音源満載の「棚からひとつかみ」を予定しているそうだ。来週は前倒し収録なのでリクエストはたぶん間に合わないかもとのこと。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

今回はオリジナル仕様の1枚組。レコードのカッティングの技術が上がってきたので1枚ものでもかなり肉薄しているとのこと。ムーン・レコードのカタログも将来的には1枚もので再発する考えとのこと。

・QANTAS 107
新春放談でオンエアした音源はオリジナルを聴かないとわからないような世界でもあったので時間内で何曲か。まずは宮治さんの選曲でジョイ・ボーイズの「SOUTHERN 'RORA」。鉄道のインストが日本発売のときには飛行機になっていた。コル・ジョイ・ウィズ・ジョイ・ボーイズの「QANTAS 107」というオーストラリアの航空会社のインストに変わってしまった。広島の達郎さんがお世話になってるレコード・ショップ、COOL HANDの竹内さんから連絡があって、コル・ジョイ・ウィズ・ジョイ・ボーイズは1965年当時、ヴェトナム戦争の慰問をやっていたという。日本にも来ていてキング・レコードで「SOUTHERN 'RORA」を再レコーディングして、飛行機のS.E.を入れたという背景があるそうだ。キング・レコードで1965年に日本発売され、日本レコーディングなので他に音源が存在しない。オリジナル・アナログ盤でしか聴くことができないことになっている。本来はジョイ・ボーイズだが日本盤はコル・ジョイ・ウィズ・ジョイ・ボーイズの「QANTAS 107」になっている。

・GIVING UP ON LOVE
もう一曲。先週オンエアのアキ・アレオンの「GIVING UP ON LOVE」のヒットしたほうのヴァージョン。ジェリー・バトラーの「GIVING UP ON LOVE」。1964年、R&Bチャート56位。
曲をかけ終えて。
「ゴッテラー、ゴールドスタイン、フェルドマン。The Strangelovesのトリオのいいトラックでございます」と達郎さん。

・ヘロン
最後はリクエストで「ヘロン」。時間まで。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年01月22日は、「『ウサギ』で棚からひとつかみ(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1578

2023年01月08日 | Sunday Song Book

2023年01月08日プレイリスト「新春放談(ゲスト:宮治淳一)」
1. SOMETHIN' FRESH / DECEMBER'S CHILDREN '66
2. GIVING UP ON LOVE / AKI ALEONG '63
3. BETTER / RUBY WINTERS '67
4. SUSHI / OHTA-SAN '64
5. SHANGRI-LA / THE PARAKEETS '61
6. PASSION FLOWER / THE FRATERNITY BROTHERS '57
7. JUST LET ME CRY / MINA '63
8. SOMEONE CARES FOR ME / THE McKINLEYS '64
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。
コロナもインフルエンザも激しい様子。
「くれぐれも今年もお身体お大事に」と達郎さん。

・新春放談(ゲスト:宮治淳一)
先週に引き続いて宮治淳一さんをゲストに迎えて「新春放談」。先週はかなり濃かったけれど、今週はさらに濃く、マニアックに、でもいい曲がたくさんかかります、と達郎さん。

・SOMETHIN' FRESH
達郎さんの選曲。
ソフト・ロック系でジェリー・リオペル。パレードの前にディセンバーズ・チルドレンというグルーブを組んでいた。フィル・スペクターのところで働いていたジェリー・リオペルのファースト・レコーディングと思われる。ジェリー・リオペルの作曲で1966年の「SOMETHIN' FRESH」。

・GIVING UP ON LOVE
宮治さんの選曲。
アキ・アレオンはおそらくアジア系の人。トリニダード・トバコの出身で1934年生まれ。15歳のときにニューヨークに出てきて、子役でアジア人の役をやっていたりして、フランク・シナトラに認められ、シナトラがリプリーズをはじめるときに誘われて、リプリーズから何枚か出したがヒットせず。ジェリー・バトラーで知られる「GIVING UP ON LOVE」を最初に録音したと思われるのがアキ・アレオン。ジェリー・バトラーのヴァージョンとほぼ同じオケ。録音はゴールドスターと思われる。フェルドマン、ゴッテラー、ゴールドスタインのクレジットがあるのでThe Strangelovesのプロジェクト。

・BETTER
達郎さんの選曲。
ルビー・ウィンターズはR&B系の女性シンガー。2022年いちばんハマったという。「BETTER」は南部の録音と思われる。アレンジとプロデューサーはルネ・ホールでサム・クックをずっとやっていた人。

・SUSHI
宮治さんの選曲。
オータ・サンはハワイの日系二世でハーブ・オオタという名義で活動している。1934年生まれで朝鮮戦争のときに通訳として日本に来ている。ウクレレ奏者で有名になり1964年に「SUSHI」というレコードを出している。曲は灰田勝彦さんの「鈴懸の径」。

・SHANGRI-LA
達郎さんの選曲。
ニューヨークのホワイト・ドゥー・ワップでパラキーツで「SHANGRI-LA」。Doo Wap Nuggetsの続編はvol.4,5,6と3枚まとめて出す予定で、4と5はできていて鈴木啓志さんに解説を書いてもらってるそうだ。6を編纂する時間がないと達郎さん。

・PASSION FLOWER
宮治さんの選曲。
フラタニティ・ブラザーズの「PASSION FLOWER」。もともとは「エリーゼのために」で1958年にリリースしたが何も起こらず。この曲を英語でカヴァーしたイタリアのミーナのヴァージョンがヨーロッパ中でヒットした。それをフランス語でカヴァーしたカテリーナ・ヴァレンテのヴァージョンをザ・ピーナッツが「情熱の花」としてカヴァー。

・JUST LET ME CRY
宮治さんの選曲。
ミーナの「恋の手ほどき」。レスリー・ゴアと同じ邦題だったため調べてみたら「JUST LET ME CRY」はミーナがオリジナルだったという。イタリアでは1963年に発売されたが、1962年にアメリカで売るために作られたと思われる。レスリー・ゴアと同じプロジェクト。

・SOMEONE CARES FOR ME
達郎さんの選曲。
アメリカ進出にかけて、スコットランドの姉妹、マッキンレーズ。1964年の「SOMEONE CARES FOR ME」。

・全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」振替・追加公演
達郎さん及びバンドのメンバーのコロナ感染により開催見送りになっていた6公演が振替になった。

いわき芸術文化交流館アリオス 大ホールはけんしん郡山文化センター 大ホールに会場が変更。
明日、1月9日(月・祝)。

中野サンプラザは1月25日(木)、26日(金)。

札幌文化芸術劇場 hitaruは2月6日(月)、7日(火)。

岩手県民会館 大ホールは2月16日(木)。

仙台公演は地震で東京エレクトロンホール宮城が使えなくなり、キャパ1000人の仙台電力ホールに変更し開催されたが、それではあんまりなので仙台公演が追加になった。
2月21日(火)、22日(水)に仙台サンブラザホール。これが実質千穐楽になる。

詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年01月15日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1577

2023年01月01日 | Sunday Song Book

2023年01月01日プレイリスト「新春放談(ゲスト:宮治淳一)」
1. STONEY END / THE BLOSSOMS '67
2. SUMMER SYMPHONY / JACK GOLD SOUND '70
3. 1900 YESTERDAY / BETTY EVERETT '69
4. THERE'S SO MUCH ABOUT MY BABY (THAT I LOVE) / DIANE CHRISTIAN '63
5. SOUTHERN 'RORA / THE JOY BOYS '62
6. BIG MIKE, THE SIDEWALK SURFER / THE COASTLINERS '64
7. SHE'S MY GIRL / THE COASTLINERS '66
8. LET THE GOOD TIMES IN / THE WISHBONE '69
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は珍しく元日のオンエア。
本日からエアウィーヴがスポンサーに加わった。
「私、エアウィーヴ、ずっともう、長いことツアーでお世話になってます。末長くよろしくお願いいたします」と達郎さん。

・新春放談(ゲスト:宮治淳一)
毎年恒例の新春放談。ずっと長いこと大滝詠一さんとやってきたけれど、ここ数年間は宮治淳一さんが完全レギュラー化。今年も今週来週の二週間に渡って新春放談。

・元旦
元旦は朝、一月一日の午前中までなので、午後のこの番組では「元日」と言わなきゃならないそうだ。

達郎さんと宮治淳一さん2022年は一度も会ってないという。電話で3回、あとはメール。ライヴに来てもらってもコロナで終演後の挨拶ができない。打ち上げもできないそうだ。

・STONEY END
宮治淳一さんの選曲。ブロッサムズの「STONEY END」。バーブラ・ストライサンドのヒットで有名なローラ・ニーロの作品のカヴァー。ブロッサムズのヴァージョンはルー・アドラーのオード・レコードから出ているので、歌ってるのはダーレン・ラヴだと思われる。
曲をかけ終えて。
達郎さんが調べたら1967年の作品。101番なので1枚目かもしれない。オケは完全にママス&パパスで、イントロはラリー・ネクテルのピアノとジョー・オズボーンのベースなのでママス&パパスが歌ってもおかしくない。

・SUMMER SYMPHONY
達郎さんが最近手に入れたレコード。ニール・セダカの作品で、ジャック・ゴールドというアレンジャーがジャック・ゴールド・サウンドというインスト・バンドの名義で出した「SUMMER SYMPHONY」。1970年の作品。

・1900 YESTERDAY
宮治さんの選曲。Liz Damon's Orient Expressのヒットで知られる「1900 YESTERDAY」。宮治さんが調べたらベティ・エベレットがオリジナルだとわかったそうだ。1969年の作品。

・THERE'S SO MUCH ABOUT MY BABY (THAT I LOVE)
達郎さんの選曲。寝技。ダイアン・クリスチャンはワーナー系でアルバムのデザイナーをしていたエド・スラッシャーの奥さん。ドラマ『ダラス』に出演していた女優。ジャック・ケラーとラリー・コルバーの共作のシングルでダイアン・クリスチャンの「THERE'S SO MUCH ABOUT MY BABY (THAT I LOVE)」。曲は「I LOVE HOW YOU LOVE ME」と瓜二つ。1965年のシングルなので「そういう曲書け」と言われてやったんじゃないかと想像できるほどよく似ている。「流石にジャック・ケラーなのできちっとしてる」と達郎さん。

・SOUTHERN 'RORA
宮治さんの選曲。エレキ・インストは今回この曲だけだったとか。ジョイ・ボーイズの「SOUTHERN 'RORA」。コル・ジョイ・ウィズ・ジョイ・ボーイズの「QANTAS 107」はオーストラリア航空が日本でアレした記念のシングルで飛行機のS.E.が入っているが、こちらの「SOUTHERN 'RORA」が元曲で、この曲は鉄道とのタイアップで汽車の音が入ってるとのこと。

・BIG MIKE, THE SIDEWALK SURFER
達郎さんの選曲。テキサスのビーチボーイズと言われるコーストライナーズ。のちのThe U.S. Males。1965年の「BIG MIKE, THE SIDEWALK SURFER」。ビーチボーイズの「I GET AROUND」を彷彿させる。

・SHE'S MY GIRL
裏声がきれいなコーストライナーズ。1966年の「SHE'S MY GIRL」。

・LET THE GOOD TIMES IN
宮治さんの選曲。ニール・セダカの作品でラヴ・ジェネレーションで有名な「LET THE GOOD TIMES IN」。90年代に1ドルで買ったウィッシュボーンの「LET THE GOOD TIMES IN」。アレンジはMeco Monardo。
曲をかけ終えて。
曲はいいけれどミーコのアレンジがねじれてる。あたまがシャッフルではじまらない。こういうニール・セダカの作品はロジャー・ニコルスにインスピレーションを与えてるはず。ニール・セダカがビートルズを意識したところがあって、歌い出しが「WITH A LITTLE HELP MY FRIENDS」だけど、転調のセンスがニール・セダカっぽい、と達郎さん。

・全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2022」振替・追加公演
達郎さん及びバンドのメンバーのコロナ感染により開催見送りになっていた6公演が今年に振替になった。
いわき芸術文化交流館アリオス 大ホールはけんしん郡山文化センター 大ホールに会場が変更。日程は2023年1月9日(月・祝)。
中野サンプラザは2023年1月25日(木)、26日(金)。
札幌文化芸術劇場 hitaruは2023年2月6日(月)、7日(火)。
岩手県民会館 大ホールは2023年2月16日(木)。
仙台公演は地震で東京エレクトロンホール宮城が使えなくなり、キャパ1000人の仙台電力ホールに変更し開催されたが、それではあんまりなので仙台公演が追加になった。
仙台サンプラザホールは2023年2月21日(火)、22日(水)。
詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2023年01月08日は、引き続き「新春放談(ゲスト:宮治淳一)
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする